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ア・ミス・アミーゴス!~中米ニカラグアで活動する青年海外協力隊員の日々~

JICAの青年海外協力隊員として、中米のニカラグアという国で、2013年1月から2年間にわって活動している最中です。帰国後に、私の体験を日本に還元することも視野に入れて、今ここの国で感じたことを綴り、発信していきたいと思います。

自分の中のうずきに蓋をせずに、行動していくこと。時には大胆に
、時には人知れず。

そうすることで、自分が引き起こした影響を受け止めること、意図
していたことが起こらなかったときにやり直せばいいこと。

別に自分が失敗したところで、世界が滅びるわけでもなく、
自分が目指しているのは、他の誰でもない「自分」になることであ
り、その「自分」を生ききること。

これまで学んだことが、自分の一部になって、表現されていってい
る感覚。

人と違う過去の体験とか、前代未聞だと人から言われることも、...

もし私がいつか自分の本を書いたら、きっと面白いネタになるだろ
うなーなんて思いつつ。(今のところ、そんな予定はありませんが
笑 …)

自分が納得できる1日1日を送れるのが、一番だと思う、このごろ

【ニカラグア239日目】


先日、小学校1年生の算数の授業を見学させてもらってきました。
ニカラグアの主食の一つ、「赤豆」を透明のビニール袋に入れて持ってきている子供がいて、「一体、何に使うのかな~?」と思っていたら、足し算するときに、「赤豆」を数えて、計算していました。ニカラグアらしい!と妙に納得&豆を数えている姿が可愛い。
小学生低学年は、みんなとても純粋で、この頃から教育していけば、社会はいくらでも変わる可能性を秘めていると改めて思いました。



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ニカラグア人に対して、「コイツら~(怒)」から、更に「ふざけんな~(怒)」みたいになりつつ、でも当の本人たちは何の悪気もなく、何にも気にしてなくて、力が抜けるというか、なんというか。。。仕事がなければ自分で見つけ、仕事が進まなければ、進めようとありとあらゆる方法を考えようとするのは、「日本人」っぽいのかなーとか感じる日々であります。
今日は、ちょっとしたワークショップがあったのですが、それも同僚が2日前になって、日程を変えられない別の仕事が入ったから...
といって、急にキャンセル。私は現地の人と一緒に活動してなんぼだと思っているので、できたとしても1人で活動することは極力避けていますが、どうせ他にやることないし、せっかく学校側には予定を押さえてもらっているしということで、そのキャンセルをひっくり返し、1人で行って、定期的に、リーダーシップのワークショップに参加している学生たちと一緒に過ごす時間を持ってきました。「リーダーとして、先入観を捨てて柔軟な発想をしよう」という意図のちょっとしたことをやったあと、彼らと話していたら、「なんで、このリーダーシップのプログラムに参加することを決めたのか?」という問いを投げる流れになりました。急に少し場の雰囲気が締まって、一人一人が答えを取りに行っているのが感じられて、真面目なことを話すのに少し照れを感じながらも、「学びたい!」という動機で来ていること、「前回が面白かったから継続して来てくれていること」を語ってくれて、すごくいい時間でした。まだニカラグアでは、場が一段深まったと実感できた体験は少ないので、短かったけど、貴重な時間でした。そして、最後に「カヨは、今なんでここに来ているの?」という本質な問いを逆に返されました。ニカラグアに来て、7か月。時の経過とともに、自分の中にも少しずつ変容が起こっていますが、今日のこの時点でのその問いへの答えは「世界の悲しみをなくしたいから」ということでした。その中でも、今は具体的には「性暴力、性暴力による望まない妊娠をなくしていきたい」、ちょうど最近そんなことを思っていたのを、学生たちに聞かれて言葉にできました。勿論、純粋に知らない土地に行って、色んな文化に触れて、人と出会うのも好きだと、付け加えつつ。

