結構前からあるOSSのソフトに

 

 ■ Avidemux

    https://ja.osdn.net/projects/avidemux/

 

があります。これについては、軽量で動くソフトなんですが、イメージ的には、【 フィルムのテープスプライサーを使って作業するようなイメージの物 】なので、近年のノンリニア編集ソフトで行う、オーバーレイトラックを使った合成と言うのは出来ません。

 

 とりあえず、

 

 ■ クリップの調整

 ■ クリップの接続

 ■ 映像のみの書き出し

 

が可能になっていますが、素材を重ねるような処理だと別のソフトを使う事になります。

 

 とりあえず、近年、動画を編集している人の多くは、デジタルのソリューションが身近になっているので、それを使う感じだと思いますし、スマホなどで気軽に動画が撮れるので、動画というとデジタルで撮るのがフツーになっていると思います。

 

 つまり、【 生活の中で触れる機会が多い物はそうである 】と言えそうですが、そうなってくると、ノンリニア編集などもそれが扱えるアプリを使う事で完結しているという事にもなります。その為、現在のアプリは、オーバーレイトラックがあるので、コンポジションも可能になっていますが、フィルムの場合だとそうした事が出来ません。できないというと語弊がありますが、そうしたこじんまりとした物で行えなかったり、後処理でメディアをそのまま調整するとかはできません。この場合の選択としては、 【 多重露光 】 を用いる事で

 

 ■ マスク処理をした物を使ってそれをフィルム同士で

    重ねて感光させて焼き付ける

 

 ■ テレシネやリアプロでフィルムの映像をVTRで記録

    してそれをVTRで編集する

 

と言う流れです。35mmや65mmの場合、それを取り込む機材と言うと業務用の巨大なドラム式にスキャナーになるので、スマホのサイズで出来るようなものではないですし、MAC Proと比較するとサイズが違います。また、【 作業空間がとんでもなく広くないてと無理がある 】ので、取り込むだけでもとんでもなく広い空間が必要になります。

 

 8mmについてはサンコーレアモノショップでH.264で記録できるものが出ていますから、デジタル変換もしやすいようになっていますが、基本的に取り込みでいうとそんな感じです。これとは別に、多重露光をデジタルで行う場合に、【 オプティカルプリンター 】を用いる方法がありますが、これについては、円谷作品でフィルムのワークフローの時にそうした物が存在していました。自動多重露光合成機と言う感じの仕様の物で、複数のフィルムをかけてコンポジションが出来る代物がそれになります。

 

 デジタルのワークフローが登場して、Cineonで取り込んで作業するというのが登場する前は、そうした手法と先ほどのリアプロやテレシネの方法しかなかったのですが、結果的に、コンポジションが発生する場合だと編集の前にそれを完結させておく必要があるので、編集作業とは別にその作業を行う事になります。そうなると、フィルムスプライサーをっ使ったフィルムの作業とこうしたコンポジション作業と言うのは全く別の物になるわけです。

 

 AVIDemuxについては、このフィルムスプライサーと現像作業に近い感じで動画については切り貼りをする感じになっています。

 

■ インストール                    

 

 まず、ダウンロードしてきたexeファイルを実行すると、

 

な画面になるのでNEXT>を選択します。すると

 

 

のように使用条件の同意書が出るので、それを読み進め同意します。

すると、

 

 

のようにインストールオプションが出てきます。とりあえず、AviSynthはコマンドラインの編集ツールになりますが、そのインストールオプションが付属しています。SDKと言うのは、【 自作でプラグインを作る人向けの機能 】なので動画を変種するだけの人だと全く必要ありません。

 

 通常は、AviSynthをどうしようか?と言う話になりますが、そのままインストール指定問題はありません。そして、NEXT>を選択すると

 

 

のようにショートカットとプログラムフォルダーを作るか否かの選択が出てきます。通常は両方にチェックの入った状態で作業をすることになります。そして、NEXT>で進むと

 

 

のようにインストールが表示されるのでそのままNEXTで進むと

 

 

のようにインストール先の指定画面になります。通常はこのままでいいのでそのまま実行すると

 

 

のようにインストールが進んでいきます。インストールが終わると

 

 

