会議で質問されて答えがわからない時、新型コロナウイルス感染を上司に報告する時、会話に詰まった時、心にもないお世辞を言う時、あなたはどんな態度をとりますか?

 

「なんでそこで笑うの?」これは外国人が不思議に思う日本人あるあるです。日本人が使いがちな「謎の笑顔」は誤解や苛立ちの原因になります。

 

意味なく笑う

あなたの周りにも、話の合間合間に笑う人がいませんか?例えば日常会話で、「今日ね、アハハ、電車が混んでてね、ヘヘヘ、出勤前から疲れちゃった、ハハハ」、ズーム会議で「アハハハ、お元気ですかー」など、笑う場面でもないし、何もおかしくないのに声を出して笑うのはおそらく日本人だけです。聞く側は言いたいことがよくわからなくなって、とても疲れます。

 

緊迫した状態で笑う

謝罪や、弁解をしながら笑顔を作るのも多分日本人だけです。自分の失敗や、間違いを指摘された時に笑うのも日本人独特。アメリカでこれをやると、真剣に仕事をしていない、あるいは人の意見を聞かない人だと思われます。

 

笑いでごまかす

大学勤務の時によく見かけたのですが、英語で質問されて、曖昧な笑顔で「Yes」と言う日本人です。「Are you sure?(本当にYesなの?)」と聞かれると、今度はニヤニヤしながら「No」に変えたりする姿に、周りの人は苛立ちます。わからない時は、笑顔ではなく真顔で理解できていないことを伝え、わかるように言い換えてもらうのが大人の対応です。

 

手をたたいて笑う

手をたたいて笑う人を見かけるたびにシンバルモンキーを思い出します。いつから手を叩くという行動が「面白い」を表現するようになったのかわかりませんが、この不思議な笑い方はやはり日本人独特です。仲間内では盛り上がるのかもしれないですが、大袈裟に「面白いと思っている」ことを表す態度は非常に幼稚に見えます。

 

アメリカでは視線が合うと口角を上げて笑顔を作ることがよくあります。敵ではない、気持ちよく仕事をしたいといった気持ちを表情で表し、「アハハ」、「エヘヘ」ではなく「昨日はどうしてたの?」、「例の件なんだけど、」などと言葉を使うので相手は笑顔の理由が社交辞令と理解できます。

 

謝る時、よくない話をする時には真面目な顔で話し、わからない時にはわからないと困惑した表情で伝えます。面白い話を聞いて思わず笑ってしまう時は手を叩くことはない反面、「それケッサク!今度使っていい?」、「私にもあったのよ、」などと、面白い、興味があるなどの気持ちを言葉で表すため、アメリカ社会に「謎の笑顔」は存在しないのです。

 

TOEICの点数アップも重要なのでしょうが、実社会では表情も伝える力の一部です。英語環境でのびのび生きるためにも、ご自分の笑いのパターンを考えてみてください。