月組「ELPIDIO」11/22ソワレ | ゆっこ☆の趣味多過ぎBLOG(仮)

月組「ELPIDIO」11/22ソワレ

さーーーーー始まりましたよ。

ちなつ(鳳月杏)さんの別箱主演作品「ELPIDIO」

神奈川芸術劇場KAATへ行って参りました。


あ、盛大にネタバレしますので、これからご観劇の方はお気をつけください。




前回のちなつさん別箱主演作品「出島小宇宙戦争」は、

コロナが流行したばかりの頃で、

まさにどのカンパニーの公演も突然公演中止という形に続々となり、

池袋のブリリアホールで、千秋楽をあともう少しというところで、

公演中止が決定したのでした。

あのときは、確か関西のほうは完走出来て、

そこで映像も撮影されていたので、

無事に円盤化もされたのでしたね。


そして、今回もまた帝劇などはコロナでの公演中止がちょこちょこ発生している中でのKAAT初日。

無事に開幕して本当に良かったですよね。

KAATでの公演も日曜までですが、無事に完走出来ますよう、

心から願っております。



で、ですね。

ざっくり感想を言うと、


やっぱり謝先生は演出は好きだけど、

脚本・構成は好きではないと、

ハッキリそう思いました。

ハッキリ過ぎてすみません。

でもこれをBlu-rayで購入して、最初から最後まで早送りなしで観れる自信は

ないです。キッパリと。


なんだろう。

基本的に説明台詞が多い。

きっともっと端折っていいところもあるし、

説明するより、回想させたりしたほうがわかりところもいっぱいあったけど、

とことん説明、ひたすら説明。

あれもこれも全部説明しちゃうんだもん。


オープニングや、途中で入るコロスとかは

謝先生の繊細な演出が光って、とてもとても良いのです。

生の舞台を観に行ったときの劇場を包む世界観みたいなものは

とってもとっても素敵なんですよ。


が、歌も多い。

それが悪いわけじゃなく、歌で芝居、唐突にまた歌。

そして暗転。

てか、暗転が多いのに、展開が少な過ぎる。

お屋敷か、からんちゃん(千波華蘭)の店しか出てこないのか⁉️


そして芝居達者メンバーが沢山いるのに、基本群衆芝居(チームからんちゃん)で、

全然使い切れてない。

からんちゃんいるのに。さち花さん(白雪さち花)いるのに。ヤスくん(佳城葵)いるのに。うーちゃん(英かおと)いるのに。

みんなでいつも楽しく歌って踊って、ときには憤って。

でも展開がないから、ただそれだけになってしまう。


もっと小人数、小劇場向けの雰囲気。

ここまで人数いなくても出来る芝居。


ちなつは主役だし、とにかく出番は多いです。

歌もいっぱい歌うし、台詞も膨大。

最後の何分間か、ロレンシオ(鳳月杏)の過去語りのところも、

芝居出来る人でないと無理よ。

それでも一生懸命、彼の人生を考えて想像して感じて、

そして、エルピディイオ!エルピディイオ!エルピディイオ!!!




あれ??

なんか、これどっかで見たことあるよ!

「Cry Cry Cry・・・・・・」

の、「CRY!!!!(暗転)」

あれもスペインじゃなかった?カルメン的な。

ミキティ(三木章雄)が祐飛くん(大空祐飛)の最後の公演に、

大変なお土産を付けてくださった(盛大な嫌味です)

あの場面みたいな雰囲気よ。

芸術とはなんぞや。みたいな。

深く考えちゃいかん系か、これは。



もはや台詞が長過ぎて、1日経ったら、もはやほぼ覚えていない。

ロレンシオは

キューバ出身で、スペインの植民地で、

親友が死んで、国を出て、遭難して、

スペインに辿り着いて・・・なんだったかしら💦


てか、ラスボスすら説明台詞で終わってなかった⁉️

犯人出て来なかったよねぇ。

彩音達は指示されて暗殺計画を実行しようとしただけで、

こうなったら、犯人やれそうな人は、

まゆぽん(輝月ゆうま)か、れんこん(蓮つかさ)か、みよっしー(柊木絢斗)しかいない❗️

って思っていたのに、

結局誰も犯人じゃなかった滝汗滝汗滝汗


そもそも、暗殺されるかもしれない囮になったロレンシオが、

フランシスコ(彩音)達が侵入してきたときに、

ガウンの紐を解いて、ムチみたいにして戦おうとした瞬間

吹き出すかと思った。

いや、れんこんちゃんピストル持ってたじゃん💦


てか、暗殺チームもナイフしか持っていなかったんかい。

このへんも非常に薄いのだよ。

素手で戦うのは嫌いじゃないが、

まるでまるでハリー(正塚晴彦)作品のようでもある。

(恋愛色が薄めで、男の友情的なものもハリーっぽいな。)


いや、それにしても、

歌劇誌の座談会で、

謝先生「おとめ読みましたけど、あなた大恋愛物がやりたいんですってね。」(←要約)

なんて壮大な振りは一体なんだったんだ。

ってくらい、恋愛第一主義の作品ではないです、全く。

むしろ薄いほうだと思う。



あと、ちなつビジュアルに関していうと、

本当に素敵な衣装が多いですし、

ポスターのときは不安だった気持ちもあるのですが、

まさに爽やかちなつと、渋いちなつ。

一度で2度おいしい感じでした。


しかもアルバレス侯爵(鳳月杏)に扮装しているときは、

最初はモーニングに髭で、

なんてこと!!!


