初めにお断りしておきます。
以下は「解脱」にまつわるお話であり、「悟り」は殆どかすりませんよ、注意してね。
イン哲のサーンキャ思想はラージャ・ヨーガの思想的バックボーンです。
そこでトリグナというのが説かれていて、意味は3つの根本自性と言う意味です。
あ、そうだ。
スマ師も日本の仏教も
「釈迦牟尼はバラモン教を否定した。ヴェーダンタは間違い」という間違いを犯しています。
真実は釈迦牟尼は正当なバラモン教の教えの上に乗っかる聖者。
仏教はヨーガの一派というのが正しい理解だという証明ですよ。
ダンマパダ
「専念している人はヨーガ行者であり・・・」
トリグナ(3つの特性)
- タマス
- ラジャス
- サットヴァ
- タマスは遅滞、覆い隠す、曖昧という性質を持ちます。
- ラジャスは運動、行動。
- サットヴァは真実の追求。
最高と最低
- タマス・・・・・悪(嘘、真実を覆い隠す、悪徳、曖昧)痴
- ラジャス・・・・激烈(嫌悪、暴力、怒り)瞋
- サットヴァ・・・貪り(飽くなき追求)貪
- タマス・・・・・無頓着(捨)慈悲喜捨の捨ね。一切のこだわりを捨てる。
- ラジャス・・・・激しい修行に挑む、苦行への熱意。
- サットヴァ・・・功徳、真実を明らかにする(真実の追求)
功徳(サットヴァ)の意味は真実を照らす灯り
視界を良くしたい。
明かりが欲しい。
資本が有るほど、更に大きな資本を生み出す
昔、ギャンブルに凝った人がお店の売上金に手を出して、それが何度も続いたので、遂に会社にバレて懲戒解雇処分となりました。
わたしの友人の彼氏で、わたしが居た店に紹介で働きに来たのですが、やはりレジのお金をくすねて、退職します。
この人が去り際「ターラーさんも、初めての競馬で80万儲けたら、俺みたいにきっとなるよ」でした。ビギナーズラックと言うやつ?
よくこの人が呟いてたのが「金の有るやつがいつも勝つ」でした。
祇園精舎を寄進した、スダッタ尊者は莫大なお布施をして大変な功徳を積んだ方ですが、これは元々スダッタ尊者に広大な功徳が有ったためです。
儲けを生むための原資
服が欲しいねえ。
服を買いに、着てく服がないねえ。
無財の七施
そこでお釈迦様は、「功徳を積むための」功徳の方法を明かします。
つまり、のび太君の気持ち「ねえ、思うんだけど、もうちょっと功徳が積めるようになったら、功徳を積むと思うんだ」という要請に従って説かれています。
これがよく聞く「無財の七施」ね。ググって下さい(^^)
そして四正勤の実践。
四正勤
四正勤とは、八正道の「正精進」のことです。
- 断断 ・・・・既に生じた過失を除くように勤める
- 律儀断 ・・・まだ生じない過失を起こさないように勤める
- 随護断 ・・・まだ生じない善を起こすように勤める
- 修断 ・・・・既に生じた善を大きくするように勤める
応用
わたしはこんどこそ破った持戒を守ってみせるんだ
どんなシチュエーションになっても、わたしは誘惑に勝ち、戒を守るぞ
わたしはまだ達成できない持戒を達成するんだ
ステージが上がったら、もっと大きな功徳を積むんだ
こんな風に、条件が変わってもステージを増大させる、誤った身口意の働きを止める。
これが正精進ね。
功徳が育っていく
するとどんどん浄化は進み、功徳はより絶大に育つという修行です。
わたしは未来において、今よりも優れた功徳を積むんだ。
わたしは未来において、今よりも瞑想ステージを上げるんだ。
持戒を守るんだ。
日々、自分にそう言い聞かせます。
お釈迦様の教えに
「溢れ出たもので生きよ」というのがありまして、何の事を言ってるかと言うと?
功徳の金利生活者になれと言っています。
ひたすら功徳を積んでいると、あるところでもう人生そのものが功徳を積むような生き方になってしまうのだと。
スダッタ(アナータピンディカ)長者がその例なんですが、喋る事、行動、意志がそのまま功徳につながるの。お釈迦様も高弟もみなそうですよ。
孫正義さんやファーストリテイリングの柳井さん、楽天の三木谷さん。堀江貴文さんもそうなのかな?資産の利息だけで、実はもう働く必要は無いと。
それくらい功徳を積むならば、いずれそうなってくと言う教えね。
功徳の種類
功徳は基本的に3つ、やはりタマス・ラジャス・サットヴァから根本は来ています。
- 身・・・財施(物品や金銭、医薬品、寝る場所、瞑想する場所など)
- 口・・・無畏施(不安や恐怖を取り除いたり軽減させて上げること)
- 意・・・法施(真理を説く)
その果報は
- 財施は豊かになります。
- 無畏施は安らぎが訪れます。清らかな言葉を使うと来世、美しい容姿を獲得します。その逆もあります
- 法施は真理との縁を深め、未来祭に解脱する因を作ります。真理でないのに真理と言ったり、解脱もしていないのに(わたしはブッダだ、帰依しなさい)と言って布施を得ようとしたら、悪趣に落ちます。
そして誰に布施するか?
- ブッダ
- 阿羅漢
- 困っている方
の順に還元が異なります。
また、
- 自分に余裕がある時の布施・・・平時(どうでもいい時)に効果が現れる
- 自分に余裕がない時の布施・・・タイムリーに援助がある
- 自分が困っている時の布施・・・最も功徳があります。大体、自分よりも他を優先するのはもうブッダの心、菩薩の実践と申せます。慈悲と無我の心がないとこれは行えません。
自分が辛いのに、笑顔で人を励ますのは菩薩の仕儀です。