#1171 映画『マッド・ハイジ』 | 特に役に立つわけでもないブログ

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個人的な雑記ですから。

先月は一本も映画を観なかったので、そろそろちょっと何か観たいなと体が疼いてきて、選んだのがこの映画

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

世間でも話題になっているアニメの巨匠や、人気のアクション映画の新作などいい映画が多数公開されているのに、ナゼこの映画だったのかというと8月12日は“812”で「ハイジの日」だったから(爆)。というだけではなく、予告編を見た時のマニア心をくすぐるB級感が溢れる映像。思わず80年代初めにはやったカルト・ムービーを思い起こさずにはいられませんでした。さらに言うなら、あの『カメラを回せ!』に雰囲気が似ている。ではどういう映画かというと、こういう映画↓(注:心臓の弱い方、スプラッター映画が苦手な方は閲覧をご遠慮ください)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ストーリーのベースはもちろん世界的に有名な『アルプスの少女』。なので、ハイジはもちろんのこと、ペーターやおじいさん、クララやロッテンマイヤーさん(映画ではロットマイヤーだった)も出てきます(某学習塾は出てきません^^;)。ハイジはすでに成人しておりペーター(なぜかアフリカ系)とは恋人関係。冒頭からハイジとペーターのベッドシーン!ヤッ、ヤメテくれ~!純粋だったハイジに何をするんだ~!と思っているとなんとハイジから2回戦を求め…(-_-;)しかし、ペーターはチーズで世界征服を狙う独裁者に殺され、おじいさんも殺され、矯正施設に強引に入れられ、筋肉ムキムキ女にイジメられるが何とか脱走して、なんか妙な女神みたいな人の元で修業して、あーだこーだで独裁者に復讐を果たす…という破天荒な内容。

 

 

 

 

 

スピーディでテンポよく、次から次へといろんなことが起こるので飽きさせないストーリー展開は、クエンティン・タランティーノ監督の影響を感じてしまう。ハイジが日本刀を振り回す姿はほとんど『キル・ビル』^^;。また、修業のシーンはジャッキー・チェンの香港時代の映画を思わせる。日本映画の『女囚さそり』にも影響を受けているということで、矯正施設のシーンはちょっと長め。梶芽衣子は出てこないけど、クララはスペインで活躍するという日系人女優なんだそうだ。ということで、この映画は『アルプスの少女』を下地に、いろんな映画の面白いところを詰め込んだ映画オタクが作った映画!という感じがしました。なお、スプラッターシーンはかなりグロいですが、そんなに多くありませんでした。

 

 

 

 

 

ちなみに、この映画は製作費をクラウドファンディングで募集したところ、世界中から日本円で換算すると約3億円が集まったのだそうです。世界の映画オタクのパワー、恐るべし!そのためかどうかは知りませんが、この映画はスイス映画なのですが使われている言語は英語で、主役のハイジは英国人女優でした。世界が一つになると、こんなに面白いB級映画も作れるのだという良いお手本となることでしょう。日本映画もそういうところを見習って、世界に打って出ることができる映画制作を期待したいものです。