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ア・ミス・アミーゴス!~中米ニカラグアで活動する青年海外協力隊員の日々~

JICAの青年海外協力隊員として、中米のニカラグアという国で、2013年1月から2年間にわって活動している最中です。帰国後に、私の体験を日本に還元することも視野に入れて、今ここの国で感じたことを綴り、発信していきたいと思います。

「第2回中高生向けリーダーシップ・ワークショップ」が無事に終了しました!月に1回、6回シリーズで実施予定のこのワークショップ、第1回目のテーマは「リーダーとは?」でしたが、第2回目の今回は邦題にすると「リーダーとしてのアサーティブ・コミュニケーション」。
今日は、こんな感じでした。

◇午前(参加者24人)
・前回第1回目をやったときとは、別のグループを対象に、第1回目の「リーダーとは?」というテーマでワークショップを実施。ちょうど映像をプロジェクタ...
ーで見せたかったところで、急に停電。。。仕方なしに急きょ、プログラムの順序を大幅に変更。変更したことにより、メインの体を使ったアクティビティが前倒しになったのだが、この順序変更が功を奏した。若者はやっぱり、理論・理屈よりも、体感から!(これは若者じゃなくてもだけど、今日の学生たちは、理論理屈を説明しなくても、まずは身体を動かして楽しみながら体感してくれた)

◇午後(参加者25人)
先月、第1回目の「リーダーとは?」に参加したグループを対象に「コミュニケーション」をテーマにしたワークショップを実施。前回の打ち合わせで決めた時間よりも1時間半遅れで始まる。途中、おしゃべりや携帯をいじったりするのが目に余る状態だったので、「私は、静かに!とか、注目!とか、そんなことを、いちいち、あなたたちには言いたくない。あなたたちは、リーダーだから。言われてから、静かにするのは、リーダーじゃない!」と、ちょっと強めに伝える。携帯で写真ばっかりとってて、一番集中してなさそうだった子が、最後のアンケートで「人生に役に立つ内容をありがとう」って書いてくれていた。あと、コミュニケーションの事例(攻撃的、受動的、アサーティブ)を寸劇で表現してもらうのは、当たり!だった。やっぱり、ニカラグア人は、こういうのが好きらしい。

月に1回だけだと、どうしても時間が空きすぎてしまう感があるので、ワークショップ自体は月に1回だけど、同じに月にもう1回時間をもらって、彼らと何かする時間をもてるよう調整中。彼らが今後、学校の中や、地域でどんなアクションを起こしていけるか、そこを盛り上げサポートできるプログラムにしていきたいと思っています。
担当の学校の先生が協力的で助かっています。




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予定の変更だったり、キャンセルだったり、大幅な遅れがあるのは、いつものことだけど、さすがに今日は「大幅」過ぎて、ぐぁーっときて、いつもストレス解消は惰眠を貪ることだけど、時間的にそれもできずに、何か食べようとアイスクリーム屋さんに立ち寄ったら、「カヨ!」って呼ぶ声が聞こえたので振り返ってみたら知り合いで、「昨日、地元のテレビ番組に映ってたよ!29チャンネルの19時からの番組で~」と親子でアイスを食べながら言われる(苦笑)

昨日は、私が住んでいる地域...
でJICAが関わっている感染症予防プロジェクトの一つの「シャーガス病の日」というイベントを行っていて、私も活動で関わっている子供たちや、折り紙を教えているおばあちゃんたちが、ダンスを披露するということで、カメラマンをやっていたのでした。そしたら、そのカメラマン姿が、地元のテレビに流れたらしい。。。

写真は、内容に関係ありませんが、私が住んでいる町では、ちょっとごじゃれたカフェ。実は、おいしいコーヒーが採れるところです。



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そういえば、気が付いたら、今日でニカラグアに着いてちょうど6
か月になっていました!これから7か月目に突入です。これまで暖
めていた3つの企画が自然な流れの中で、少しずつ動き出そうとし
ている感じです。内容は改めてシェアさせていただきますが、どれ
も「境界を越える」がキーワードになっています。
【世界人口デー 7月11日】
国連人口基金事務局長 ババトゥンデ・オショティメインからのメッセージ

世界人口デー2013に寄せて

思春期の妊娠
...

