彼から「彼女になって」と言われてから
1週間後の週末。
その直前のLINEのやりとりから
お家でたこ焼きランチをしよう!ということに。
待ち合わせをして
一緒に休日のスーパーで買い物をしながら
カップルっぽいな・・・と思ったり。
彼宅は真新しいワンルームマンション。
出張が多く、あまり自宅にいないことと
自炊はゼロなので「寝るための家」という感じ。
リビングには小さなテーブルと座椅子とテレビ。
ベッドはなく、マットレスが壁にたてかけてあった。
「邪魔だから、寝る時以外はそうしてる」と彼。
ふたりでたこ焼きを焼く。
彼はたこ焼きは初らしい。関東の人はそうなのかな?
「Akariちゃん、焼くのうまい~」
と彼。
関西人はこんなもんじゃない?とたこ焼きをくるくるしながら答える。
なんだか、普通の友達のたこ焼きパーティ的な感じで
まったくスイートな雰囲気はない時間がつづいた。
彼宅ですごして5時間。
仕事のことなどを延々しゃべりながら
このまま今日は帰るかな~と思っていた矢先。
引き寄せられてキスをした。
もう帰る時間なんだけどな・・・と頭の片隅でおもいながら
されるがままになっていく。
自分の中の「女」という部分がジワジワ顔をだすのを感じる。
もう40歳になった。ここ数年は女をつかうことも減ってきた。いや皆無か?
見た目にも気を使い、スタイルも維持し
子どもの学校の「ママ」の中ではキープできている方だと自負はしているが
心の女の部分は最近出すことがなくなったな・・・。
時間をかけて徐々に行為がはじまっていく感じも久々だった。
夫とは夫婦関係はあるものの
「ただするだけ」のものになっていた。
男性はわからないけれど
女は行為そのものよりも、それまでの「過程」を楽しみたいものだと思う。
その過程の中に、女として扱われている喜びを感じるのではないだろうか。
彼はちゃんと私を女として扱ってくれたし
気遣ってくれていた。嬉しかった。
抱かれた後
「今、このタイミングで聞くなよって思うかもなんだけど・・・・
Akariちゃん、俺のことすきなのかな?と思って・・・」
と彼が言った。
私の気持ちがわからず不安なのか?確認をしたいのか?
可愛いところがあるんだなと思った。
「好きだよ。好きじゃないと、こうはならないよ」
と言いながら、好きってなんだろうな・・・と考えている自分がいた。
でも、少し不安そうに聞かれたことに、嬉しさは隠せなかった。
その後、彼の上に乗って、顔を覗き込み、じっとみつめる。
「可愛いなぁ・・・」と言ってくれた。
彼宅から私の車までの短い間
手を繋がれ
車に乗り込む前にはキスをされ
この「恋人っぽさ」に段々ハマりつつある自分に気付かされる。




