宙組劇団員逝去に関する遺族との合意書締結の報告 | ゆっこ☆の趣味多過ぎBLOG(仮)

宙組劇団員逝去に関する遺族との合意書締結の報告

本日、宙組生生徒の逝去によるパワハラ問題について、遺族側と歌劇団で合意書が締結されました。

NHKにて記事と動画を拝見した上で、宝塚公式サイトでの発表にも目を通しました。


公式発表


NHK



当該生徒が組替えを希望していたのは初耳でした。

それをプロデューサーが受けなかったと。


以前宙組のとある生徒で、かなりの下級生にも関わらず、

明らかに人事絡みでない組替えが行われたことがありました。

彼女は組替えで雪組へと異動となり、数年舞台に立ったのち、退団されています。


このときの組替えは、人事が全く絡んでいなかったので、本人が望んだ組替えだったのではないかと思ったのですが、

今回はどうしてそれが出来なかったのか。

勿論、個人の意志で簡単に組替えなど出来ないとは思います。

ただ結果として、あのとき組替えさせてあげていれば、退団を受理していれば、

今回のような出来事は起きなかったかもしれません。

これからは、本人希望の退団や組替えには、今まで以上に慎重に検討、

そしてなるべく柔軟に意向に沿ってあげなければいけないのかもしれません。


劇団からは、6名が謝罪文を提出しており、また近々1名提出予定とのことです。

また私が公式発表の内容を読んだ限りでは、

あくまでも会社側が全て悪く、個人のとった行動については

結果としてハラスメントに該当したが、悪意をもって行った行動ではなく、

それを会社として指導してこなかったことにある。

と、劇団員のことは守っているように思えました。


でも、実際そうなんだと思います。

「今まではそれが当たり前だった。」

「辛い思いをしたとしても、今まで私達はそれを乗り越えてきた。」

そういった長きに渡る風習だったとしても、

それが相手を追い詰める習いだったり、環境だったのでしょう。


今回のことで、働き方の見直しだけではなく、

歌劇団全体で、ハラスメントに対しての意識を見直し、

悪しき風習は変わっていくことを願います。

(指導する側はやりづらくなることもあるでしょうね。

でもハラスメントを意識するだけで、相手にかける言葉は変わるでしょう。

下級生は、それを盾にしないでほしい。

結果として、相手に何も言わないことが正義となるような世界にならないことを祈ります。)


そして宙組について。

「劇団員には、厳しい叱責がパワハラに当たるという気づきも無かった。

それを劇団が教えることもなかった。責任は劇団にある。

劇団員に責任を負わすのはあまりにも酷」として処分はなし。

宙組の体制も現在のままでいくとのこと。


合意したからといって、即始動というわけにもいかないのかもしれませんが、

どんな形であっても、再開を心から待っています。


110期生についても、組まわりを実施するそうです。

過去にも組まわりは実施されていましたが、

今後、ますます組まわりは必要かもしれません。


それから新人公演について。

雪組公演より、ムラでの新人公演を再開するとのことです。

お稽古の負荷がどのくらいのものかはわかりかねますが、

無理のないスケジュールで行われるのであれば、喜ばしいことです。

新公学年の生徒さんからすれば、ムラでの反省を生かし、

東京でまた公演することは大事なことだと思いますし、

チャンスは一度より二度あったほうが確実に良いですから。


これで完全に解決したわけではありませんが、

合意締結したことで、生徒さん達の心労が少しでも軽くなっていると良いですね。

これから少しでもより良い歌劇団となることを願うばかりです。


最後になりましたが、ご逝去された宙組生生徒さんのご冥福を心よりお祈り致します。