「私がいなくても、自分たちだけで、こういう対話ができたらいいね」って伝え忘れた。。。



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市内の中心部では、車いす用に、こんな感じになっている箇所が多々見受けられますが、実際に車いすで町中を移動する人は、ほとんど見たことがありません。こういう箇所が町の中心部だけにあるのでは、結局あまり意味がないのかもしれません。中心部内だけ移動できても、家までたどり着けない、バスやタクシーに乗るときに問題が生じるであろうことは、想像に難くないないです。

あとは、車いすが必要でも買える人は多くはないでしょう。


でも、こういう配慮があるということは、少しずつ、みんなが暮らしやすい街になっていっている証拠だと思います。




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【ニカラグア224日目】

これも、私が直接関わっているプロジェクトではないのですが、最近、保健省の人と関わる機会が増えてきたので、同行させてもらってきました。「妊娠しないで20歳を迎えよう!」というプロジェクトで、今回はその推進役となる13歳~17歳の地域コミュニティーのリーダー向けの2日間のワークショップです。

今、私が住んでいるところから、更に車で3時間。ほとんどが舗装されていない道で、何回か橋のない小さな川も、そのまま車で渡って辿りつくようなところです。グーグルマップに町の名前こそ出てくるものも、道路も町の姿も全く出てきません。でも、若者はほとんど携帯電話を持っているし、町ではインターネットへのアクセスもあります。ちなみに、日本語でその名も「5つ星」という、1泊1人400円の宿に泊まってきました(笑)。。。

内容は、それぞれのセルフエスティーム(自尊感情)を高めるようなものから、避妊の種類とそれぞれの長所・短所、人生計画等々。参加者が一番、興味・関心を示していたのは、コンドームの使い方と暴力に関するディスカッションでした。

印象としては、大体、田舎の人たちは、恥ずかしがり屋でおとなしいという印象を持っていたのですが、ここの若者たちは明るくて、とっても元気でした! 人生の中で、アジア人にリアルで会うのが初めてだったらしく、私の存在も珍しがられ、何だか「一緒に写真を撮って!」の嵐でした(笑) 今、私が住んでいるところはそこまでのことはこれまでなかったので、逆に新鮮でした。。

この地域では、HIVの感染よりも10代の妊娠率の高さのほうが、大きな問題らしく、今、県全体で保健省が力を入れているようですが、主催者側が、参加者の交通費・食費・宿泊費のすべてを負担しているので、この活動の継続も予算がどれだけ確保できるかに依って来る部分もあるそうです。

ちなみに、実際に使われている最も多い避妊方法は、女性が注射を打つことです。3か月に1回の注射と、1か月に1回の注射があるそうですが、特に3か月に1回のほうは、母体への負担が大きく(副作用?)、いざ妊娠したいときに妊娠しにくくなるから、特に10代の人にはお勧めしないとのことでした。コンドームは男性が使ってくれないそうで、まだまだこの国では、避妊の手段としては機能していないようでした。ここにも男尊女卑の影響が表れているように思われます。

ということで、これまでも、そして、これからもそうですが、私の目で見て感じたことを書いているのは事実ですが、それが「真実」とは限りませんし、全てでもありません。世界の一部を私の視点で切り取って、こうやって書いているので、引き続き、そのような認識で読んでいただければと思います。

今回、出会った若者たちと再会できるか分かりませんが、人生を楽しみつつ、将来の夢を叶えていって欲しいです。


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会うたびに、名前が分からずに、心の中で「ちょっと前が禿げ上が
ったおじさん」として認識していたパン屋のおじさんが、実は年下
だったことを知り、ショック・・・

(12時間以上前に投稿したつもりだったのが、停電になる前に大家さんにネットのルーターの電源を切られて投稿できていませんでした…)

