2020年11月7日、アメリカの歴史が変わりました。4年間の暗黒時代を経て、民主主義が力を取り戻し、アメリカという大国の舵取りができる人がリーダーに選ばれました。もっと素晴らしいのが、黒人であり、インド人であり、ユダヤ人の夫を持つ女性候補者が次期政権の副大統領になるのです。

 

 

ついに夜明けが来る。私はカメラハリスの演説を聞きながら泣きました。どこまで伝えられるかわかりませんが、感動した箇所を紹介します。

 

カマラハリスは演説を「Democracy is not a state it is an act. 」というJohn Lewisの引用で始めました。

 

民主主義は標語ではなく行動である。アメリカの民主主義はあって当然ではないのだ。強い意志を持って戦い、防御しない限り得られないものだ。民主主義を守る戦いは困難であり犠牲もあるがその過程では喜びもあり、前進もある(America’s democracy is not guaranteed.It is only as strong as our willingness to fight for it, to guard it and never take it for granted. And protecting our democracy takes struggle. It takes sacrifice. There is joy in it and there is progress.)。

 

彼女の演説はまさに今回の大統領選を表しています。多くの高校生や大学生が正当な選挙が行われるためにボランティアとして働いたためトランプの妨害を受けながらも投票所が順調に運営され、今まで投票したことのなかった人々が投票し、アメリカ史上最高の投票率を叩き出しました。

 

彼女の演説で私を含めて多くに人々が「投票する権利」の大切さを改めて噛みしめました。女性が投票権を得たのが100年前。人種に関係なく投票できる権利が得られたのはたった55年前。先人の努力のおかげで白人でもなく男性でもない、移民2世の女性副大統領が民意を反映して誕生したのです。

 

彼女は全ての子供達に呼びかけています。「(ホワイトハウスに行くのは)私が最初で最後ではないのよ。というのは、今この演説を聞いている小さな女の子たちがこの国が「可能性を秘めた国」であることを確信しているからです。アメリカの子供達、性別に関係なく私はみんなに言いたい。大きな夢を持って、信念をもって前進し、しっかりとあなた自信の(可能性)を認識してください。他の人が(あなたの夢、信念、可能性)を理解できないのは、ただ単に見たことがないからだけなのよ」(But while I may be the first woman in this office, I won’t be the last. Because every little girl watching tonight sees that this is a country of possibilities. And to the children of our country, regardless of your gender, our country has sent you a clear message:Dream with ambition, lead with conviction, and see yourself in a way that others might not see you, simply because they’ve never seen it before)。

 

子供達が性別に関わらず自分を信じて生きることのできる社会が、アメリカに戻っています。そして子供達が尊敬できる大統領が誕生しつつあります。

 

彼女の演説の全文章はNYタイムスで見ることができますので是非読んでみてください。