苦しむ
コトバを、メロディを、生み出すのに苦しんでいる姿を見て
その行間から、メロディのつなぎから、こぼれてくる苦しみ
それっぽい辞典を開きまくり
それらしい字句を拾ってきては
紙に乗せてみる
そんな場面がアタマに浮かぶ
コトバが浮かばなくなれば浮かぶまで待っていればいい
あるいは
浮かべる努力をやめてしまえばいい
と、思っていても止められない立場もある
人は無限ではないというのに
期待され続けるから
インスパイアと紙一重で模倣としか観えない作業を続ける
名のある人や名もなき人たちの狭間で
コトバしかない僕も
コトバ以外にある人たちと
闘わねばならず争わねばならず
そして、勝たねばならないという
いつまでも漂うわけにも行かず
真黒な宵に点々とつらなる街灯りを眺めながら
吹く煙に幸福を願う
誰の
僕ではなく
きっとあなたたちの
叩きつけるシャワーの雲が視界を閉ざす
インスパイアと紙一重で
ただの模倣を繰り返しては自慢げな顔をする
名のある人や名もなき人の狭間で
「それはただの模倣だろうがよ」
と、衆人も隠れて嘲笑しているんだよと
教えてあげたい僕も
その類ではないかと怯えながら歩くひとりであると
今日は焼けただれたアスファルト、
冷や汗か分からぬ汗を流しながら
ぼんやり考えをつらねながら