の画面が出てくるので、ログ変更の表示と、ソフトの実行のチェックがあるので、必要ない場合には両方を外してFinshボタンを押すとインスト^-るは完了します。

 

■ 使ってみる                     

 

 インストールが終わり開いてみると、

 

 

のようなUIの表示になります。動画については、ソフト内にドロップをするか、開くを選択すると

 

 

な感じで読み込みが始まり、

 

 

のように表示されます。1/4~2倍拡大表示まであるのですが、4KをフルHDパネルで表示させる場合だと

 

 

のように部分的にしか見えませんから解像度が低い場合には拡大表示を行い、解像度が高い場合には縮小表示を行うことになります。

 

 エクスポートの指定ですが、プリセットが最初から用意されており、

 

 

な感じで、720pやPSPやDVD向けの設定が存在しています。

 

 コーディックについてですが、使ってる環境が、

 

 ■ ffmmep(Blenderのインストールで実装)

 ■ LAVFIlter(MPHCの軽量化でインストール)

 

をしているので、コーディックが増えているのですが、

 

【 VIDEO 】

 

【 AUDIO 】

 

【 MUXER 】

 

の選択が可能になっています。見てミラうとお気づきのようにH.265なども利用可能になっていますが、形式を選択して自由に映像を書き出す事が出来ます。

 

 このソフトでは、動画の送りと戻しは、ジョグで行えるようになっており、画面内の

 

 

のUIを使うと送りと戻しが出来ます。しかし、こうしたUIの多くがホイール対応になっているので、エフェクトのスライダーやジョグでの送りと戻しをホイールで行う事が出来ます。

 

 このソフトの工程ですが、

 

 ■ ショットのトリミング

 ■ ショットの調整

 ■ ショットの書き出し

 ■ ショットの追加と接続

 ■ 映像の書き出し

 

と言う感じになります。つまり、読み込んだクリップをトリミングや色調補正などを行って書き出します。これを動画で利用するクリップの全てで適応して中間ファイルを完成させます。そこから、映像を追加していき、接続した物を動画ファイルとして書き出す流れになります。

 

 フィルターを選択すると、

 

 

な感じで調整が可能な物はダイアログが出てきます。

 

【 コントラスト 】

 

のような感じで、プレビューを見ながら調整できるのですが、

 

【 色相 】

 

のように個別に選択できるものと

 

 

のような一括制御の物があります。動画についてですが、

 

 【 ショットを読み込んで 】

 

と書いていますが、この理由はこうした補正は撮影したショットで状態が異なるからです。例えば、一つの動画ファイルにして書き出したものに、こうした色補正をかける場合、他で良くてもシーンによっては全くダメな場合もあります。例えば、

 

 

のように、補正をした結果、黒潰れしているので階調がなくなっているので、他のシーンでは最適でもそれに向かないシーンが存在している場合だと同じ設定で補正をすると破綻するわけです。

 

 その為、撮影したショット単位で異なる調整になるのでそうした設定をしていくことになります。

 

 あと、暗シャープマスクの処理ですが、

 

 

な感じのシーンも左右を見比べて調整をしていくことになるのですが、

映像をそんな感じで仕上げていくことになります。

 

 とりあえず、暗シャープマスクで

 

 

位の差がでるみたいですから、補正は重要です。と言っても背景のボケの部分が荒れているので、ケースバイケースと言う気がしなくもないですが、撮影ソースで状況が変わってくる事例とも言えそうです。

 

 4Kのソースですが、補正をかけて調整すると

 

 

な感じになりますが、マクロで撮影すると

 

 

位のディテールまで拾えます。こうした条件で考えるとセンサーサイズの大きな製品で大口径レンズを適正な絞り値で使うともっと質感が出そうですが、

 

 

    【 CASIO HighSpeed EXILIM EX-ZR100で撮影:レタッチなし 】

 

 

を使った場合だと、やはり、質感的に厳しくなります。

 

