楽しい未来のお勉強♡② | 絵本 イラスト ピー・ドロウ

楽しい未来のお勉強♡②

みなさまこんばんはー。

今回のはねぇ、言っときます。長いですよー^^;

いるかいないかわからないマニアの人には覚えがあるかもしれませんが
7月だったかに書いたものの続編とでも言いましょうか。
風力発電の島、デンマークはロラン島についての。ね。
て、ことでひとまず一応、こちらもご案内→「楽しい未来のお勉強♡」

今回はですね。
(知ってる人からは「いつの話を書いとんじゃ」と叱られそうですが^^;)
日本とロランのグリーンエネルギーの架け橋と言っても過言ではない
ロラン島在住の ニールセン北村朋子さんからお聞きしたお話を書こうと思います。
と言っても、個人的にお会いしてお茶でもしながら聞いたわけではないですよ^m^;
ニールセン北村朋子さんは、ロラン島のエコ・チャレンジという本もお出しになってるし
メディアにもよく紹介される著名な方ですからね^^。
7月29日に福島県郡山市で開催された「ふくしま『安全エネルギー社会創出』の地域づくり寺子屋」という会に出席した際に聴衆のひとりとしてワタシが聞いたことと、その感想。
マジメにメモいっぱい取ったんでね。笑

夜中にアップしたら、ニールセン北村朋子さんご本人から誤りのご指摘がありましたので、
一部修正加筆しました^^。(facebookでお友達として繋がっていただいているからねー。
うふふー^m^。facebookってすごいねー。)


ロラン島といえば、デンマークの一部ですね。北欧ですね。
アンデルセン童話とか有名ですね。
そのデンマーク、近代のエネルギーに関する歴史を紐解きますと、
かつては中東の石油に頼りきり。
エネルギー自給率は、1972年にはたったの5%しかありませんでした。
が、1973年のオイルショックをキッカケに、長い年月をかけてがんばって、
デンマークは今や先進的なエコエネルギーの国として有名に。

オイルショックといえば・・・
日本では血眼でトイレットペーパー売り場に大勢の人が群がってた映像を思い出しますが^^;
デンマークでは「日曜日は車に乗っちゃダメ」なんて法律もできたんだそう。
緯度は北海道よりもうんと高いですから冬とか超寒くて、何より暖房の燃料に相当困ったみたい。
そんな厳しい経験から、化石燃料輸入頼みのエネルギー政策を、
根本から見直すべし!という意識が高まり、
時勢柄すぐ「原発導入しよー!」っていう政治的な流れになった。

。。。んだけど、なんなかった。そう、ココから日本と大きく違う!

原発推進の政策が実際に推進されるまでに3年間のモラトリアム期間を設けられて
「原発って危ないっていう話も聞くよねぇ」
「実際のとこ、どうなの?」
「まだよくわかんないなぁ。。。わかんないものいい加減に決めるわけにいかないから、
わかるまでちゃんと調べて勉強しよう」って、OOA(原子力情報組織)っていう
国民主体の勉強会みたいな組織が、1974年に発足したんだって。
このOOAは、色んな思想の人がまんべんなくいる団体だったそう。
正しい答えを出すために考えが偏るのを防ぐってことですね。スゴいねぇ。感心。

同時期に、EOU(エネルギー情報委員会)という団体も発足したんだけど、
これはさっさと原発を作ってエネルギー問題を解決したい政府が主体のものでした。

↓↓↓ココから、ニールセン北村朋子さんご本人から修正いただきましたので、まんま掲載^^

『EOUのウフェ・ゲアトセンさんという事務局長さんは、とても公平な方だったので、原発のメリット・デメリットを広く知ってもらうために、賛成派、反対派両方の意見を載せた「原子力」という本の他、再生可能エネルギーや、エネルギーと経済についてなど、6册の本の発行に尽力されたのです。
書いて頂いているように、もともとEOUは国が原発推進をするために立ち上げた委員会だったので、ウフェさんの姿勢が政府の反発を買って、2年後に閉鎖されてしまったのですが、
ウフェさんの考え方や、その時に発行された本は全国の市民の目に触れることになったんです。
だから、ウフェさんの率いたEOUと、OOAの活動の意義は、
デンマークのエネルギー政策や市民の市民の考え方に、とても大きな影響を与えたんですよ~。
詳しくは、『ロラン島のエコ・チャレンジ』を読んで頂くということで(笑)。』

