先日は、
■ 鉛筆でざっと描いた物(82)(コピー紙+鉛筆)【ラクガキ】
の記事にて鉛筆と消しゴムの使い方について書きました。
鉛筆の場合、
のように塗る層を重ねて行くと密度の高い塗りができますが、濃淡をコントロールすると、
のような違いが出ます。1本の鉛筆にはそれぞれ芯の行動が決まっているのですが、この高度も筆圧の変化で濃淡が変わってきます。筆圧を落として重ね塗りをした場合、芯の出せる最大の濃度が決まっているので、通常は、この違いを鉛筆の芯の硬度の違いでコントロールする事になります。中学校の美術でデッサンを行う場合だと、2Bとかで描くと思いますが、HBとかも持っている場合、2本で濃度差をコントロールしながら描くと陰影を作りやすく色の際もつけやすいと思います・
鉛筆はとがらせて使う事になりますが、
のように面と線を使い分けることが出来るので、面での塗りだけでなく、
のようなハッチングを使う事もできます。また、鉛筆は芯が柔らかくなる穂と定着しまませんから、伸びやすくなりますが、柔らかい芯を使うほど濃度の高いボカシを追加する事ができます。また、広範囲に減衰する範囲を指定できるようになるので、円っピつの芯の硬度によってボカシの効果も違ってきます。
ほかしをかけると、
のように境界線がないじょうたいになるので被写界深度の表現ができるのですが、ボカシの有無を比較すると、
のような感じになります。これを見ると、エッジをはっきり出すときにはボカシを使わず、減衰した表現や滑らかな面の表現をしたい場合にはディテールをそのまま描くことになります。
デッサンを描く時に 【 アタリ 】 を取りますが、デッサンで 【 写実的に描く 】 時には存在しない物は描かないようにする必要があります。絵の場合、漫画やアニメの表現のように外形線で区切った物もありますが、現実世界ではそう言った外形線は存在しません。
その為、
【 デッサンの場合だと線で区切る条件は限定されている 】
ので外形線と言う概念がありません。では、デッサンでの境界部分はどうなっているのか?と言うと、現実世界と同じで、
【 色の差異で境界が発生している 】
ので、デッサンだと 【 塗っているグレーの濃度の差 】 で境界部分が出来上がるような仕様になっています。
つまり、人物を描く場合だと、
■ 人の肌の塗りの色
■ 背景の色
の差で境界を作る事になります。これは、先程のボカシの事例を見ると確認できると思いますが、
のようにボカした場所は背景とは分離していますが境界線はありません。つまり、色の違いを作ってしまえば、その場所には境界を生み出す事が出来るので、モノトーンで描くデッサンの場合でも同じ考え方で描いて行く事が出来ます。デッサンの場合だと、境界線の使い方は 【 影の部分の強調 】 で使用されているのですが、物体の接地面で影が出来ている場所や境界で影が産まれている場所には境界線が発生します。
逆に考えると、ハイライト側の境界部分には外形線は存在しないという事になるので、外形線を使った表現手法を用いたような強い境界線はハイライト側には出ません。
消しゴムは透明水彩でスポンジを使って色を抜く時のように白を追加する時に使用できます。ただし、白の部分を残すように塗った時のような白さにならない事があるので、確実なのは白を残す場合には塗らずに白い場所を残して周辺を塗って行く事になります。
消しゴムを使うと、
のように黒く塗って、
のように白いディテールを追加する事ができます。こうしたディテールを描く場合、通常の消しゴムだと狙いにくいので、幅の狭いノック式の消しゴムを使うと部分的に消す事が出来るので白のディテールやグレーの階調の調整をする事が出来ます。これに加筆をすると、
のような感じになります。白の加筆をする場合、
のように空を描く場合、消しゴムを使うと、
のような感じで部分的にディテールを追加する事もできます。ここから加筆をした理色を抜きながらグレーの濃度を変えることで鉛筆だけだと難しいディテールを追加する事ができます。
消しゴムは白いディテールを追加するだけでなく、消す用途でも使用しますが、境界部部ンを描く時にも使用します。境界部分を描く場合、
