最近読んだ本の中では、ダントツに充実した濃い内容でした。洋書なので10年くらい掛けて、書かれているからだと思います。

 

失敗をすることは、良くない事。なるべく失敗しないように、周到な準備をして完璧な計画を立てて万全に望むもの。そう考えていませんか?

 

でも、実はそれは間違っています。大体の方向性が出来たら、まず試しに実行してみて、問題点が出てきたら修正していく。

 

もし失敗しても、そこからが重要で、なぜ間違えたのかをとことん分析して次に活かしていく。

 

まずは行動、そして失敗してみて、そこからまた改善して次の行動に移す。それが出来る人や会社は伸びて行きます。

 

逆に、医療や司法、警察や教育、計画経済など、失敗をしたら致命的なために、なるべく隠してしまおうとする。完璧主義に陥って、失敗できないのは、かえって危険なことです。

 

(その中で例外なのは航空業界です。たくさんの過去の悲惨な事故から、世界中の関係者がすぐに情報を共有し、パイロットを糾弾しないで、中立的な立場から有効な対策を立てているそうです。だから毎日こんなにたくさんの飛行機が飛んでいても、安全なのですね。)

 

本書は、全編にわたり失敗することの重要さを説いています。なるほどなと思うとともに、完璧主義に陥ること、行動をできないことは、次につながらないのだなと感じました。

 

僕自身の今までの考え方が変わるほど、とても面白い本でした。