投稿が埋もれてしまったので、再投稿します。
長年、庭友として親しく付き合ったT子さんが急逝され、
最後の見舞いも叶わないまま
お子さんの住む他県のお墓に眠っていることを知り、
ずっと気になっていました。
私の身辺も少し落ち着いてきたのを機に、
T子さんと親しかった友人達と
墓参りの旅に出ることにしました。
T子さんとの思い出。
20年前だったと思いますが、
NHK「私のガーデニング」で彼女のお庭が放映されたのをきっかけに、互いに行き来する間柄に。
同じ市内ではなかったのですが、
庭の会にも入会されて
庭主さんとして
オープンガーデンにも協力下さってました。
その後、
彼女のお宅は東日本大震災とフクイチ原発事故で退去を余儀なくされ、
再出発の家を建てられて間も無く
ご主人が他界、
一人暮らしとなりましたが、
新しいお庭はいつも手入れが行き届き、
一年中花が絶えない楽園でした。
珍しい植物は室内で
これ以上望めないほど元気に育っていて、
とてもここまではできないね、
と皆がリスペクトするようなガーデナーさんでした。
年齢はもう80代を越えていらっしゃいましたが、
毎朝一時間の散歩、
バランスのとれた手作りの食事
ラジオ体操、
ガーデニング、
油絵、
ヨーロピアン・ポーセリン・ペインティング、
美術館巡り、
などの趣味も多彩で、
しかも、
それぞれが高いレベルで、
若々しく
チャーミングな女性でした。
遊びに行くと
彼女の好きなヘレンドの器に
綺麗な飾り巻き寿司や
季節のスイーツやフルーツで
もてなして下さったものです。
今は、大好きな旦那さまと会えて
花園を存分に駆け回ってるのかしら?
もう苦しむこともないですね。
お墓は桜の木々に囲まれた丘の上でした。
朝のうち雨が降ってましたが、
お墓に着くと雨がやんで
ゆっくりお線香をあげて
お話できました。
タクシーに待っていてもらい、
十分お参りしてから
また柏崎駅に戻りました。
米山の残雪を見ながら
まだ短い丈の稲田を通り抜け
上越妙高の宿を目指します。
旅のお話は次に続きます。