仕事で鹿児島には50回以上行ったことがある。
ある時、新幹線の出発時間に余裕があったので、鹿児島中央駅近くの高麗橋の真ん中あたりで甲突川を眺めていた。
「きれいで大きな鯉が泳いでいるな」と感動しながら・・・。
その時の服装はスーツの上下にリュックサックを背負っていた。
夕日に照らされた甲突川はきらきらと輝いてきれいだった。
と、その時、1台のタクシーが僕の後ろに止まって、運転手が降りてきた。
「なんだろう?」と思っていたら、「生きていればきっといいこともあるよ」と声をかけられた。
自殺志願者じゃないっちゅうに。
きっとその人には、僕が思い詰めて甲突川を眺めているように見えたのだろう。
世の中には親切な人もいるもんだ。
すべては経験と感動。
時々、「吹上庵」の蕎麦と、「むじゃきっこ」の白熊が無性に食べたくなる。