実例!鹿児島の欠陥住宅あれこれ~③上棟編~
いよいよ上棟作業。安全第一で作業してほしいですね。
大工さんの高齢化が進んでますから、見てて危なすぎる現場も。。
保護帽・安全帯・落下防止ネット等、きっちり対策して欲しいです。
さて、上棟時~上棟直後の欠陥工事につながるポイントは?
①外壁耐力面材の釘
ポイント~打ってあるだけの施工が多すぎる~
壁面の耐力壁を構成するのに便利なのは、耐力面材。
最近(2024年現在)はダイライトよりもノボパンが多いですね。
耐震等級3を標準とするハウスメーカーも多いのですが、
地震力を負担する耐力壁を、きちんと施工することが大切です。
外壁に耐力面材を使用する場合、チェックするポイントは決まってます。
使用する釘の種類とピッチ、釘のめりこみ寸法と板のへりあきです。
種類とピッチを間違える、致命的なミスもまだ多いのですが、
釘のめり込み寸法って何ミリまで許されると思います?
メーカーの施工要領書には1mmって書いてありますが、
棟梁たちの「そんなもんできるかい!」って声が聞こえてきそうです。
とある書籍には「板厚の1/3が限界」と書いてありますし、
私もこの基準で現場を確認します。
つまり9mm厚の面材なら、釘のめり込み深さは3mmが限界ってことですね。
でも、結構アウトな施工も多いのです。
これより指摘が多いのがへりあき寸法の不足
一般的には板厚と同じ寸法が推奨されますが、間柱での継手部分は
寸法が細かくなり、ミリ単位で難しい。
エア鉄砲で施工する場合、釘のめり込み寸法と合せ細心の注意が必要。
あなたのマイホームが、もしこんな施工だったら?
(これも超大手HM。これでも工場加工製品だとか。。)
もしこうなってたら、釘を増し打ちすればいいだけです。
簡単なことなんですけど、気づかない監督と、横着な大工の多いこと。。
②屋根仕舞いの施工不良
ポイント~苦労したことのない現場監督は軽く見る~
野地板の釘打ち損じもよく見るケース
これって棟梁は打ち損じたってすぐわかるので、打ち直してることも多い
なら、打ち損じた釘は切りましょうよ。みっともないでしょ?
屋根からの雨漏りは少ないって話もあります。
これは、雨仕舞がきっちりできてる前提なのですが、
ウィークポイントは棟違いや出隅、壁との取り合い部分。
大切なのは屋根下地の防水ルーフィング施工。
こんな施工でも、最後まで手直ししない現場監督もいます。
雨漏りで苦労した経験がないんだろうね。
鹿児島市だと、桜島の降灰がありますから、
瓦屋根の場合は、瓦桟の下に設置する木摺りも大切。
次の画像は後日、瓦を全撤去してプラ木摺りを施工しなおした現場ですが、
どこが間違ってるのかわかりますか?木摺りが割れてるのも問題ですが、、
↓
↓
↓
実はプラ木摺りの裏表が逆なんです!!
最初から指摘してたんですが、「大丈夫です」じゃ納得できるはずもない
結局、瓦を全て撤去しての再施工。
これも業者に任せっぱなしの現場監督と、今までずっと同じ施工してきた
瓦業者の勉強不足が原因なんですよね。
③上棟金物の施工不良
ポイント~一回目のビス打ちが命~
特に耐震に関する金物は、きっちりと図面通りに施工するのが原則
金物の間違いは少ないのですが、スクリュービスの施工不良は多い。
(ほぼ全部が斜め打ちのホールダウン専用ビス。超大手HM)
金物メーカーも斜め打ちがどのくらい許されるのか?はデータを出さない
そもそも斜めに打つ前提じゃないんだろうね。
ビスの打ち忘れや浮きは問題だけど、
多少の斜め打ちならいいかも、、程度かな。
これを打ち直すと従前の穴と重なり緩むかもだしね。
難しいなぁ、ということで一発目の施工が大事
④上棟時の雨濡れは大丈夫?
ポイント~木材よりもむしろ床下が大事~
木材って基本、乾燥材を使用してますから、
雨に濡れたって自然乾燥で大丈夫。含水率を測ればすぐわかります。
むしろ、床下に溜まった雨水がいつまでも乾燥しない方が問題。
サッシがついて現場が進んでしまうと、室内の水蒸気が抜けないのです。
ということは、こんな床養生が理想的
(きっちりと床養生。さすがのタマホーム)
これやらないと、床下はいつまでも水が溜まったまま。
室内は水蒸気過多の状態になり、カビの発生を誘引します。
(超大手HMの床下。いつまでもこの状態じゃ。。)
(輸入住宅が得意な地元HM。既にびっしりとカビだらけ)
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