子供の食事で困る事トップ5は「遊び食い」、「偏食」、「むら食い」、「食べるのに時間がかかる」、「よく噛まない」です。ほとんどが成長過程の一過性のものですが、極端な偏食は成長だけではなく社会性にも影響を及ぼします。そしてその原因の一つが親なのです。

 

妊娠中に何食べた?

胎児はお母さんのお腹の中で羊水に浮かんで育ちます。栄養はへその緒で運ばれますが、胎児は始終羊水を飲んでいるそうです。羊水にはお母さんの食べるもの香りが映るので、胎児は用水を飲んで食べ物の香りに少しずつ慣れ親しんでいき、将来の味の好みを作ると考えられています。

 

逆にいうと、お母さんが限られた食品しか食べなかったり、加工品ばかりを食べていると、それが胎児に受け継がれていくという訳です。

 

 

何回試した?

「うちの子は〇〇が嫌いだから入れないようにしている」という声をよく聞きます。では何回試した結果その結論に至ったのでしょうか?

 

子どもが食べたことのないものを拒否するのは当たり前です。その反面、強制しない環境下で何度も試すことで、だんだん食べられるようになることがわかっています。ある調査では、初めての食材を食べられるようになるには、幼稚園児だと10−16回ぐらい食卓に出てこなければ無理という結果が出ています。つまり、2−3回試して諦め続けていると、食べられないものがどんどん増えるという訳です。

 

何歳でピザを食べさせたか?

あるお子さんの場合、幼児期にピザを初めて食べた日から偏食が始まりました。味覚が未発達な時期に強い味の食べ物を食べると、繊細な味を探して味わう能力を育てることができなくなります。焼肉のたれ、ケチャップ、焼きそばソースなどを使いすぎていませんか?

 

 

おやつのルールは?

おやつの時間が遅かったり、甘い飲み物を夕方に飲むと夕飯時に食欲が落ちるのは当たり前です。忙しいから、子供がむずがるからと、だらだらおやつの癖をつけていませんか?

 

この他にも偏食の理由はたくさんあります。でも、偏食の理由の裏返しが偏食の対策です。気長に粘り強く頑張ってみてください。偏食についてもっと知りたい方は、ぜひ「栄養環境コーディネーター」の講座を受講をご検討ください。