 このカメラの描写ですが、厳しいという事を書いていますが、この基準というのは、【 ドットバイドットで見た場合の評価 】になります。そうした場合、20インチ台で見ているので、大体42-45インチくらいになると思うのですが、その場合、背景のボケのざらつきやNR処理がされているのに浮いているノイズがどが気になるので、インチ数が大きくなるとこうした製品は無理が来ます。その為、10~14インチくらいで見る場合には問題がない物の、DSLR製品やiPhone 7Sの動画を見る場合のようなインチ数だと暗いレンズで小型センサーの物だと品質が酷くなります。その為、

 

 【 4Kが撮れるカメラを買ったから4Kテレビで見てみようか? 】

 

と言うHDMIをテレビに直で刺して見るような物であってもある程度製品は選ぶことになります。

 

 現状で画質だけでいうと、この製品よりもGoPro HERO 6とかソニーのアクションカムのFDR X3000vのほうが高画質なので、焦点距離の変化で得られる絵が多いという条件を除外すると、製品お洗濯が変わってきます。8bitのソースだと、GH5やGH5Sの2160/60pとか、2160/30pだとα6500とかX-T20とかの選択肢がありますが、APS-C以上のセンサーで製品を選ぶと4Kも品質が見込めます。あと、こうした撮影は大口径レンズになるので、【 カメラを選ぶことになる 】と言えます。

 

 写真だと既にカメラメーカーの製品は納得いく製品は多く存在していると思いますが、DSLR動画と言うと、エンコーダーが何であって、どのあたりのビットレートを当てていて、どんな品質なのか?で製品の選択が変わってきます。あと、60pで撮るのか、24Fのシネマなのかで内容が異なるのですが、30pの製品が現状では多く存在していますが、エンコーダーの性能が異なると同じビットレートでも画質が悪くなります。その為、低ビットレートで品質が少し微妙なカメラも存在するので、製品選択は重要です。

 

 1/2.3型の場合、画像処理エンジンの良しあしもありますが、こうした製品を選ぶ場合には、【 レンズの口径と画素ピッチが関係してくる 】のですが、【 大口径レンズのついた製品 】が前提になります。その為、必然的にデジタル一眼レフ位のサイズのある超望遠デジカメを選ぶ事になります。次に、センサーの画素ピッチが広いほうがいいのでこうした製品だと4Kカメラがそうした流れになりましたが、画素数の少ない物のほうが奇麗に撮影できる傾向があります。あと、レンズとセンサーと画像処理エンジンの世代が新しい事と言うのも条件になるのですが、これはどの製品でも共通した物になります。当然、1型のほうが奇麗に撮れますし、それ以上のサイズノセンサーだとさらに上の画質になるので、線品はとそうした物を選ぶことになります。

 

 つまり、40インチ以上とかプロジェクターを使う条件だとやはり、大型センサー製品のほうが品質が高くなるのでそうした物を選ぶことになります。4Kでハイビットレートと言っても、入ってくる光の状態が違えばセンサーが得る情報が全く異なるので、当然のように光学系の性能は無視できません。そうなると、小さな光景の暗いレンズだと、4Kを撮れるとしても品質的に厳しくなります。

 

 そうした事を踏まえると、インチ数が大きなものに出す場合だと、フルHDも同様の条件になるのですが、DSLR製品のような大型センサーと大口径レンズを使う選択をしたほうが画質面で優位性が出てきます。

 

 Avidemuxは軽いので、結構遅いマシンでも動いてくれますが、

 

 【 工程数が物凄く増える 】

 

ので先日、

 

  ■ Core i5 650(3.2GHz 2コア/4スレッド)

  ■ H55M-Pro

  ■ DDR3 1333 2GBx2

  ■ Quadro K620(VRAM 2GB)

  ■ SATA 2 HDD

  ■ WINDOWS 10 x64

     (クリエイターズアップデート適応済み)

 

の環境でプロジェクトを複数に分けてロスレスでレンダリング後に書き出すという工程のようにとにかく時間を無駄に消費してしまうので、トラック編集ができる条件だとそうした処理を行ったほうがいい場合もあります。その条件とは、PinPやエフェクトやトランジションやテキストが入る場合や平面的なモーショングラフィックが入る場合で、その場合だと

所有している環境で最適に動いてくれるノンリニア編集ソフトを導入したほうがいいです。(と言うよりも、作業できるだけのスペックのマシンを導入することになります。)

 

