いらっしゃいませ
何だかはっきりしないお天気が続いていましたね午後になってやっと晴れてきた〜でも寒〜い
最近、体調が天候に左右される感じ
悪いってわけじゃないけど、何だかあちこちスッキリいたしません
もしかして??なんて思う心と、ちゃうちゃうと思う心でゆ〜らゆ〜らしとります
そんなゆらゆらな日々のワンコのお散歩。
雨の日はこんな感じ。
さてさてそんな私の面白くもないブログですが、また今回は輪をかけて面白くないし長〜いよ覚悟してね
2018年3月9日(金)の日本経済新聞の朝刊より。
わかりやすいなと思ったので、シェアします
がん患者の遺伝子を調べて、患者ごとに最適な治療薬を選択する「がんゲノム医療」が4月から全国で始まる。より効果が高く、副作用が少ないがん治療が実現し、治療の目安になる5年生存率の向上も期待される。検査でがんの原因となる新たな遺伝子の異常が見つかれば、新しい抗がん剤の開発にもつながる。
先行する欧米に対し日本の巻き返しが本格化する。
がんゲノム医療は患者のがん組織や血液中の細胞から遺伝子の情報が記録されているDNAを抽出し、がんに関連する遺伝子を網羅的に検査。どの遺伝子に異常があるか見つけ、その結果をもとに専門医らが集まってどの治療薬が最適かの選択など治療方針を決める。検査を受けてから方針決定まで3週間ほどかかることが多いという。
従来は肺がん、肝臓がん、乳がんなど臓器別に使う抗がん剤が決まっていた。しかし、同じ肺がんでも、患者によってがんの原因になる遺伝子の変異は異なっている。このため、同じ抗がん剤を投与しても効果や副作用の出方に違いがあった。
これに対してがんゲノム医療は遺伝子の異常に合った抗がん剤を使うので、従来より効果が高く、副作用が少ないとされる。
例えば、乳がんの治療薬として登場したハーセプチンはHER2という遺伝子が過剰に働いている患者に投与される。
この遺伝子の異常は胃がんでも見つかり、今では胃がんでも保険を使ってこの薬で治療できる。HER2遺伝子の異常は肺がんや
大腸がんなどでも見られ、いろいろな臓器のがんに横断的に効くのではないかと期待されている。
また同じ臓器のがんでも、どの遺伝子の異常が原因かの割合は人種によって異なっている。外国では有効な治療薬が日本では効かない場合もあり、日本のがん患者に適したゲノム医療が必要になる。
日本では2015年から京都大学などでがんゲノム医療が始まり、北海道大学や国立がん研究センターなどへと広がった。国も17年度から始まった第3期がん対策推進基本計画の柱の一つにがんゲノム医療を掲げている。ただ検査法や治療の実施体制は病院によってばらばらで地域によって偏りがあった。
そこで厚生労働省は「がんゲノム医療中核拠点」を整備することにした。中核拠点には遺伝子検査の実施体制や、遺伝性のがんについて患者や家族に説明するカウンセリングが整っていること、臨床試験の実施体制を備え実績があることなど8つの要件が課せられた。
同省は公募で中核拠点に名乗りを上げた23施設の中から、国立がん研究センター中央病院など11施設を選んだ。
3月中には中核拠点に遺伝子検査などを依頼してゲノム医療を進める連携病院も決め、4月から全国で誰もが受けられるようにする。
ただ、がんゲノム医療を進めるには課題もある。遺伝子検査を受ける際、保険が使えず、70万円前後と高額なことだ。国立がん研究センター中央病院は、保険が使えるようにする第一歩として、先進医療の形でがんに関連した114種類の遺伝子を一度に調べる検査の臨床試験を始める。臨床試験に他の中核拠点病院も参加する見通しだ。
臨床試験の対象は学会が推奨する標準的な治療法がなくなった患者などに限られる。1年で205~350に実施。どの程度の患者で遺伝子異常が見つかり、新たな治療薬の選択につながったのかなどを評価する。
この遺伝子検査は、同省の「先駆け審査指定制度」に指定されており、同センターと連携しているシスメックスが体外診断用医薬品として保険適用の承認申請をする準備を進めている。保険が使えるようになれば患者負担は大幅に軽減され、ゲノム医療の普及にはずみがつくことになる。
もう一つの課題は、高額な検査をしてもよりよい治療薬の選択につながるケースが、まだ、さほど多くない点だ。最もがんゲノム医療が進んだ米国でも新たな治療を受けられるようになった割合は全体の約18%とされる。遺伝子異常が見つかっても治療に使える薬がなかったり、治療薬はあっても患者の容態が悪く使えなかったりするからだ。
今後国立がん研究センターなどが中心となってがん遺伝子検査で新たな異常を見つけ、製薬会社が薬の開発を進めることも期待されている。そうした新薬の開発は、がんゲノム医療の新たな治療の選択肢を見つける割合を高めるカギとなる。