見たことない夢の軌道 追いかけて!
こんにちは。まつです。
昨日あたりからようやくライブ後のテンションが落ち着いてきて、一安心していると同時に少し寂しい気持ちです。
しかし4月以降のNext Stepのことを考えると、すぐにまた高まってくるんだろうなあ…と思ったりもしています。
さて、今回はAqours楽曲編、「青空Jumping Heart」です。
アニメ2期の発表もあったことですし、積み残しがないように頑張っていきたいです。
「青空Jumping Heart」はアニメのOPということもあり、アニメ1期を通して語られている重要なテーマが一通りそろっているように思われます。
「『扉』と『階段』」、「光(輝き)」、「みんなで」進んでいくということ…
ここまでアニメ楽曲の考察をしてきたからこそ、なおさらそう感じられるのかもしれません。
「青空Jumping Heart」は、〈見たことない夢の軌道 追いかけて〉という歌詞から始まります。
この言葉、このブログにおけるAqoursシリーズの表題にも使わせていただいています。
Aqoursは「見たことない」にもかかわらず「軌道」をそこにあるかのごとく「追いかけて」いきます。
その「軌道」を描いたのはおそらくμ'sであり、過去のスクールアイドル達でしょう。
ちかっちを始めとしたメンバーたちは、その偉大なるスクールアイドルたちに憧れ、彼女たちのようになりたい、輝きたいと願ってAqoursを始めたのでした。
そんな「夢の軌道」は、アニメでは徐々にμ'sの通った轍ではなく、Aqours独自の道へと変わっていきます。
それは「MIRAI TICKET」における〈憧れ抱きしめて 次へ進むんだ!〉というAqoursの出した答えの通りです。
したがって、この曲をアニメ1話で聞くのと最終回までを一通り見た上で聞くのでは、印象が若干変わってくるのではないでしょうか。
ここまで考えてみると、「Aqoursと『辿る』『夢の軌道』」という表題は、このブログを始めた頃であれば問題なかったのですが、今であればAqoursが辿るであろう道と少し齟齬が出来てしまうかもしれませんね。
この点についてはもう少し考えたいところです。
〈ちょっと待ってなんてムリ 飛びだそう〉と勢いよく「夢」へと向かっていく本当に威勢のいい曲ですが、その中で僕が一番好きなのがサビの、〈夢を抱きしめて Jumping Heart それだけで明日へと進める 青春まっしぐら!?〉という歌詞です。
「夢を抱きしめる」こと、すなわち憧れの力だけで「明日へと進める」。
Aqoursの満ち満ちたエネルギーと、その原点である憧れの強い力を一番よく表しているような歌詞だと思います。
と同時に、それだけのエネルギーを受け取ることが出来るくらいに彼女たち(ちかっち?)は本当にμ'sが好きなのだな、とも感じます。
いずれにせよ、「待ってて愛のうた」の段階で臨界点スレスレに達していたエネルギーが、ここにきて大爆発しているような、そんな印象を受けます。
〈どんなことが起こるのかわからない未来〉だけれども、一見根拠のないような「大丈夫」の一言で前へ進んでいける。
その熱量が凄まじい、OPにふさわしい一曲です。
この曲のサビは〈はじめたい!My Story〉という言葉で始まります。
この"My Story"という言葉は、大事です。
プロジェクトラブライブ!のスローガンといえば、「みんなで叶える物語」です。
この「物語」というのは、μ'sであれば彼女たちが廃校から学校を救い、ラブライブそのものも存続させていく、そんなサクセスストーリーのこと…だけではありません。
μ'sのキャラクターの「物語」の裏側には、常にそのキャストの方一人ひとりの「物語」が密接に横たわっており、それらが非常に微妙な相互作用を及ぼしあっていました。
更にキャラやキャストのそうした姿を見ている我々ファン個々人の「物語」にも、それは影響します。
一方ラブライブ!サンシャイン!!はまだ始まったばかりの「物語」です。
だから〈はじめたい!My Story〉と言われた時、始まるのはAqoursのキャラクターの「物語」だけではなく、キャストの方々にとっての「物語」、ひいては我々ファンの「物語」もこのアニメと同時に始まっていったのです。
そんな「物語」を〈はじめたい!〉と自発的に動き出していくこと、それこそがラブライブ!サンシャイン!!で一番大切な要素なのかもしれません。
「君ここ」がサンシャイン!!の物語の「始点」だとすると、「青空Jumping Heart」は物語における「序章の幕開け」といった違いがあるのかもしれません。
次回、「ユメ語るよりユメ歌おう」について考えることでアニメ楽曲はようやくすべて終了です。
ここまでお読みいただき、ありがとうございました。