のようなラインはハイライト部分では使用しないので、
のような塗りを描いてアタリノラインの部分を消すことでディテールを調整する事ができます。直線的な面の場合だと、
のような感じにして消すと塗りの部分を残して境界線を消す事が出来ます。その為、
のような感じで余剰な部分を描いておいて
のように消すと境界部分ノラインが目立たなくなります。拡大すると、
のようになりますが、
のようにシャドウ部分には境界線がありますが、ハイライト部分にはそうした物が出ないように描くことができます。
今回は、丸い物を描いてみることにしました。
のように丸を描き、ここから影を追加していく事になりますが、3DCGのシェーダーの処理のように色を追加して影を描く方法もあります。
のようにベースカラーを追加して、
のように影を追加します。そして、
のように影の状態を作った後に
のように物体自体の影の情報を追加します。ここから加筆して、
のような感じで濃淡を追加して行く事になります。これにディテールを追加すると、
のような形状を描くことができます。この形状は、
のようになっていますが、イメージとしては、
にディテールが増えた構造なので、
のような形の物と似たような描き方になります。
色鉛筆は透明度によって出来ることがⅮ違うのですが、鉛筆の下書きの上に色を塗る事ができます。色鉛筆は、いつもの
を使ってみることにしました。
のような感じで描いた物に筆圧を落として色を重ねて行くと
のような感じになりますが、この時の質感は
のようになります。この色鉛筆は芯は柔らかいので、
のように塗る事もできます。拡大すると
のような感じになっています。重ね塗りをすると
のような感じで色を重ねることが出来るのですが、濃い状態で色を重ねると
のような感じで色をませることができます。
モ ノクロと彩色
デッサンはモノクロですが、明暗を付けておくと上から彩色しても陰影を反映できるようになっていますが、光と影の状態がはっきりしていない場合、この効果を得ることが出来ません。
例えば、
のような感じで、グレーの情報が多い場合、
の物よりも
のほうが色のコントロールは行いやすいです。実際に塗ってみると
のように黒っぽく泣ている物は色鉛筆で塗っても猿臂とタッチは残ってくれますが、人の肌の色ではなくなってしまっています。
鉛筆の色が濃すぎるのも原因の一つですが、グレーの上に色を重ねると下絵のタッチを残した状態で色を重ねることができます。
先日、
の様なのを塗っていますが、これが2Hの鉛筆の下絵に色鉛筆で彩色をした物になりますが、グレーン状態が違うと色を乗せた時の結果も変わってきます。
■ グリザイユ画法
このように下絵を描いたとしても
のよに濃度が異なると、
のよに上に色を射た時の結果が異なる訳ですが、これを同じタッチで均一に描いた物ではなく、
のような絵の中のグラデーションとして考えた場合、上に塗った色に対して明暗差を与える事ができます。実際に行ってみると、
のようになり、せっさんで描いた濃淡の部分と同じ色の変化が色鉛筆の塗りの部分にも反映されています。
このように 【 黒に向かって辺水する色の変化 】 を下絵のグレースケールの情報を適応して描く塗り方をグリザイユ画法と言います。色鉛筆で描く時に
のような色の変化を黒とベースカラーの混色で行うのは少し大変なんですが、最初にデッサンのように陰影を明確にしておくだけでこうした陰影を追加でいるので単色の方が使いやすい色絵鉛筆で黒色に影が向かっていくような色の方向背で描く場合だと、デッサンのようにグレースケールで描居居ておいて色鉛筆その物体の色を塗っていく方法もあります。グリザイユ画法の拡張として、薄いグレーで影の部分を塗っておいて、色を重ねる際に青を混色した影を入れるという方法です。これを行うと影の色は深い色ではなく青に偏った色になりますから黒く濁るんとは異なる発色にする事が出来ます。アクリル画しゅどかだとこの塗った後にハイライトを加筆する事になりますが、色鉛筆でグリザイユを行う場合だと、ハイライトの部分の塗り方を先に考えておいて、その場所はベースカラーではなくベースカラに光が当たった時に明るい色を使う事になりますし、輝点が発生している場合だと、その場所は色を塗り残しておく必要があります。
