約1ヶ月ブログを休んでいましたが、その間に、「帝王切開で生まれた赤ちゃんが持っていないもの」のブログを読んで、帝王切開で生まれてきた我が子が差別を受けた気がしたというメッセージをいただいていました。率直なご意見ありがとうございます。

 

ブログでは、「帝王切開で生まれた人は、喘息や肥満になるリスクが高い」という論文の説明とともに、その原因となる腸内環境は、生活習慣でいくらでも改善できるので大丈夫と書いたのですが、帝王切開がネガティブワードとして響いたようです。

 

帝王切開は、母体または胎児の生命の危険性がある場合選択される出産法で、時には命を守るための必須手段となります。

 

帝王切開以外でも、妊娠中のお母さんの栄養状態、DVなどの被害の有無、飲酒、喫煙、うつ、妊娠時糖尿病。高血圧、太り過ぎ、などで赤ちゃんが発達障害、肥満、心疾患などのリスクが上がるという報告もあります。

 

出生時の体重、母乳で育ったか、住環境が都会か田舎か、農家か牧畜業かだとか、両親のライフスタイル、兄弟やペットの有無、外出の頻度などでも赤ちゃんの腸内環境の基礎が変わってきます。

 

帝王切開はこのような健康に関わる因子の1つにすぎません。

 

科学者はこのようなファクターと病気の相関性を調べることで、ひとりでも多くの子供の病気を予防しようとしています。

 

逆に、出生時からリスクファクターを知ることで成功を収めた例があります。

 

 

帝王切開で生まれたある男の子は、喘息があり体が弱かったため、医師からの勧めで幼児期から水泳を始めました。続けているうちにぐんぐんと記録を伸ばし、高校卒業時にはいくつもの有名大学から推薦枠をもらいましたが、「学力での入学」を希望した彼は、見事に第1志望校に合格しました。本人の努力はもちろん、両親が事実を受け入れてサポートしたからできた偉業だと思います。

 

 

メッセージをくださったお母さん、あなたが頑張って帝王切開を受け入れたからこそあなたの娘さんは生まれてきたのです。もしかしたら彼女が世界を変えるような科学者、政治家、あるいは日本が誇るアスリートになるかもしれません。これからも自信を持って子育てしてください。