まるでレット・バトラーみたいじゃないか真顔真顔


ポスター段階では、最初は「髭かよ・・・」って思っていたのだけど、

結構、してやられた。感アリアリです。

いやーーー素敵な妄想させていただき、あざす。(大真面目)



あとは茶色のダブル?だっけ?あのスーツも素敵。

ジャケット脱いでからのガウンで、


ちょっと待って!

まるでフランツ・ヨーゼフ様みたいなんですけど!!


なんて妄想にも行きました。

そしてそして、戦いの最中にそのガウンすら脱いで戦い、

ベストにパンツという最高の姿で

素晴らしい背面、おみ足をご披露いただきました。

ちなつさん、あざす。



そうそう。

衣装といえば、フィナーレの衣装も素敵なんです。

白に黒い柄をあしらってるんですけど、

みちる共に素敵過ぎる。


男役の黒い扇子は、蒼穹のフィナーレで雪組がやってしまったばかりだったら、

ま、お国柄が違えど、

男役の扇子を使ったダンスっていう意味では

斬新さがちょっと薄くなってしまった感じはあるけど、

それでも素敵でした。



それからね、

お芝居の話に戻りますが、

今回前半は結構コメディ色が強く、

とにかく、まゆぽん、れんこん、ちなつのトリオ芝居が

面白くて面白くて、

ちなつも、「今夜ロマンス劇場で」の俊藤ちゃんが

生きてたんじゃないかってくらい思い切ってて良かったし、

まゆぽん、れんこんちゃんは言うまでもなくネ申レベルの面白さ。


ガッツリ恋愛物が良かったけど、

ここまで展開が少ないと、

コメディ部分があって良かったと思ってしまいます。

次回はこの場面が楽しみだもの。



あとはね、

やっぱりロレンシオとバレてからの、

ロレンシオとパトリシア(彩みちる)の心が通うところの距離感が最高に良いですね。


台詞曖昧ですが・・・・


パトリシア「ロレンシオと呼んでいい?」


ロレンシオ「今はアルバレス侯爵、そして君は私の妻・・・・」


からの、パトリシアからのキス。

からの、ロレンシオがパトリシアを引き留め、強引なキス‼️


・・・・・ビックリした‼️

ロレンシオがあまりにも淡白過ぎて、

気付いたらオスみめいてたんで、非常に良いです真顔



前も言ったかもしんないんですけど、


こんな構図はちなつさんお得意なんでね。

謝先生、あざす。



そのあとも、

ロレンシオとパトリシア

お互いに惹かれあっていく過程が非常にもどかしく、

キスしたのに、次の場面ではまた距離が離れているような、

縮まらない2人の距離。


あの階段のシーンよ。

あのもどかしさよ。

大人の恋愛よ。

ただ立ってるだけで絵が持つってどーゆーことなの。

てか、こーゆー場面が女性演出家ならではの繊細さだと思う。

美しいのよ、この場面。



で、中々くっつかねーなー。

と、思ったら、

最後にアルバレス侯爵御本人登場。


そして、彼の口から

元妻パトリシアと、影武者ロレンシオの再婚を聞かされ❗️

最後はロレンシオ御本人の姿(茶髪、髭無し)で登場

眩しいくらいのパステルブルー。(加藤真美、あざす)

パトリシアは、それにピッタリとあった

パステルグリーンで

途端に新婚さんな雰囲気バンバン・笑


結局ハッピーエンドかよ❣️

オイラの気持ちが置いてかれちまうぜ。

(でも想いが通じて良かった。意外とちなつさんが別箱でハピエンだったの初めてだからね)



さて。

まだ出ていない人の話もすると、

まず相手役の彩みちるちゃん。

やはり話的にも、結果並んだビジュアル的にも、

ちなつの相手役はみちるで良かったと思います。

学年的にもビジュアル的にも合ってる。


あとは、いい意味で、みちるが色っぽくやってない。

人妻だし、結局アルバレス侯爵が昏睡状態のときに

2人はキスしちゃったりしてるわけなので、

そういう意味ではみちるも淡白なほうが良いわけです。



そして2番手はあみちゃん(彩海せら)でした。

なんか、マサツカ作品だったら、

3、4番手さんあたりがやりそうな感じなので、

(なんかブエノスアイレスでも似た感じの役やってないか?)

ガッツリと2番手さんって感じとも違うかもだけど、

とにかく今回は、

中堅若手がゴッソリと、チームからんちゃんの群衆芝居に使われているので、

唯一、チームからんちゃんと、彩音暗殺チームと、ちなつお屋敷チームの場面を

つなげてくれている男なのかもしれん。


あとは、うーちゃん

今回ガッツリとチームからんちゃんで、

歌とかもらってはいたけど、

あくまで群衆芝居のうちの1人なので、

アンカレとか、ラスパとかのほうが

出番はもっと少なくても印象に残る役だったなーと思ってしまいました。

仮にも新公主演までやって、芝居も歌もダンスもある程度こなせる器用さんなんだぞ。

全ツ行ったら、せめてショーでは見せ場もらえたんじゃないか。ってついつい思ってしまうよね。

ま、今回まだ全ツ見てないので、わかんないけど。



そして、この日のちなつさんのカテコ挨拶。

「今日は2回公演だから頑張ろうと思ったら、

千秋楽までずっと2回公演でした・・・・・。

でもあと8回みたいです。毎日頑張ります。」

みたいな感じの挨拶でした。

ほのぼのしたぁ・・・・😊



また思い出したら書きます。

とりあえず、あと1回はチケットあるので、

残りは配信で頑張って回収したいな。


どうか千秋楽まで公演続行を願います!!!!!!