奥へ奥へと人を誘うローズたち。
思ったほど混雑していない
山上の清らかな庭園に
今、ここにいる幸せをひしひしと感じながら。



眼下には

サンクンガーデン(沈床庭園)としての

広いフィールドが広がっていました。

そのはるか向こうに連なる高い峰々。


借景も含めて

この庭園には多様な植物が共存する

唯一無二の魅力がある、

いいえ、ありすぎて困ってしまう。



浅く水を張ったプールに砂利が敷いてありました。

額縁のように仕立てた開口部から

スパイラル・フィールドの麦畑が見えて、

水面には冴えたブルーの青空が映り込んでいる

絵画を見るような

絶景ポイントです。



一日中でもここに張り付いて

空や水底をうっとりと見ていたい。




光と陰のコントラストが

あらゆるところに感じられる。



早咲きのバラが終わって

緑の静かな小径になっていました。



薔薇の根本は芝生、

背景は緑濃き高木、

いわゆるバラ園と違う高低差がある植栽が飽きさせません。



やっぱりおんなじ人と何度も会いました。

わたしと同じで何度も引き返して

振り返っては戻って来る、

同胞だね。



バラが咲き終わっても

クレマチスが季節を繋いでいました。


この青空!吸い込まれそう。

すごいと思いません?


高度が上がると空気の関係で

青がより鮮やかになる、と地元の人が教えてくださいました。

ここにいると

天上とは言いませんが、

風も空気も花の香りも全てが夢のよう。




木陰で手入れをしている作業員の方が

あちこちに。

皆さんの見えない手が美しい庭園を作って下さっていることに感謝です。



樹木の緑がなんて綺麗なんでしょう。

薔薇の花だらけではないのです。

多様性を重んじるデザイン、

わたし好みです。



今しかない

この瞬間、

わたしはこの庭のてんとう虫🐞になって留まりたい。



美人さんのバラがたくさん、





ガーデンの奥にローズカフェがありました。

テーブルとチェアが芝生に置かれて

ローズソーダやローズソフトクリーム、などを食べながら一休みできます。

あまり高価でないカフェがあるのはうれしいです。

この辺りから坂を下ると

違うお庭へ。




この後もガーデン紀行が続きます。