2013年7月11日

今日の世界には6億人あまりの少女がおり、そのうちの5億人以上は開発途上国で暮らしています。彼女達は人類の現在と未来を造り上げていく存在です。機会と選択肢が与えられれば、思春期にある少女は社会的能力をもった活動的な市民として成人期を迎えることができます。

適切な技能と機会があれば、彼女達は自分たち自身や家族、それに身近な社会に投資ができます。しかし、あまりにも多くの少女が思春期に妊娠することで、権利、健康、教育、潜在能力が脅かされ、よりよい将来が奪われているのです。

毎年、15歳から19歳の少女1600万人が子どもを産んでいますが、妊娠と出産の合併症が、特に途上国において、この年齢層の少女の死因のトップを占めています。

思春期の妊娠は単に健康の問題だけではなく、開発の問題です。貧困、ジェンダー間の不平等、暴力、児童婚、強要された結婚、思春期の少女と結婚相手との不釣り合いな力関係、教育の欠如、少女の権利を守るべき体制と制度の欠陥に深く根ざしているのです。これらの問題に世界の関心を集めるため、今年の世界人口デーでは思春期の妊娠に焦点を当てます。

思春期の妊娠の悪循環を断ち切るには、先進諸国と途上諸国の両方で、思春期の少女に投資をすることを国や地域社会、それに個人が約束する必要があります。政府は、結婚年齢を18歳に引き上げる法律を制定・施行し、少女の権利を支持する地域社会を基盤とした活動を推し進め、児童婚とそれによってひき起こされる問題を防ぐ必要があります。

自分たちの生涯にわたる健康を守るのに必要な知識と技能を思春期世代を含む若者が身につけられるように、年齢にふさわしい総合的な性教育を提供する必要があります。でも、現状では教育も情報も十分とはいえません。思春期の若者が情報を得た上で選択し、健康になるには、質の高いリプロダクティブ・ヘルス・サービスを簡単に享受できるよう整備することが重要です。 

地方レベルでは、地域社会が若者に配慮しそのニーズに敏感に対応したリプロダクティブ・ヘルス・ケアを提供する社会基盤を整備する必要があります。

以上の活動すべての底流にあるのは、思春期の少女の尊厳と人権は尊重され、保護され、充足されるべきものであるという認識です。今日、私たちは、政府、国際社会、すべての関係者に対し、思春期の少女が責任をもって人生の選択ができるよう、また彼女達の権利が脅かされている場合に必要な支援をするよう、対策をとることを呼びかけます。どこに住んでいようが、どのような経済状況にあろうが、若い女性の一人ひとりは人間としての潜在能力を発揮する権利をもっています。今日のあまりにも多くの少女にとってこの権利が否定されています。私たちは、そのような状況を変えることができますし、行動をおこすべきです。
【ニカラグア175日目】
ニカラグアの水のペットボトルに、「プラスチック27%減」と「地球環境を守りましょう」の表示。
まだまだ、道を歩けばゴミだらけ、ちょっとした川があるものならば、ゴミだめのようになっているし、道を歩いていると、上からや横から、ゴミが飛んでくる(民家の窓から、路傍に投げ捨てられている…)、そんな状況ですが、同時に一部では少しずつ地球の環境問題も考えるようになっているようです。学校に行っている子供は、それなりに「知識」はもっているようですが、その親の世代と、...
学校に行っていない人たちには、まだまだ十分な情報が行き届いていません。

ちょっとした大きなスーパーだと、レジ袋は有料ですが、街中にあるキオスク的な売店では、じゃんじゃかレジ袋に入れて商品を渡してくれます。だから、この前はレジ袋を断ってみました。しかも、ただ断るんじゃなくて、「環境のために、余分な袋は要りません」って断ってみました。ちょっとビックリされたけど、それくらいのインパクトを少しずつ与えていくことを意図的にしつつ。なんだかんだで、自宅でごみを捨てるのにレジ袋が必要だったりするので、いつも断ってばかりではありませんが。。

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【ニカラグア171日目】
今日の仕事は、これ~
『子守り』
3か月のボリス君。この抱かれ方で散歩するのが大好きです。


明日のイベントの準備のために、色々を壁にペイントしたりしなくてはいけないくて、絵心のない私は、ペイントが得意なスタッフが専念できるように、その赤ちゃんをみてました。