今 回描いたもの
今回は、
のような物を描いてみました。
色 鉛筆で描いていみる
色鉛筆だけでも絵は描けるのですが、
のような感じでアウトラインを取って、
のようにベースカラーを入れて
のように影を追加します。更に
のように少し濃い色を入れて、さらに色を追加します。
そして、色を加筆していき
のような状態に塗って行く事が出来ます。色鉛筆の場合、外形線を残したくない場合は2Hとかのような薄い色鉛筆でラインを描いておいて塗った後に目立たないようにするとラインが後で残らなくなります。
色 鉛筆
今回も色鉛筆を使ってみました。
の様なのを描いて三原色(赤、青、黄)で塗ることにしました。
のように黄色を塗って、
のように赤を重ね、
のように色を追加し、
のように青色を追加して、
のような感じになりました。次に
の様なのを描いて、中間色を使って
のように塗り、
な感じで色を重ねて
のような感じに塗ってみました。色鉛筆の葉特性があるので、混色をする場合、重ね塗りをする事になりますが、用紙を傾けてみててかっているように見えたらその上には色を乗せる事が出来ません。どの色鉛筆もそうなんですが、重ね塗りの上限があるので、子供向けの色鉛筆は強い筆圧で塗ると重ね塗りが出来なくなる製品が多いので、何をしたらてかってk知恵、どの辺りまでだと色が重なるのかを確認して塗っていく必要があります。
有名メーカーの製品でも子供向けの安価な製品と、上位の製品がありますが、この違いは重ね塗りの(混色も含みます)のしやすさが違っていたりします。その為、色絵塗ってみて混色がしやすい製品だと塗りやすいのですが、淡い色を出すのが難しい異なるので、色数が多い色鉛筆を選んでおいた方が色を作りやすくなります。12色とかだと3色よりは色を作りやすいのですが、色数が多い製品だと、kん時の系統色が多いので、色を作りやすくなっています。
色を組み合わせてみたら
のような感じで、この色鉛筆だとうす橙色はどちらかと言うとブレンダーに近い感じの位置づけのような気がしました。暖色で混色をしてみたのですが、この色鉛筆だと
のような感じになりました。あと、ハッチングで塗り重ねてみると、
のような感じになりました。
今回も色鉛筆は、
を使っています。
画 材について
画材には色々な物がりますが、紙にも色々な種類があります。例えば漫画の場合、原稿用紙がありますが、
のような用紙もありますが、原稿用紙には、
のようにタイトルと名前があり、用紙には、
のように寸法と目盛りが印刷されています。原稿用紙を使う時には枠線を引くことになりますが、この時に定規を使う事になります。定規は浮かせて使う事になるのですが、側面の形状を見ると、
のようになっているので、裏面を使うと用紙に設置していない状態で線を引くことができます。そして、定規を見ると、溝が掘ってありますが、この溝も直線を掘雲の二なります。定規を使うとペンを使った場合には直線を引くことができますが、これが面相筆になると使う事が出来ません。このように【 筆 】を使う場合には、何かのガイドに沿わせて筆が移動するような状態にする必要がありますが、この時に筆と溝引き棒を一緒の持って定規の溝に溝引き棒の球体の部分を溝に沿わせて移動します。筆と溝引き棒を持って位置を固定した後に、筆がぶれないように小指で定規に触れる世にして線を引くと安定しますが、面相筆や平筆でペンのような直線を引く場合にこの溝を使う事になります。
定規は
のような感じで用紙に対して直線を引く時に養子に配置して使用しますが、側面から見ると、
のような感じになっており、溝引き棒があって、片方は斜面になっており、片方は階段状になっています。鉛筆やシャープペンシルのように染み込まない物だとこの状態で使えますが、烏口やペンを使う場合だと裏返して使用します。
こうするとインクが用紙に向かって入り込むことはなくなるので烏口を使う場合などはこの裏返して使う事になります。
今回も鉛筆を使ってコピー紙に描いており、Panasonic Lumuix DMC-TZ85で撮影しています。