最初は棒人間から 人物画講座1回目 | 手が知っている異界の彩~絵師・緋呂 展示館~

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神・仏・天使。そして、「あなた」の光を、緋呂が描きます。陰陽併せ持つ「人間」の中に、すべては在る。
描くべきもの、進むべき道。すべては、手が知っています。

先日、セッションルームにて、人物画講座の1回目を開きました。
人物画講座については、こちらを


まだ実施回数が少なくて、どういう成果があった、というのも、お見せできない講座なのですが(笑)
なんだかよくわからないけども、

「たぶん、うまくいく」

という感触がある…という、妙な状態です。

似た講座を私も知らないので、「こういうことをやってます」という比較も載せられなくて。
ご案内もかなり、難しいのですけども…。

とりあえず、テキストは、市販の書籍一冊だけです。
それから、モデル用のフィギュア(笑)
フィギュアの下に見えているのが、テキストとして使う書籍です。
手が知っている +天上絵師KAWAZO+
この書籍はオススメです。

基本はかんたん人物画/内田 広由紀

¥1,890
Amazon.co.jp



なぜかというと。
「絵」という、「線」で説明されているから。

写真を見て、「絵」という「線」に変換できるのは、それなりに描くことができる状態でないと、難しいのですよ。

描けるようになりたい、と思って、ポーズ写真集などを見ても、どう描いていいかわからない…という経験をされた方も、いらっしゃるんじゃないかと。

それ、あなたが「下手だから」じゃ、ありません。

写真には、輪郭線がありませんから。
どのラインをとって描いたらいいか…というのが、それなりに描き慣れていないと、見えづらいです。
だからね。
ラインで描いてあるものを参考にするのが、わかりやすい。

コミックの、自分が目指す絵に近いものをマネましょう…というのは、理に適ってる。

まあ、模倣先に自分の絵が似てしまう、というのは、あるけれども。
まずは模倣からです。
模倣の段階を経て、オリジナルができていくのですからね。
どの世界も、それは同じですね。



前置きが長くなりました。


基礎編4回の、初回をご紹介です(^^)

今回受けて下さっている方は、すでにご自分である程度の画風をお持ちでした。
可愛い、ポワンとした感じのキャラクターが、数年前からそれなりに出来上がっている状態。
ご本人は、そのキャラクターの画風が最も描きやすく自分らしい…とお感じである、と。

「それを変えたいとは思わないけど、このキャラのままではバリエーションが尽きるのでは」

という不安というか、懸念というか…そんなものを、お持ちでした。


私が感じたことは。

・それなりに方向性の決まったキャラなので、無理に変える必要はない。(自然に変化していく場合は、それに従う)

・技術的に未熟な点は、ポイントを絞って練習することで、おそらく急速に向上するであろう。

・一番のネックは、現在ご本人自身が固く持っている「この絵ではバリエーションに乏しく表現が尽きる」という制限枠。


作品もたくさんお持ち下さいましたので、拝見して。
自分の中で、ざっくりと、これからどのように練習していただくか、というのを、方向だけ目星を付けました。

では、いよいよ。

骨フェチの私なので、当然のごとく、まずは骨格から!
スタートです~(笑)

手が知っている +天上絵師KAWAZO+


人物を描いて、「なんかヘンだな…」となるのは、

・パーツのバランスが崩れている

・関節の位置がヘン

まあ、概ねこのどちらかか、または両方。

これは、絵柄がリアルに近づくほど目立つようになるのですが、キャラクター絵でも同じです。
実際に描く絵柄には、そんなに正確な関節の配置などは不要なタイプのキャラクターを描く場合でも、構造が頭に入っている上で崩して描くのと、知らないで適当に描くのとでは、全然仕上がりは違います。


骨格を見ると、人体のパーツがどういう風に接続されているか、というのがよくわかるので。
さらに、この本は、「棒人間」の状態に肉付けした絵なども載っているので。
非常に、わかりやすいです。

$手が知っている +天上絵師KAWAZO+


こういうお話しは「知識」の部分なので、最初に概要をご説明します。
説明しただけでは、右から左へ流れますので。
ご自分の絵柄と照らし会わせて、今まで描いた作品はどういうところでヘンな感じになっているか…というのを、ご自身でチェックしてもらいます。

その中で、今回の受講生さんが固く持っている「自分の制限」を、ちょっとずつ、視点を変えていただくべく。

いろいろと、サンプルを描いてみて、それをご本人にもやってもらって…と、進めます。




長くなってきたので、実際に使ったサンプルなどは次の記事へ。