昨日、朝まで吐く程呑んでしまいまして、二日酔いというよりまだアルコールが抜けていない小さな猫脳で、昨日思いついたネタを書こうと思います。ただタイトル通り苦手分野なので間違いがあればご指摘くださいませ。でわ。
皆さんの多くは、自転車で相手に怪我をさせるようなことはないと思っておられる方が大多数だと思いますが、その危険性の一面をわたくしめらしくなく物理的に説明を試みてみます。
自転車で誰かにぶつかった場合を想定してみます。
まず、体重50kg(女性想定)の方が20kgの自転車(少し重めの普通車)に乗って時速20km/hで走行している時、人、あるいは物とぶつかった時にどれほどの力が生じるか。これは、運動エネルギーの計算式から導き出せます。
1/2mv^2=J
という方程式です。mは質量。vは速度。J(ジュール)は運動エネルギーです。この方程式に先の条件を当てはめると
1/2×70×(20×20)=1080
となります。ただ、この数式、小学生でも電卓を叩けば間違いに気づきます、実際には、v速度の単位を秒速に変換して計算しているのですが、実感しにくくなるので、省略してこのまま進めます。
J=1080。この1080ジュールというのがぶつかった時に自分が持っている運動エネルギーです。止まっている人にノーブレーキでまともにぶつかったらこの1080ジュールがぶつかった相手に放出されることになります。でこの1080ジュールというのはどれくらいなのか。
1ジュールは102gの物質を1m持ち上げる仕事量ですので、1080ジュールは約110kgの物質を1m持ち上げる力に相当します。ジュールは仕事量なので実感があまりないかとは思いますが、110kgの物質を1m持ち上げるのは相当のエネルギーです。110kgがぶつかる訳ではありません。110kgを1m持ち上げるエネルギーが相手にダメージを与えるのです。この違いは月とスッポンです。
分かりやすい例に置きかえてみると。関取当時の小錦、体重275kgが時速10km(ランニング程度)でぶつかるとほぼ同じ数値の1060Jです。嘘?とお思いかもしれませんが、数式は嘘はつきません。(筒井康隆の「走る取的」みたいですが)
ジュールに時間の要素は含まれていませんので、110kgの物を1時間かけて持ち上げても1J。0.1秒で持ち上げても1J。事故の場合、持っている運動エネルギーが対象物にコンマ何秒で放出されることになるので、後者です。このエネルギーがいかに大きいか分かっていただけますでしょうか。
しかも、最初の想定は相当控えめです。これが2人子載せ電動車なら1900J(200kg)くらいになりますし、体重の重い男性の速度の速いスポーツ自転車なら、速度は二乗されるのでさらに上がります。
自転車を運転しながら、自分はこれくらいのエネルギー量を持っているんだなと、心の片隅にでも覚えておいて頂けたらと。そして、周りを見る余裕を持って、安全運転して頂けたらなぁと切に思います。
