「あなたはフランス人民の名において広場で斬首刑を受けるのだ」と主人公 ムルソーが、裁判長に判決を言い渡される場面が、やはり1番印象深い…


1957(昭和32)年 ノーベル文学賞を受賞した、カミュの異邦人を読了。初めて読んだ著名なカミュの代表作。哲学的でも有るけど、読み難さはなく、刊行は1942(昭和17)年と82年前ですが、瑞々しさも有り。ヘミングウェイの老人と海やドストエフスキー罪と罰も読んでますが、翻訳独特の雰囲気や時代背景。異国情緒に触れる感覚がイイと思う…別の作品も読んでみよう。。。


母の死の翌日海水浴に行き、女と関係を結び、映画をみて笑いころげ、友人の女出入りに関係して人を殺害し、動機について「太陽のせい」と答える。判決は死刑であったが、自分は幸福であると確信し、処刑の日に大勢の見物人が憎悪の叫びをあげて迎えてくれることだけを望む。通常の論理的な一貫性が失われている男ムルソーを主人公に、理性や人間性の不合理を追求したカミュの代表作。