大塚国際美術館のB2フロアは、ルネサンス〜バロック。まずは何と言ってもレオナルド•ダ•ヴィンチ。大塚国際美術館には、なんと11作品が再現されています。


「最後の晩餐」の修復前後を見事に再現!レオナルドの代表作です。感激!

「最後の晩餐」は、西洋美術史上の最高傑作。イタリア、ミラノのサンタ•マリア・デッレ•グラツィエ修道院の食堂に描かれたものです。教会とドメニコ会修道院は世界遺産です。



そして、ご存知の通り、人々を魅了し続ける名画「モナ•リザ」(パリ、ルーヴル美術館)を見事に再現!こんなに間近に見えるのも、大塚国際美術館ならではですね。

B2フロアは、「受胎告知」から始まり、多数の名画が飾らせています。


カルロ•クリヴェッリ「聖エミディウスのいる受胎告知」(ナショナル•ギャラリー•ロンドン)。イタリアのルネサンス初期の画家。

フラ•アンジェリコ「受胎告知」(サン•マルコ美術館、フィレンツェ、イタリア)。フラスコ画を再現。

ティントレットの「受胎告知」(サン•ロッコ大同信会館所属、ヴェネツィア)。他にたくさん。

そして、是非見たかったのが、ラファエロ•サンティの最も有名な絵画の一つである「アテナイの学堂」。ラファエロは、ミケランジェロ、レオナルド•ダ•ヴィンチと共にルネサンスの3大巨匠と称されています。絵の中には、ギリシャの学者(哲学者•科学者)がいっぱいです。

真ん中正面左がプラトンもしくはレオナルド•ダ•ヴィンチ、右側かアリストテレス、下方の肘をついているのがミケランジェロでしょうか。実際、ラファエロは誰を描いたのかは言ってないようですが(Wikipedia)。

ラファエロの「聖体の論議」(ヴァチカン宮殿、署名の間)。

ラファエロの「キリストの容変」(ヴァチカン美術館)。

B2フロアは、本当に見どころ満載です。盛期ルネサンスのイタリア人画家、ティツィアーノ•ヴェチェッリオの「聖母被昇天」(サンタ•マリア•グロリオーザ•デイ•フラーリ聖堂、ヴェネツィア)。

美術の教科書で見たことがある「ヴィーナスの誕生」。サンドロ•ボッティチェッリの作品(ウッフィッツィ美術館、フィレンツェ)を再現。

サンドロ•ボッティチェッリのが「春•プリマヴェーラ(ウッフィッツィ美術館、フィレンツェ)を再現。作品に描かれているのは神話の登場人物。「世界で最も言及され、議論の的になっている絵画作品の一つ」と言われています。

ブリューゲル•ピーテル(父)の作品をいくつか掲載します。「バベルの塔」(ウィーン美術史美術館、ウィーン)。旧約聖書の「創世記」に登場する伝説上の巨大な塔。なんか惹かれます。

「子供の遊び」(ウィーン美術史美術館、ウィーン)。約80種類の遊戯を認めることができるとのことです。

「ネーデルラントのことわざ」(ベルリン国立美術館)。作品中に、100以上ものネーデルラントの諺が描かれています。

ベッリーニ•ジェンティーレの作品「サン•マルコ広場の聖十字架遺物の行列」(アカデミア美術館、ヴェネツィア)。大きくて(3.47m x 7.7m)、迫力があります!

世界中の名画が色鮮やかに陶板に再現されていて、本当に本物にしか見えない程の感動です。陶板へ色の再現(焼成)って、かなりの技術も必要に思えるので、レタッチ含めて、改めてすごいと思いました。