 また、映像部分だけ繋いでコーディ空変換がない場合だとスマートレンダリングが可能なので、これは

 

 ■ CUAD

 ■ Open-CL

 ■ AVX

 ■ QSV

 

などを使うと速度が出るので、市販のソフトのほうが高速になる傾向がありますが、マシンスペックが低くて無理が来る場合でも、このソフトは動くことがあるので、編集ができます。機能を抑えてある分、処理が軽いので、工程数は増えますが、映像を繋いだ状態で映像を作る事が出来るので、そうした点では、他のソフトを選択したり、市販のソフトの体験版をインストールしてみたが重すぎて使えなかったという条件だとこのソフトを使うという選択があります。

 

 32bitアーキテクチャだと、AviUtilとプラグインを追加して使う方法がありますが、拡張していくとAfter Effectsのような事が出来るわけですが、環境によってソフトの選択が変わってきます。

 

 というのも、Adobe CCも大丈夫な環境とそうでない環境が存在しており、無理な環境だとローカル駆動で軽いソフトを選ぶことになりますし、そうでない場合でも、作業が出来る条件を満たしたマシンスペックにする必要があります。

 

 また、古すぎるマシンだとこのソフトすら無理が来る場合もありますから注意が必要です。あと、Core 2 Duo辺りだと、AVCHD(初期の物なので、1080/60iで17Mbps位の物)が重かった時代のプロセッサなので、現在の動画ソースだと扱うこと自体に無理がある代物と言えます。その為、訳が分かってないが古くて安い物でも動くという誇大妄想を抱いても、所詮は思い込みや錯覚で出来ると誤認しているだけなので、実際には作業にすらなりません。

 

 当然、4Kの条件のCore i7というのも第7世代以降(Core i7 7700Kなど)よりも高速な物ですから、Davinci Resolveの利用条件でB+評価のマシンよりも遅い場合だと、簡単な作業が出来ないほどひどくはないですが、尺の長い2160/30pの映像の編集をすると無理が来ます。その為、環境によって出来る事が全く違うのでそうした点は注意が必要です。とりあえず、工程数が増える物の、軽快に動くツールとしてはこうしたものがありますが、スマホアプリではないので、PCのソフトでは、フレームレートで映像の状態が変わってきます。

 

 その為、映像と音声のシンクロを当たり前に行わないと無理が来るとか、どういう映像ソースで撮影して同編集するのか?と言う当たり前の事を理解しておかないと大抵の場合は音がズレます。

 

 また、音ズレや遅延に関しては、

 

 【 マシンスペックが低すぎると重たい動画ファイルの再生を

   した場合には遅延や音ズレは発生する 】

 

ので、ソフトの使用時にフレームレートを変えて音ズレが発生しているのか、単に再生環境が整っていないので処理が追いつていないのでそうなっているのか?で内容が違ってきます。遅すぎるマシンだと後者の場合がありますが、知識がないと前者と後者の条件の双方が存在し、ソフトのせいだと誤認している場合もあるので、速いマシンで動かしてそれが出ない場合だと間違いなくソフトに問題がないですから、使ってる人間の知識レベルとマシンのスペックに問題があるという事になります。

 

 その為、中古で古すぎる物だと

 

 【 現状のカメラの動画のソースが扱えないマシンもある 】

 

のでスマホよりも遅い物は選択肢から除外したほうがいいのですが、その条件で考えてもPCの構成を選ぶ(当然、スマホやiPad Proでは作業が出来ない)物もありますから、そうした点は注意が必要です。

 

 作業内容が撮ってきた映像をトリミングして色補正をして書き出してそれを繋ぐだけとかだとこのソフトで処理が足りるのでマシンスペックについては少しだけ余裕が出てくるのですが、

 

 【 近年のノンリニア編集ソフトは、クリップ単位で異なる

   エフェクトや処理を入れる事が可能 】

 

なので、このソフトでのワークフローだと工程数が多すぎるので時間を浪費することになります。その為、作業のしやすさを考えると、マシンスペックを高めにしておいて、当たり前のノンリニア編集ソフトを導入することが最良の選択になりますが、遅いマシンで動画を切り貼りするという条件だとこうした選択があります。

 

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