先日、父方の祖父が亡くなりました。
で、火葬場で親父とアホ妹で雑談していたのですが、こんな話になりました。
「そういえば、おじいちゃんが亡くなる直前に、あのお人形の扉が開いたんだよね」
「おー、そうだったな。いよいよかと思ったけど、やっぱりな」
実家に昔からある日本人形がガラスケースに入っているのですが、引っ越しの時以外に開けたことはないし、開ける必要もないもの。
それが開いていたそうで。
「ウチの関係者って、何かモノを動かして知らせるクセがあるんだよね」
「あー、そうなー」
まあ確かに母親は金縛りが趣味みたいなもんだし、確かにそういう話はよく聞いてきました。
一家そろってTV番組の幽霊体験談とかは全く信じませんが(嘘っぱちなハナシばかりだから)、幽霊とか超常現象とかは好き。
「おとうさんがお母さんと結婚した時、九州に行った時のあの話…」
「あー、あん時のカゴな、あれはびっくりしたよなー」
父は幼い頃に実母を病気で亡くし、そのあとに継母がきた(それも15年前に他界)んですが、新婚の時に実母側の親戚の家にあいさつにいったんだそう。
夕食時、しばらくすると天井からつるしていたカゴがユラユラと揺れ出し、ずっと収まらなかったんだそうで。
その地方には蛇が多いので、親父はてっきり蛇がカゴの中に落ちてきたのかと思い、立ちあがって見てみたものの、中はカラだったということで…。
「あれはきっと、お父さんの実のお母さんが、息子が結婚して喜んでたんじゃないかなって」
「あー、まあそういうこともあるかもなー」
「あとおばあちゃんが亡くなったときも」
「ああ、喪服のアレか」
15年前に親父の継母が亡くなったときのこと。
葬儀を済ませて一家で車で帰宅し、着替えなどを済ませて居間にいた時。
母親が脱いでハンガーにかけていた喪服が、ユラユラと揺れだしたのです。
ワシは見てなかったのですが、悲鳴…というか妹たちの「お~」という声がしていたことは覚えています。
「あれはおばあちゃんがお礼をしにきたのかもしんないね」
「まあ、そういうことかもしれんなー」
あとは、ワシは一人暮らしを始めた頃に、みそ汁を作って食べ終わった鍋にオタマを入れておいたのが、突然オタマが「カウンカウンカウン…」と揺れだしたこともありました。
たぶんこれは誰か亡くなった誰かが
「おいちょんまげよ。自慢の巨チンを用いて千人斬りに挑戦するがよい」
とお告げをしてくださったのかもしれません。
ご先祖様の言いつけに逆らうと祟りがあるので、仕方なくこうやって毎晩のようにハァハァしているというわけです。
(おじいちゃん、こんなネタにしちゃってゴメン)