カリグラフィー作品『思い出して…』 | わたしの足跡 2 ~ときどきパリ

わたしの足跡 2 ~ときどきパリ

年に一度、1か月間フランスに出没。
旅行の事やカリグラフィー、フランス額装…などなどを綴ってます。

LETTERSNOW(れたなう)主催の「カリグラフィー作品展 2024  手書きで紡ぐ西洋書道」に出していた作品です。



ちょっと長くなりますが、作品解説を…。

今回の作品は、自分で自分を撮ったセルフポートレートの写真に、フレミッシュ体で書きました。

このセルフポートレート、長く私の展示を見に来てくれてる方は
「どこかで見たことあるかも…」
と、ピンときたかも✨✨

そう、2012年にフランス額装の個展を開催した時に、この写真を額装して展示していたのです😊

撮ったのが8年くらい前かな…と思っていたのだけど、もう12年以上前!!
いやはや、時の流れは速いですねぇ…。



このセルフポートレート、撮った時から「カリグラフィーと合わせたいな…」と思っていたのだけれど、当時私が書ける書体ではなかなかしっくりくるものがなく、いつかのために眠らせていたのです。

今回、その「いつか」がやってきた!!!

Alfred de Mussetの「Rappelle-toi(忘れないで)」という詩が、とても内容が写真に合うなと思い、それをフレミッシュ体で書くことに。
フローリッシュを多めに使い、切ない想いがあふれ出しているように表現してみました。

文字の色は、パールホワイトとホワイトを混ぜています🎨
少し光沢感がありますよ✨




そして…額装部分。

想いが立ち上ってくる感じを出したくて、奥行きのあるマットを作成。




使った黒い紙は、たぶん10年位前にパリで何枚か買って帰り、大切に使っているものです。
その時すでに廃盤で在庫のみだった紙。
美しい地模様の入ったこの紙、また作られないかな…。

ちなみに、このセルフポートレート📷はとても思い出深いもの。

大阪にあった「ワタナベカメラ」さんに暗室を貸してもらっていた時に、
「セルフポートレート、撮ってみたいんですよね~」とお話ししていたら、
「上の階にスタジオあるから、使っていいで。撮ってみたらいいやん!!」と!

スタジオでライティング機材も貸してもらって撮ってみたら、とっても面白い!!

このことがきっかけで、ナベカメさんのところや他にもスタジオを借りて、しばらくセルフポートレートを撮りまくっていたのです。

ナベカメさんの一言がなかったら、この作品は生まれてなかった。
とても感謝です。

さて、長くなりましたが、会場に見に来てくださった方々、また、こちらを読んでくださった方々、本当にありがとうございます😊✨