いい人だなぁ♡ニールセン北村朋子さん♡ありがとうございました!みんなも本買って読んでね^^

しかしなんにしても、デンマークの人たちは、そういうのきっちり見てるんだね。
そして、見抜いてたんだね。スゴいよね。
知らないうちにびっくりするようなコトが進められてたり、うやむやに決められてしまったり、
そんなガッカリなやり方はしないんだね。いいねぇ。

で。
そうこうしているうちに1975年、アメリカでスリーマイル原発事故が発生。
私はまだ乳飲み子だったから知らないけど、世界中に衝撃が走った出来事だったってね。
デンマークでも、それがキッカケでまた原発に注目が集まって、情報量も増えた。
「デンマークに原発建設なんてトンデモナイ!」って雰囲気がどんどん大きくなっていって
1985年に、原発に依存しないエネルギー計画が採択された。
オイルショックから、原発使わないってジャッジするまでに12年かけたわけ。

じゃエネルギーどうすんの。ってことだけど、
輸入に頼ってた石油、まずコレどうにかならんかなとコツコツ掘ってみてた油田があって。
これが1997年、ナント、出た! 超ラッキー!!

。。。なんだけど、ぜんぜん浮かれてなかった、さすがのデンマーク!

石油出たからとりあえずエネルギー買わなくてもよくなったけど、
これもいずれ枯渇するじゃん。枯渇してからじゃ遅いし、
どう考えても、やっぱこれからは、再生可能エネルギーの開発でしょ!!って
大転換をするに至ったんだって。
めっちゃかっこいー!!

何百億って宝くじ当たっても冷静に、それを生かして先を見越して粛々と暮らす・・・
みたいなことでしょ。。。アレ、違う?笑
なかなか出来ることじゃねーですゼ。。。いや、ホント。

で、かつては一桁だったエネルギー自給率が、今では100%超ですってよ。
対して現在日本のそれはたったの4%。。。

ここで印象的だった言葉がコレ。
「大都市はNICU(新生児集中治療室)の保育器のようなものだ」
つまり、エネルギー・食料・労働力、これら最低限生活に必要なもの全てを外部に頼らなければ成り立たない脆弱な環境で生活しているのにも関わらず、自分の成長のことしか考えず、外の人のことは考えてない。
。。。言い得て妙ね;

しかし、「原発推進」の政策方針から「原発に依存しない」と決めるまでに12年
ノンビリだね。。。ってカンジもしますが、それだけ根本的なことをキッチリ考えて、
先を見据えた行動をおこすのが北欧の人たちなのかもね。
オイルショックの時なんて、日曜は道路に車が走らないもんだから、道路でピクニックー♪とか言って
道路で遊ぶのが流行ったりもしたんだって。余裕だね。笑
トイレットペーパー買い占めに走ったりしないんだね^^;

で、基本として市民主体なんだね。
政治家は、お偉いさんではないんだと。市会議員はボランティアだって!
税金も高いからみんな政治に関心があって、しっかり考えるし政治を厳しく監視してるんだって。
目先のことについヤイのヤイのしちゃうのに、肝心なとこは「お上にお任せ」な、
私たち日本人の見習うべき点だなぁなんて思いましたよ。

現在、電力については、電力会社が節電を推進する役割を担ってるんだそう。
電力会社に、毎年のCO2削減目標が課せられていて、目標達成した方が儲かる仕組みになってるんだそうですよ。。。
日本もさ、お客さんが節電した方が儲かる仕組みができればいいのにね。
そしたら一発で変わる気がするwww

デンマークの中で、特に風力発電で有名なのがロラン島
デンマークは食料自給率が100%以上の農業大国ですが、ロラン島も農業が盛んな、のどかなところだそう。
風車は約550基あって、驚くことにその半数が市民、つまり個人の所有。
最初に導入したのは経済的に余裕のある農家さんが多かったみたいだけど、共同出資のグループ購入なんかも増えたそう。
個人レベルの意識の高さを物語ってます。
ロラン島のお見事なエコっぷりは、前回の「楽しい未来のお勉強♡」で軽くご紹介した通りなんで割愛しますが・・・

