自分の中にあまりやましさがないからなのか、わからないけど
いつかきっとわかってもらえる日が来るはずだから、
じっくり君のペースで待とうと思っていた。
どんなことを言っても、たぶん聞いているほうは言い訳に聞こえるし、
そんなことを聞いて余計につらくさせるのはわがままな気がしたから。
でも、苦しくてたまらなくなってきた。
つらそうな君の顔。
を、もう見ていられない。
君に想いを聞いて欲しくてたまらない。
こんなにも大切に思っているのに。
でも、今はガマンなのか。
どうしたらいいんだろう。
自分にとっては、２年も前のほんの軽い気持ちのことでも
君にとってはそうでなく、
そこにどんな事実もなくったって、誤解だって
そういうことは大きな問題じゃなく、
ウソがあったことが、何よりも君を傷つけていること。
それがわかっているから、つらい。
この先、きっと何年もかけてその傷を償っていかなければならない。
きっとわかってくれるときもあるだろう。
ただ今は、誠実に君が僕をどう思おうと
僕は誠実に君を思い、そして償っていくしかないのだろう。
やましいことはないけど、結果的に君を傷つけた。
そして何を言ってもたぶんきかない。
それだけがはがゆくて、つらい。
めちゃめちゃな日々になってきた。
追われて追われて、
ふと気づく、自分の余裕のなさ。
まだどこか甘えているから、逃げたくなるんだな、きっと。
甘えられないと覚悟しないと前にすすめない。
明日も夜から東京。
こんな嵐の中でも何か灯りをみつけてすすもう。
仕事がやたらと忙しい。
忙しくて、何にもできなない。
いや、仕事はやってるんだけど、
本当にやりたいことはできない。
たまには子供と遊びたいのに。
たまには子供たちなしでデートとかしたいのに。
これじゃすっかり仕事人間だ。
つらいのはこの苦しみを誰とも分かち合えないこと。
好きで働いていると思ってるしね。みんな。
嫌いじゃないけど、それほどすきでもないんだけどな。
30代の男が集まると、飲みながら妻の話になることが多い。
毎日毎日いろんなことがあって、
いろんな問題を抱えながら生きている僕らだけど、
最後は妻のもとにみんな帰るのだ。
こうやって酒を飲み、
グチを言って、
夢を語り、
そして笑う。
そんなことができるのもきっと
帰る場所があるから。
家に帰り、寝顔を見つめ、
普段は恥ずかしくて言葉にできないそんなことを
そっと心に思う。