これは、私がやっているものではなく、同僚と配属先の所長が、スペインのNGOの支援を受けながらやっているプロジェクトですが、面白いのでシェア。

日本で言うと、町内会長的な女性というか、長老的なおばあちゃんというか、「市」よりももう一つ小さい地域コミュニティ内での、キーパーソンとなる年配女性をターゲットに、主には家庭内暴力防止等のための4回シリーズのワークショップです。

1回目は、各コミュニティーの地図を描いてもらって、どの辺にその他の年配女性(おばあちゃん?主婦?)が住んでいるか、自分のコミュニティには何人の年配女性が住んでいるかを可視化。

可視化した情報を元に、それぞれの家庭とコミュニケーションをとってくることが次回までの宿題。

2回目は、宿題を元に、コミュニティーにいる、赤ちゃん・妊婦さん・2歳以下の子供の数を更に可視化したり、地域の女性リーダーとして必要な資質についてでのディスカッション。

3回目は、情報提供と女性リーダーとして必要な資質について、事例を元に更にディスカッション。

4回目は、今週末に実施予定。

文字の読み書きができなくて、お孫さんを連れてきて、読み書きを手伝ってもらっている方たちが数人いたのが印象的でした。

こういう本当に田舎に住んでいる人たちに、何か役に立つものを届けていきたいなと改めて思いました。まだ私が理解できていない部分もありますが、このプロジェクトが他の色んな地域でも展開されていったら、面白いなと。



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【ニカラグア215日目】

あと、2時間たったら、12時間の停電に入ると聞いて、慌てて日曜日にゆっくり整理しようと思っていたことやメールの返信など、夜更かししながらやっています。とかいって、一昨日もいきなり半日停電でしたが…、それでも断水はほとんどないので、それは有難いです。

ニカラグアに来て、「もう半年たったー」と言っているうちに、7か月がたち、なんと8か月目に入っていました。時間の流れは速いですね。ここ2週間ほどは、ニカラグアの人たちに対して「コイツら~」と思うようなこと...
も多々ありましたが(苦笑)、そんな出来事が更に自分の枠を広げてくれている、と信じたいです ハハハ

【またまた、まとまりもないままに、近況シェア】
◇私が住んでいる県で、「思春期リプロダクティブヘルス」という横軸を通して、マルチステークホルダーで構成された委員会の立ち上げ・オーガナイズを保健省と合同で企画。今、私の活動の中で、1,2を争う優先順位が高い仕事(だと私は思っている)が、直前に予算が下りないからと1か月延期。ここまでなら、まだ「まぁいつものことか」で済んだけど、それが知らされたのが前日、しかも自分から「準備が十分じゃないけど、大丈夫なの?」と確認した時だった…
ということで、1か月余裕を持って、準備ができるので、この間にクオリティを挙げることにする

◇仕事の同僚(カウンターパート)が、いきなり1週間出張で不在となり、1週間のうちのほとんどをフリーランスのように過ごす。今の職場では、実際に一緒に仕事をするパートナーが一人しかいないので、(ある意味、リスクヘッジのためにも)職場の内外に、もっとパートナーを増やそうと思った。出張のスケジュールは知らされない、聞こうと電話をしても電話に出ない…。 だいぶ、慣れてきたつもりだったけど、今回は、対策が甘かった。。。。

◇月に1回、実施している協力隊同期とのスカイプ対話会
今回は、4人と少人数だったけど、その分、一人ひとりの話をいつもよりじっくり聞けた。一つの問いから、場がぐっと深まった瞬間を実感できた時間。暖めていた関連企画も、少しずつ進み中。いや~、この日が停電じゃなくてよかった。

