先日は、
10/10の記事
にてMuseScoreについて書きました。
MuseScoreでは、譜面を入力して曲を作ることができますが、五線譜以外を使用した譜面を作ることもできます。
音符の入力は
のアイコンで切り替え、音符を選択した後に
のように音価を変更することもできますし、カーソルキーとC〜Bまでのキーで譜面に直接対応した音程の音符を配置する事ができます。
ショートカットキーを覚えるとキーボードだけでほとんどの作業を終えることができますが、譜面には五線譜だけでなく楽器に合わせた譜面も存在しています。
それが、タブ譜やドラム譜になります。
楽器と譜面
楽器はそれぞれ出来ることが異なりますが、大きく分けて音階を持つものとそうでないものがあります。これらは、
■ 打楽器など
■ そうでないもの
に分けることができます。
と言っても、パーカッションもテンションを変えると音が変わるのでピッチの変更が出来る仕様になっているので、単音というわけではありませんが、12音階の譜面とそうでないものが存在します。
その為、パーカッションとそれ以外で分けることで、譜面の差別化ができるのですが、12音階で構成されている楽器にも種類があり、
■ 単音で鳴るもの
■ 和音に対応したもの
があります。管楽器は前者になりますが、ギターやピアノは校舎になります。
ギターやピアノは
■ 音階が広い
■ 和音に対応している
ので、楽器のパートの音階を全て使えるようになっています。その為、作曲を行う際に楽器の音階をカバーしているのでピアノやギターが向いているわけです。
ギターの場合スライドやチョーキングができますが、流石にピアノの弦をスライドさせて演奏することは不可能なので、それぞれの楽器に出来ることとできないことがあります。
管楽器の場合単音ですから、和音を作る場合にはパートを分けて吹く必要がありますが、こうした音域が同じで音階が異なる楽器の和音や演奏の指定を行うようなものを作る場合にも鍵盤楽器だとイメージしたものを再現することができます。
このように同じ十二音階を使う楽器でも、楽器の特性が異なるので、楽器によって譜面の作りが異なります。
例えば、フレットの概念がなく音を自由に変化させることが出来るトロンボーンなどはスライドを使えるので、トロンボーン専用の演奏記号が存在するので、鍵盤や音が決まった楽器とは異なる譜面の表記が存在します。
弦楽器の場合
弦楽器も十二音階の譜面を見て演奏することになりますが、弦楽器の場合、従事音階の譜面だけでなくタブ譜というものが存在します。これは、各弦のどのフレットを押さえればいいのかを示したものになりますが、Muse Scoreでも使用することができます。タブ譜を使用すると
のようにフレットの指定ができますが、引かない弦は何も記載せず、抑えて引く弦だけ指定することになります。
ドラム譜
ドラムセットも独立した譜面になるので、ドラム譜が存在します。MuseScoreでもドラム譜の入力が出来るので、
のように譜面にドラムセットを追加した場合にはパーカッションの種類を選択して入力することができます。この時に音価を決めて追加すると譜面上に適応することができます。
MuseScoreでのパートの追加
MuseScoreで曲で使用する楽器を追加する場合、
の場所で、
の空白の部分をクリックすると自由に楽器を選択できるようになります。これを選択すると
のようにさまざまな楽器が選択できますが、ボーカルパートも一緒に追加することができます。とりあえず、
のような構成にすることもできますが、この際に
のように弦楽器だとタブ譜を選択することができます。そして、確定させると
のように使用する楽器を指定した楽譜を用意することができます。
MIDIとDAW
MuseScoreではGS音源ではなく、SoundFontで発音する仕組みになっているので、綺麗な音を鳴らすことが出来ますが、このソフトもMIDIシーケンサなので、CCで音を調整することができます。
MIDIは設定を記述したファイルなので、音源を参照して鳴らす仕組みになっていますが、音源とMIDIを組み合わせて仕使用する際にはDAWを使用する必要があります。
DAW
DAWはDegital Audio Workstationの略になりますが、現在では多くのツールが存在しており、無性で使用できるものもあります。
登録が必要なものだと、WINDOWS限定だと、
などもありますが、Ubuntu StudioをインストールするともれなくLMMSが使用できます。
LMMS
LMMSはOSSのDAWで、インストールを行ってオーディオの発音の設定を行うと、作業を開始することgはできます。
LMMSでは、
■ サンプリング音源
■ ループ音源
のようなオーディオファイルと
■ シンセ
■ 音源
■ サンプラー
が実装されているので、オーディオファイルをトラックに配置して使用することもできます。
画面構成としては、
のようになっており、ソングエディタに音源を追加してピアノロールでフレーズを追加して曲を作っていく仕組みになっています。
当然、Muse Scoreでエクスポートした
■ MIDIファイル
■ オーディオファイル
をインポートして使用することも出来るので、テンポと拍子を合わせておけば譜面や録音素材と組み合わせて曲を作ることができます。
DAWでは、そうした処理ができますが、実装されている音源で音を作ることも出来ます。
シンセ
ソングエディタを見ると
のようになっていますが、ここにシンセとキックとサンプrング音源のトラックが用意されています。 最初から用意されているシンセは
になりますが、これをクリックすると
