昨晩は子供用にアレンジされたモーツァルトのオペラ、「魔笛」を長女と義母と見に行ってきました。
タミーノ、ザラストロ、パパゲーナの3人が東アジア系の歌手。
タミーノとパパゲーノが初めて会うシーンでは、タミーノが韓国語を喋って、会話が成り立たない
ザラストロも韓国系の歌手で、しゃべるシーンではおつきの人がドイツ語に訳してた。
歌は全くアクセントのないドイツ語なので、そこがちょっと???って感じですが、面白い演出でした。
この頃の映画やドラマでは、多様性を表現するためにいろんな人種を様々な役で登場させることがマストですが、
クラシック音楽の世界は先を行ってますね。
とはいっても白人とアジア系だけの多様性ですが…。
それでも、全クラッシックプロ演奏者人口に比べたら、まだまだアジア系は十分に表舞台に立ててないのかしら?
長女は、アジア人が多いね~、と嬉しそうでした。
主人公が、課せられた試練をくぐりぬけていくシーンがあるのですが、ここが妙に自分のいまの状況と重なってジーンときました。
幼稚園で、奇しくも海外に移住してからずっと私の心にのしかかってきた、
「人種差別」という問題を深く考えさせられていますが、
これはもしかしたら私の乗り越えるべき試練?
村上春樹的に言えば壁抜け?なのかもしれないな~、なんて思ったりして。
潜り抜けたら何か新しいものが見えるのかもしれません。
全体を通して、子供向けの退屈させない演出になっており、長女もとても楽しんでいました。
最後の方のシーンでは、「あ、もう終わっちゃうのかと思った!続いてて良かった~。」なんて言っていたので、はじめてのオペラ鑑賞としては大成功!
「すごく面白かったけど、すぐ歌いだすのがちょっと嫌だった」なんてことも言っていましたが