それにしても、かわいすぎる。


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今、職場の施設にいる10代の妊婦さん向けに、平日に日替わりテ
ーマで1時間ぐらいの簡単なワークショップというかレクチャーを
現地スタッフがやっていて、私はそのコンテンツを改善するのを手
伝うことに関わっています。テーマは「性、人生プラン、出産の仕
組み、暴力予防、性感染症」などです。

この前、そのスタッフが「授乳」についてのレクチャーをしていて
、母乳で育てることの大切やメリットを伝えていました。
私はこの改善プロジェクトに、同僚と一緒に関わっているのですが
、レクチャー後に同僚(レクチャーをやる現地スタッフとは別の人
)に今日のテーマは「授乳」だったよと伝えると、「私はそのテー
マはまだ彼女たちに対しては扱ってないんだよね…」と、同僚。

「なぜかというと…」といいながら見せてくれたあるデータが「ど
れだけの10代の妊婦さんが性暴力による妊娠か」というデータ。
個別インタビューで本当のことをどれだけ答えてくれているかにも
よるので、数字の正確さは定かではないにせよ、約20%はくだら
なそうな結果でした。そういう妊婦さんたちが、その子供を授乳し
て育てたいと思うかというと、やはり拒否反応を示すお母さんたち
もいるわけで・・・、そういう妊婦さんたちがいるなかで、同僚は
「まだ私は彼女たちに対して、授乳というテーマはセンシティブで
扱っていない」ということだったのでした。(ニカラグアではいか
なる理由であっても、中絶は違法)

まだまだ、知らないことがたくさんあるということを知ったのでし
た。

中米ではハイチに続く貧困国と言われているニカラグア。この国の北部の山中にある都市で活動していますが、これまでここで築いてきた基盤を元に、もし、ここで何かやりたいという人がいれば、色々と「場」や「機会」は準備できそうです。例えば、私が働いている施設の妊婦さん向け(主には38週ぐらいの人たち)とか、小学校や中学校で、子供向けに何かとか、公民館みたいなところで高齢者向けに何かとか、聞こえない子供たち向けに何かとか・・・。
謝礼はおろか、交通費さえ準備できるあてはありませんが、何だか色々な可能性がありそうなので、投稿してみることにしました。
もし中米への観光も兼ねて、「ニカラグアで何かやりたい!」という方がいらしたら、是非、お声掛けください!

写真は、旅先の道端でみかけた、サルの群れ。お母さんが子供をおんぶしながら、マンゴを食べてる図


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今日は、保健省から依頼をいただき、保健センター主催の看護を学ぶ学生向けのワークショップを担当させてもらってきました。テーマは「セルフ・エスティーム(自尊感情)と暴力」。私は前半の「セルフ・エスティーム(自尊感情)」の部分を同僚と共に担当。
他の人から、「自分がどういう人か(自分の価値観や大切にしているものなど)」ということに対して、コメントをもらう機会がなかなかなかった、というか初めてだったという人もいて、喜んでもらえました。

実は、セルフ・エスティームについて、引き受け...
たものの一体どうやって説明しようか考えていたところ、そういえば、学部時代の卒業論文のテーマの一つだったな・・・なんてことを思い出しながらも、後から彼らは既に「セルフ・エスティーム」については知っているから、そのものの説明は必要ないと言われて、ほっと一安心。どうやって、それを高めるか、高めたうえで、後半の「暴力」につなげるかという設計に。
「暴力」も幅広くて、今回は、身体的暴力だけではなく、社会的暴力、心理的暴力も「暴力」であるということを知らせたうえで、自分自身の身に思い当たる節があれば、助けを求めて、そのサイクルから抜け出そう!という内容。アンケートの結果、かなりの割合の人が、なんらかの暴力被害に遭っているという状態。しかも、ある男性は「このアンケートは、女性向けのものだから、自分は関係ない」と拒否した人も。同僚いわく、この反応は「男尊女卑」の強い表れの一つだそう。というのも、さんざん「これは男女共通のアンケートである」ということと「男性も配偶者から暴力被害に遭う可能性がある」ということを伝えたにも関わらず、「暴力の被害者は女性」と思い込んでいる時点で、既に男性上位の概念を強く持っていると思わる、からだそう。

今回のワークショップは、単発ものでしたが、また何かやらせてもらえたら面白そうです。ニカラグア人の感覚やその場にある関係性を考慮した設計、ファシリテーションをすべく、終了後に同僚と共に振り返りをしながら、日々学んでいます。

以下、ワークショップ当日の様子です。


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