最初は棒人間から 人物画講座1回目 その2 | 手が知っている異界の彩~絵師・緋呂 展示館~

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神・仏・天使。そして、「あなた」の光を、緋呂が描きます。陰陽併せ持つ「人間」の中に、すべては在る。
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最初は棒人間から 人物画講座1回目 こちらの続きです


「このキャラクターの絵のままだと、バリエーションが少なく、イメージが尽きるのでは」

というご心配がありましたので。
なせそう思うの?ということを、お聞きしました。

まあ、つまるところは

思ったように角度や表情が付けられない絵柄なので制限がかかりすぎているんでは?

という、ご心配です。


このご心配は、二つの要素から成り立ってるな、と思いました。

○技術的にいろんなアングルが表現できない

○イメージの膨らませ方がわからない(なので、それは絵柄のせい?と思ってしまっている)

一つ目は、練習あるのみ。
もちろん、とにかく数を描く!というのも、大事です。
が、せっかくこうして来ていただいたので、考え方の面から、ちょっとゲームっぽいことをやっていただきました。

二つ目は、ストーリーの流れを作って膨らませる、というのを、まずやってみてもらうことに。


まず、自分のキャラクターを保ったまま、その顔を上向けたり下向けたり…というのが、どうやったらいいかわからない、という部分。

手が知っている +天上絵師KAWAZO+

これは、ご自身でやっていただいた、○の中に点二つと下弦の円弧…一番シンプルな顔の構造をモデルにして、どういうバランスで配置すると上向き下向きなどになるか、という練習。

これを描くにあたり、いい見本がなかったので、即興で練り消しフィギュア(笑)作成。
こんなのです↓
$手が知っている +天上絵師KAWAZO+-110904_1138~010001.jpg

この子を、上から見たり下から見たりして、目と口が○の輪郭の中でどういう配置に見えるか、というのを、描いてもらったのが、上の画像です。

こうやって、配置の感覚が少し掴めると、ご自分のキャラクターでも比較的楽に、向きを変えられるようになりました(^^)


これは、特に苦手という、下からの煽りアングルの構造を説明する時描いたスケッチ。
手が知っている +天上絵師KAWAZO+
こういうサンプルは、全部お持ち帰りいただきます。




顔のパーツの配置感覚が少し掴めてきたので。
次、ストーリーの流れでイメージを膨らませる練習。

「どういうポーズの絵を描くか」
から入るのではなくて、
「何を伝えたいか」から、入りましょう。

というお話しです。

この受講生さんはスピリチュアルなメッセージなどをお伝えしている方なので。
描いてお客様にお見せする…という時点で、初めから、描く目的は決まっているはず。

それは、つまり。

「このメッセージをあなたに伝えたい」

ということ。

どういうポージングをした絵を描きたいか…ということが目的ではないはず。

なので、どういうポーズを描くかってことは横へ置いてもらいます。

絵柄はシンプルなキャラクター系なので、複雑な陰影のテクニックなどはそんなに必要ではなくて。
大事なのは、伝えたいことをどう伝えるか、という表現の問題。

どういうポーズが描けるか…から入ってしまうと、最初にご自身が不安がってらっしゃったように、バリエーションが乏しくて尽きる…という壁に、先に当たってしまうと感じました。

ということで、やってもらったのは。

アニメーションの絵コンテを作るように、コマ撮りの絵を、単純でいいので、描いてもらう

ことでした。

例えば、ご自身が良く描かれる絵に、可愛いお地蔵様がありまして。
でも、そのお地蔵様の絵は、いつも正面から見た、合唱ポーズで変化がない、と。

では、そのお地蔵様を主人公に、ストーリーをコマ描きしてみよう、ということで、今回は私が、超簡単なストーリーを提案して、描いていただきました。

手が知っている +天上絵師KAWAZO+

左から右へむかって、たたずむお地蔵様のところに鳥が飛んできて、止まり、また飛び去る…というシーン。

前にやってもらった、顔のパーツの配置で向きやアングルを表現できる、という練習も、実践で活かします。


やってみると、意外に簡単にできちゃいます。

この時点ですでに、手は合掌ポーズから変わっていなくても、シチュエーションも、伝わる表情も違うことが、体感いただけたと思います。


ご自身がお客様にお見せする絵を描く時には、まず最初に、思い浮かんだイメージや伝えたいメッセージがあるわけですから。
それを、どういうシチュエーションで伝えたら一番いいのか…ということを連想できるようになれば、実際に描く時は、こういう流れを思い浮かべてその中から一番ピッタリくる姿を選んでいただく。

それを、そのように紙の上に再現できるようになるために、実際に手を動かして練習する…と。


今回は初級の第一回目でしたが。
けっこう、奥が深い部分から入ったかな~と感じましたね。

これをやるのに、「デッサンをまずやらないと」とかいう風に構えてしまうと。
行き着く先は見えてるのですな~(笑)
描くのが、イヤになります。
十中八九、そうなります。
受験美術や、コンクール出品目的でないのなら、まあ、そんなカタイこと言わんでも、と。
私は思うわけです。

もちろん、デッサンやクロッキーなどの修練は、必要です。
基礎があってこそ、応用が利くので。
それは重々承知の上です。

でも、つまらなくなってしまったり、「やっぱり絵は難しい」という挫折感だけを積み重ねることになるよりは。
楽しく表現していくことを先にやっていけばいいと思う。

デッサン力や構成力が必要だと感じた時に、そういう地味な修練を積む方向に向かえばいいと思うのです。




で。
ご持参いただいた作品の中で、
「この絵はどうしても、うまく描けなかった」
と思う一枚を教えていただきました。
その絵を、ちょっとでもイメージに近いカタチにするにはどうするか…というレクチャーを第一回目の最後のテーマにしました。

で、それは、こういう感じのアングルでした。
手が知っている +天上絵師KAWAZO+
サンプルというよりは、遊びで描いたスケッチですが。
これも、お持ち帰りいただきました(^^)

その方のキャラクター絵でこういうアングルを描くとしたら…ということで。
最初にやった、○に点々のお豆さんに手足をつけた感じの絵をちょろっと描いて。

「あー、うんうん!」

と、盛り上がりました(笑)



第一回目は、こんな感じ。


内容は、その時の受講生さんそれぞれのテーマによって、組み立てもやることも、違います。
なので、グループレッスンを行ったとしても、お隣同志違うことをやってもらうカタチになるかも知れません。



次回は9月25日日曜日の午後1時から。
場所は、愛知県稲沢市のセッションルームです。
名鉄国府宮(こうのみや)駅から徒歩7分くらいの場所です。

駅までは送迎いたしますので初めての方もご安心ください(^^)


自分もやってみたいな…と思われたら、お気軽にご参加ください。
次回から参加いただいても全く問題ありません。
他の日程なら…という方は、お問い合わせください。


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