のように設定が行えるようになっています。
シンセの考え方は、
3つの波の状態を作って、それを和音にして音を作る
と言う仕組みになっています。左側には
のように
■ ボリューム
■ パンポット
が用意されているので、3つの波形の定位を行って使用する音源の状態を指定することができるようになっています。
の部分が音の指定になりますが、
がベースとなる波形の指定で、
で音を調整することになります。シンセでは3つの波形を指定することになりますが、この3つの波形に対して個別の指定をすることになります。
ここで作成した音を組み合わせることになりますが、この組み合わせ方を
の部分で指定します。合成は、
の方式を選択できますが、同じ波形の組わせでも方式を変えると音が変化します。この時に、
■ 音圧
■ 左右の位置関係
で音の聞こえ方が変わってくるので、ボリュームとパンポットで調整することになります。
この作業は波形編集と同じですが、Audavityではこのトラッk数の制約がない状態で音を重ねて行くことが出来ます。
また、上部には、
の項目もあるので、音の立ち上がりの変化やトレモロの機能追加などさまざまな処理を実装することができます。
ピアノロール
ソングエディタのトラックの部分をクリックするとピアノロールが立ち上がります。
ピアノロールは
のような音階を示す縦軸があり、そこに
のようなノートを配置することで譜面を作ることになります。ノートは、クォンタイズで指定した細かさで調整可能になっているので、音価を変更することができます。
譜面は
のような単音だけでなく、
のように和音を作ることもできます。
ベロシティー
MIDIにはベロシティーと言う項目があり、ノートに対して
のようなものが用意されています。これは音の強さのようなものなので、ドラム譜の打ち込みの際の表と裏を指定する時に変更することになります。鍵盤だと
■ f : フォルテ
■ p : ピアノ
の違いを追加する時にも使用できますが、疑似かるコントローラーで入力を行うとこのベロシティの状態まで追加することができます。ノートだけだとDAWやMIDIシーケンサソフトに実装されているバーチャルキーボードで入力することもできます。これはキーボードのキーに鍵盤の音が割り当てられており、それを使って鍵盤のように打ち込んでいく事が出来る機能になりますが、これを使用することでノート部分のリアルタイム入力が行えるようになっています。
MIDIキーボードの場合だと深さがある製品だと鍵盤を叩いた時の状態をそのまま反映できるので、
■ pやfの効果
■ レガート
なども反映した状態で譜面に適応することができます。
ベロシティーを変更すると、
のようなことができますが、これが強弱の変化になります。
ピッチの変更
ボーカロイドエディタには
■ ピッチベンド
■ ピッチベンドセンス
がありますが、この機能はMIDIのCCの機能になります。これを使うことで、
■ ピッチの状態
■ ピッチの振れ幅
を指定することができます。LMMSでは、トラックに対してピッチベンドを指定できるようになっており、
の台型のアイコンをクリックすると編集モードに入ることができます。クリック後には、オートメーションエディタが立ち上がるので
のような表示なります。
この状態で頂点を増やして上下の振れ幅を調整することになります。超点数は細かく指定できrので、
のようにできます。変更後にはソングエディタのノートに重なった状態で表示されるので、
のようになります。この振れ幅は、
の1音階ごとの変化になるので、指定したノートがどのあたりまで変化するのかを指定できます。
ピッチベンドはトロンボーンのスライドと同じような変化をするので、滑らかに音の変化を入れたい場合にも使用することができます。
トロンボーンの演奏と同様にノートで表現できないものには
■ チョーキング
■ トレモロアームによる操作
がありますが、こうした音が変化するような挙動もピッチベンドで実装することになります。
リズム
リズムの部分を作る場合、キックの音源などを追加して作ることになりますが、これも最初からトラックに配置されています。
のようにパターンを打ち込むとビート|ベースライン|の項目に追加されます。
エフェクト
LMMSはAudacity同様にVST対応なので
■ 音 源 : VSTi
■ エフェクト : VSTプラグイン
で追加できます。LMMSには最初から多数のエフェクトが実装されているので、エフェクトを選択して実装することが出来ます。
音源
DAWの場合、付属音源(オンラインでダウンローとしないとつかないものありますが...。)として楽器の音のプリセットが用意されており、それを調整して使用できるよになっていますが、LMMSでは、サンプル音源として楽器の音が用意されています。
音源は、マイサンプルのInstrumentsに収録されており、
のように多くの音が用意されていますが、
【 ドラム 】
【 ストリング 】
のようなものも用意されています。
ループ素材
LMMSではフレーズを記録したループ素材も用意されており、
にはリズムを記録した素材が複数用意されています。
打ち込み
打ち込みについては操作で変わってきますが、譜面のほうがわかりやすい場合だと、
■ 譜面制作
■ SMFファイルでエクスポート
■ DAWで読み込み
■ 音源を当てる
■ 調整する
■ ミキシング
■ 書き出し
のような流れになります。LMMSだけで作業を行う場合だと、
■ 音源の選択
■ フレーズの作成(ピアノロール)
■ ベロシディやピッチなどの調整
■ 調整
■ ミキシング
■ 書き出し
と言う流れで作業を行うことができます。