ニールセン北村朋子さんのお話を聴いてると否応なく考えさせられる
デンマークの人たちとの「考え方の根本的違い」について、しみじみ思うこと多々ありましたよ。
そして、ここにこれから私たちがどういう生活をイメージしていけばいいか、そのヒントがつまっているって。

ニールセン北村朋子さん曰く、
デンマークの人ってね「”ヒュッゲ”の為に生きてる人たち」なんだって。
(”ヒュッゲ”ってのは「心地よさ」とか「イイ感じ」とかいう意味なんだって)

ニールセン北村朋子さんがロラン島で暮らし始めてすぐのころ、夕方、薄暗くなった部屋で読書がしたくて照明のスイッチをONしたら、家の人に
「なんで照明なんかつけるんだ」って苦言を呈されたそう。
「だって、もう暗いし・・・」
「夕暮れ時のこの時間帯の景色、空の美しさを楽しみたいのに照明つけるなんて野暮だよ」って。

ワタシゃ思わず小さく拍手^^。すてき♡。。。。だと思いません?

驚くことに、ロラン島では、カーテンをつけてる家がないんだって。
当然、家の中けっこうまる見えだったりするんだって。笑
自分の家の部屋も街の一部っていう美意識があるからなんですって。
逆に見えてもステキなようにいつもキレイに暮らすのが当たり前なんだって。
あのおうちの窓辺ってステキねーどうやってるのかしらーなんて、楽しんでる。
まぁ日照時間が少ないからでしょうね、太陽を楽しみたいんだろうなとも思いますが
なんにしても、今の日本じゃ考えられんですな;;;
街が暗いと治安の悪化を心配し、
部屋が暗いと視力の低下を心配し、
家の中がまる見えなんてアナタ・・・日本じゃ、キーーーーーーっ!!!てなりますな。
陰りを愛でる心、ささやかな楽しみを守り続ける心、
日本にもかつてはあったと聞く「自然と共に在る」美意識の世界です。

北欧インテリア、お洒落だと人気を集めて久しいですが、
照明に注目してみると、間接照明やなんかを上手く使っててそれはそれはステキです。
日本の家庭のように、部屋全体を白い明るい光で煌煌と照らすなんてしない。
必要なところに必要なだけの灯りを配す。落ち着きのある住空間づくりが文化なんだねぇ。
いいねぇ、情緒的。お洒落だねぇ。。。なにより、きっとリラックスできるよねぇ。。。

家の中もシンプルで整頓してるから、見えたっていいわけよね^m^。
物でゴチャゴチャとか、流行の断捨離とか、ナニソレ(゚ペ)?ってカンジでしょうなぁ。
(ワタシも近々断行するつもりですが。笑)
つか、そもそも部屋ん中がペカペカに明るくないなら、
夜、部屋の中が外から見えても、一部がボンヤリ程度なのかもしれませんね。


国民主体の政治という体質ゆえの、
未来のビジョンを全国民で共有するというとても大局的合理的な考え方と、
すっっっごく情緒的なゆとりある心も併せ持つ人達が創ってこられた
「世界一幸せな国」と言われるのが、デンマークっていう国なんですな。

一度行ってみたいな、デンマーク、そしてロラン島♡
・・・そんな思いにかられたひとときでしたよ。

気候風土、歴史的なもの、色々な要素が絡み合ってのカタチですから
まんまマネっこってワケにゃいかんでしょうが、
良いとこ取り入れてステキなオリジナルを創る天才なんだから、日本は!
できるよね、きっとできる^^♪

と、今、読み返してみるととっちらかったエラい乱文だわ^^;。
編集する気にもならんw ごめんなさいね;;;
まー長々と書きましたが★
ここまで読んでくれた人が一体どれだけいらっしゃるでしょうか!笑!

読んでくださった方、そうアナタ。アナタに良いことありますように♪
ありがとうございます♡