柿と墨 | 館山日記

館山日記

千葉県館山市で写真や平面作品を作っている風間健介のブログです。

赤の色を出した陶芸家として柿右衛門の名前とストーリーは

子供の頃から聞かされていた。

しかし、子供の頃は理解出来なかった。

柿はオレンジ色なのに柿右衛門は赤色だったからである。

それに九谷焼の赤の方が美しいと思っていた。

(今は丹頂という金魚の頭部の赤が一番美しいと思っている。)


しかし、館山に来て柿の魅力に嵌っている。

私は梨が一番好きで柿とかリンゴはあまり好きでない。

しかし、柿は一番美しい果物だと思っていた。

葉が落ちた枝になる柿は本当に日本らしい美だと思う。

(しかし、あくまでもオレンジ色だが。笑)


ウチにも近所にも柿の木がある。

この歳になって初めて目の前で柿を見た。

(函館とや伊達市を除いて北海道には柿は無い。)

渋柿のせいか地元の人は家の柿をあまり獲らない。

(ウチのも熟さないと渋くて食えない。)


落果するまで木で熟した柿は朱色になる。

しかし、もっとも美しいものは食べられない。

鳥にほとんど食べられて痛んでいるからだ。

しかし、真っ赤ではないが美しい。


館山に来る前は果物は贅沢だったので桃缶ばかりだった。

しかし、このところ近所の柿を毎日食べている。

固い柿が好きだったが熟しているのが美味いと思うようになった。

それになにしろタダなのである。


初夏は枇杷や竹の子が食べ放題だし、

冬は夏みかんが食べ放題である。

ただ梨の生産量日本一は千葉なのだが、

この辺りになっていないのが辛い。

(スーパーのは高くてまだ買っていない。)


柿のことを書き連ねたが、私は墨を多用している。

柿右衛門のように新しい墨を作ろうと試行錯誤している。

今日も失敗ばかりだし、腰が痛いのだが。


他にもいろんな作品が見れます。

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