へとへとになった日本滞在からやっと回復し、ゆったりしたドイツの日常が戻ってきました。

 

気分も落ち着いてきたので、また河合先生について語りたい気持ちがむくむくとわいて来ました。

 

なので、

 

4回目の河合隼雄ブッククラブを開催したいと思います!

日時 9月27日(火)日本時間午後20時~

課題図書 母性社会日本の病理

 

 

です。

 

母性社会?

 

日本は男尊女卑が激しいのに?なんてタイトルを見た時は思いました。

 

が、河合隼雄先生のいう「母性社会」というのは、

 

「よくも悪くもすべてを内包していく力」が強い社会のことです。

 

以下、序文からの抜粋が、この本のテーマをよく表しています。

 

「母性原理はその肯定的な面においては、産み育てるものであり、否定的には、呑み込み、しがみつき、死にいたらしめる面をもっている。

 

これに対して、父性原理は「切断する」機能にその特性を示す。

 

それはすべてのものを切断し分割する。

 

主体と客体、善と悪、上と下などに分類し、母性がすべての子供を平等に扱うのに対して、

 

子供をその能力や個性に応じて類別する。

 

人間の心の中に父性と母性という対立原理が存在し、我が国はむしろ母性優位の心性をもつ。

 

現在日本の社会情勢の多くの混乱は、筆者の見解によれば、

 

父性的な倫理観と、母性的な倫理観の相克の中で、一般の人々がそのいずれに準拠してよいか判断が下せぬこと、

 

また、混乱の原因を他に求めるために、問題の本質が失われることによるところが大きいと考えられる。」

 

 

初版は1976年と、46年も前ですが、古さを感じません。

 

どうでしょうか?

 

面白そーう!よんでみたーい!という方は、ぜひ参加希望のむねメッセージいただけますと、とても嬉しいですゲラゲラ