中村靖日さん

名脇役として活躍した、俳優の中村靖日さんが7月10日、急性心不全のため、51歳で亡くなられました。ご冥福をお祈りします(写真:時事通信サイトから)。

急性心不全は、英語で言うとCardiac arrest、いわゆる心臓発作です。

 

急性心不全は誰にでも起こります。例えば、1982年には、日本バレーボールリーグ「Vリーグ」のパナソニック・パンサーズ所属の谷村孝さんが、35歳の若さで亡くなられました。

 

アメリカの統計では、毎日1000件起こり、もし病院以外の場所で起こった場合の生存率は、わずかに8%。つまり、日常生活で起こると92%の確率で死に至る病気なのです。

 

これほど高い確率で死に至る原因は「空白の数分間」にあります。心不全を起こした最初の数分にあることをするかしないかで、生存率だけでなく、脳へのダメージも大きく変わります。

 

もしあなたの配偶者の、あるいはご家族のイビキが大きくて夜中に起きてしまったら、この2つの問いを思い出してください。

 

呼びかけに答えますか?」、「正常に息をしていますか?

 

もしどちらも「No」なら、直ちに119番通報をすると同時に、CPR ( 心肺蘇生法)を始めます。

 

誰にでもできて最も効果的なCPRは、胸の真ん中の胸骨圧迫を強く(胸が5cm沈む強さ)、早く(100-120/分)、絶え間なくすることです。

 

早く絶え間なく圧迫するのに役に立つBGMには、ビージーズのStayin’ Alive意外にも、ブリトニー・スピアーズのStronger、アバのDancing Queenなどたくさんあるので、ご夫婦やご家族で練習することをお勧めします(音楽のリストはこちら)。やり方を学ぶには、日本医師会の心肺蘇生法の手順が参考になります。

 

AEDのある公共の場所でも同じです。AEDの充電を待つ数分間にCPRをするかしないかで、その方の運命が変わります。

 

不幸な死が少しでも減る社会になるとおおなと思いこのブログを書きました。