今朝最初に飛び込んできたニュースが、若くて美しい女優さんの自殺でした。

 

先週「なんとかして自殺を減らせないか?」というブログを書いたばかりですが、改めて問います。

 

あなたは自分自身の精神状態を本当に理解していますか?苦痛の大きさは比較できません。大したことはないと思っているあなたの抱えている苦痛は、実はあなたを殺すほど大きいかもしれません。

 

過去を変えようとしていませんか?「・・・さえあれば」、「・・・してたら」、「もし・・・が起こらなかったら」といくら考えても現在は変わりません。

 

選択の幅を勝手に狭めていませんか?「俺は終わりだ」、「環境は変わらない」、「何をやっても無駄」と言っていると脳がおかしなものを作り出します。

 

うつ状態に陥っている脳は、まるでこの漫画の男性のように、柵を握り締めて檻から出ようともがいている状態を作り出します。そこには檻なんてないのに

 

CARTOONSTOCKより

 

絶対に変えることのできない過去の出来事を「もし、・・・たら」と考えることで現在の状況を「こんなはずじゃなかった」、「これは本来の私ではない」と否定することで、自分の前に柵を作ります。柵の間から見える「こうあるべき将来」と「自分」の間には柵があるから外に出られないという思いに固執します。

 

でも、もし顔を左右に向ける余裕ができれば気付けるのです。あなたには進む方向が360度あることを

 

自殺は誰にでも起こる精神疾患の悲しい結末です。相談する人がいなければ、悪化する前に専門家に助けを求めることができれば防げます

 

日本国内なら、心の健康相談ダイアル0570-064-556を、アメリカなら800-273-8255という電話相談もあります。

 

通常自殺は日照時間が短い季節に増加します。日本では日照時間が短く、年度末で変化が起こる3月に、アメリカでは12月のホリデーシーズンに自殺が増えます。

 

けれども今年は、COVID-19のおかげで夏であっても外出制限から、日照時間が短い季節と同様に、日差しを浴びない生活になりがちです。

 

日の光を浴びなければビタミンDが不足します。ビタミンD不足が、季節性情動障害、総合失調症、うつ病の発症に関わるという報告があります。

 

日本人の8割はビタミンDが欠乏していると言われています。その大きな原因は、日本にはビタミンDの推奨量が存在しないため、不足していると自覚する人が少ないからです。アメリカでの推奨量は、1−70歳は15μg、70歳以上は20μgです。

 

日差しを浴びない日は魚を食べてください。100gのイワシ、サバ、サンマにはそれぞれ10μg、11μg、19μgのビタミンDが摂取できます。サバ缶でも良いですよ。

 

体を動かさなければ血流が下がり脳が酸素不足になります。運動時に筋肉が作る成長因子も不足するため脳機能が下がります。交感神経の興奮を抑えられないため目の前に柵を作ってしまうリスクが高まります。

 

苦痛に大きい、小さいはありません。一人で抱えきれないから助けが必要です。