◇日本文化紹介
隣の県で、他のニカラグア隊員が主催した日本文化紹介をお手伝い。子供から大人まで、たくさんの人が参加。私は、同期のうめちゃんと青少年対象に「私たちの起源」というテーマで、「約400分の1の卵子と約2.5億分の1の精子が出会って生まれたあなたの存在は奇跡!」みたいなことを伝えるミニ講座を担当。蓋を開けてみたら、事前に聞いていたよりも、かなり対象年齢層が高かったり、テクニカルな問題があったりとしたけど、手伝ってもらいながら、無事に終了。このテーマのミニ講座は、色んなところで使っていけそう。
その後、なぜか「着付けコーナー」に配属されるものの、着付け「された」ことはあっても、着付けを「した」ことはなく、「脱がし専門」に徹する(笑)

なんか他にも色々あった気がしますが、まずはここまで~



ア・ミス・アミーゴス!~中米ニカラグアで活動する青年海外協力隊員の日々~

写真は、日本文化紹介の時のものです。
そうそう、これはいつでも誰でも入って来れる出入り自由なイベントだったのですが、洋服の中、胸元にペットボトルを入れて、その口を胸元から出してシンナー吸っている少年たちがいたり、ストリートチルドレンか本当に貧しい家庭の子か分からなかったのですが、食べ物ちょうだいって集まってきたり、切ない場面にも遭遇しました。切なかったと書いていながら、何もしなかった自分がいて。

勝っちゃいました☆


ニカラグアの全国卓球大会で、女子ダブルスで優勝・混合ダブルスで準優勝しました。練習に行くといつも快く受け入れてくれ、一緒に練習をしてくれたニカラグアの卓球選手の皆さん、ダブルスを組んでくださった、佐藤さん・ロベルトさんに感謝です。
10年数年ぶりに卓球を再開した私が勝ててしまうなんて、ニカラグア卓球界頑張れ!!とも思ってしまいますが、風の入ってこない体育館・卓球台・ラケット・ピンポン球、と環境と用具が整わないとなかなかできないスポーツなので、普及が難しいのかなとも思っています。でも、毎日練習している、ちびっこたちもいて、彼らの未来の可能性は無限なので、頑張って欲しいです。

一応・・・ということで、ニカラグアに卓球のラケットを持ってきてはみたものの、こんなことになるとは想像もしていませんでした。卓球をやりたくて大学を受験して、かなり本格的にやっていたところから、もっと広い世界を見てみたいと、大学1年の終わりに部活を辞め、それからは全くやっていませんでした。それが去年、協力隊員としての派遣が決まり、配属先に聞こえない子供たちがいるから、事前に聾学校での実習が課題として出されましたが、手話のできない私が聾学校で実習といっても、役に立つわけがなく・・・ということで、「実習」という名のもとで、聾学校の卓球部の練習に何度か混ぜてもらっていました。

そんなところから、少しずつ卓球との縁が戻ってきた感じです。スポーツは、言葉・文化・国境などを越えることができる、ツールの一つだなと思います。音楽も。

これからはサブの職種として「卓球隊員」と明記しようかな(笑)
ただ、今のところ、私の住んでいる都市では、卓球がちゃんとできる環境がないのが悩みどころ。

楽しめることがあるのは有難いですね~




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   ※ニカラグア卓球協会からのメダルです(一応、左が銀、右が金)



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     ※右がミックスダブル2位のメダル、左が女子ダブルス1位のメダル


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       ※女子ダブルスのパートナーの佐藤さんと




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          ※男子ダブルスの優勝ペア、オスカー&フアンペアと

【ホンジュラス】

お隣の国、中米のホンジュラスより、同期の隊員で小学校教諭の、あいちゃんのブログをシェアします。現場への想いの強さが伝わってきました。

ブログ内に、「30人いたら30人全員にわかってもらうなんていうのは無理なわけで、その中の1人でも2人でもわかってくれる先生がいたら研修会をする意義があるんだな、と諦めました(笑)」 とありますが、そういう意味では、私は初めから「諦めて」活動しているようなもので・・・・

でも、その分かってくれた、1人とか2人から広がる可能性とその意義は、かけがえのないものであろうと思っています。

http://ameblo.jp/love198622/entry-11579615939.html