いわきは緑の豊かな地域ですが、市街地の緑化には課題山積み。
公共の公園や、団地、のり面、防音林、防風林、屋敷林、保存樹林などの現状を半日がかりで見ることになり、改めて、緑の保存について考えさせられた時間。
いわきは温暖な気候のため、スダジイ、マテバシイ、シラカシ、アラカシ、クスノキなどの照葉樹がマツに混じって生育する北限地域。
運良く伐採と開発を免れた場所には小さいながらもそうした森が残されています。
ただ、個人所有の森は、近い将来消滅するかもしれず、
緑の遺産を維持するには多くの人手と助成金と情熱が必要です。
それと共に、緑を守るという市民意識を育てる「教育」が肝要。
一代では果たせない、少なくとも三代かけての教育でようやく浸透する意識だろうと思うけれど。
写真↑のサザンクロスロードはいわきでも新しい団地内の遊歩道です。
ケヤキやモミ、その他の樹木を銀河鉄道をイメージしたプロムナードに植えています。
家々は低い生垣のみでオープンなスタイルに統一された地域であり、幅広な遊歩道は快適な空間。
ところが、木が大きくなり落ち葉が落ちるから、木を切ってくれ、という要望が住民から出されました。
落ち葉があるとボヤなどもおきているため、危ないから、という言い分。
しかし、木のあるところに必ずボヤが起こる、というより、落ち葉の管理をどうするかという方法の問題ではないかしら?
共通の宝としての緑について、住民の皆がよく理解し、落ち葉を堆肥にリサイクルするなり、掃除するなり、お互いに気持ちよく出来るようになればいいのですが。
やはり三代かかるのかもしれません。
お花と同様、緑のもたらす幸福は計り知れないものがあるはず。
身のまわりの緑についても、自分のお庭ばかりでなく関心を持っていただきたいことですね。
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