宴会コンパニオン in いなかっぺ
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少しだけ‥

お休みいただいておりました。
コメントくださった皆様、ありがとうございます。
コメント遅れて申し訳なかったです。

ワタシはコンパニオンの他に昼間も経理事務のお仕事をしております。
その経理の仕事でちょっとした諸事情ができてしまいまして、毎日ブログができなくなってしまいました。

ワタシは自分のこのブログを通して

世の中にはこんなコンパニオンもいるんだよ!
まだまだ捨てたもんじゃないでしょ!?
田舎もんだからとバカにはできないよ!

と・ちょっとした訴えをいれたくらいにして、宴会コンパニオンという職業を知っていただきたいと思っています。

なので、ワタシの気性もあるのでしょうが、手抜きの文章だけは絶対に避けたいのです。
今後はゆっくりと時間がとれる休みの日にじっくり練った記事を更新していきたいと思います。

大変自分勝手ではございますが、皆様どうぞお許しください。

奈菜

いなかっぺコンパニオンのご紹介

ワタシが所属したコンパニオン事務所をご紹介します。

まずうちはちゃんとした会社組織としては設立していない。
確定申告は白だろう。

田舎町ではコンパニオンを派遣しているママの大部分がお店をもっている。
もちろん呑み屋さん。
お座敷がハネたあともお店に来てもらって呑んでもらう。
このご時世、田舎の呑み屋街は本当に閑散としているから、これはおいしい。
ま・それは女の子の努力次第にもよるが‥

だがうちのママはお店をもっていない。
コンパニオンだけで勝負(?)しているのだ。
のちのちはお店をもつつもりでいるらしいから、
今のうちにがっちりお客さんつかんで、しこたまお金をためているんだと思う。


仕事の7割はお客様から直接いただく事が多く、あとの3割は民宿さん・料亭さん等から頼まれます。
観光地や温泉街とはちがってホテルにはあまり入ることがありません。
予算があるお客様からたま~に隣町のちょっと名のしれた観光地のホテルにお呼ばれすることがありますが、そうそうありません。
ホテルにはちゃんと契約しているコンパニオン会社があり、お客様の持込のコンパニオンとなると入館料がかかる。
しかもものすごく高い!
ホテルによって違いはあるが、女の子1人あたり¥4,000とか‥
お客様もちのこともあるが、たいていはこっちがもつ。
どこに入るにしても入館料はかかるが(かからない所もある)
だいたいが、1人あたり¥1,000。
それに比べたら高すぎる!

その上ホテルだとコンパニオンに対しての決まりごとや教育がたまにあったりして、民宿さんでのびのびと宴会を楽しむ私たちにとっては苦痛が伴ったりもする。
(ワタシだけかもしれないけど‥)

お客様にいくらススメられても食べ物に手をつけちゃだめ!
ルームさんがする配膳は絶対手伝っちゃだめ!
とかなんとか‥

宴会場にカメラがあったりするホテルもあって、がっちり監視されている。

お~怖っ!


さて、次は制服

① 襟だけヒョウガラの上下黒スーツ(ベルトつき)
② ヒョウガラのストラップワンピースに黒の上着
③ チャイナドレス
④ 白の上着に黒のスカート・花のブローチとベルトつき
⑤ 看護婦さん
⑥ ごくたま~に着物

ワタシのお気に入りは①。
冬は暖かいし、ポケットつきで便利。
7号でも大きめに作られているのでスカートが丁度いい丈。
スリットが前中央から少し左側にずれたところにあり、話のネタになる。
(左ふとももがあらわになり、パンツが見えそうで見えない)

②はスリットが後中央に入っているのだが、立ったり座ったりする動作の激しいコンパニオンなので、どんどん裂けていく。
裂けて、裂けて、しまいにはパンツが見える仕組み(?)
(今日○○ちゃんは赤だな)
と、ワタシはそのつどチェックしている。フッフッフ‥

だけど決してわざと見せているわけではないので気づいたら、「見えるよ」と一声かける。立つたんびに隠して歩く女の子は滑稽だ。ワタシもその一員。
そして裂けて帰ってくるたんびにママはもくもくと縫っている。
この制服はママの努力と愛情がたんと込められている。

③は煌びやかなロングの通称:チャイナ。
色は赤・青・黒・緑・紫などなど‥
なんともまぁ目にまぶしい。
しかもスリットがいやらしくも左右にぎっちり太ももの上まで入っている。

しっかしこれがまた動きにくい!注意して動かないと裾を踏んで転んでしまう。
下手すりゃ、お客さんのお膳に頭からつっこむで。
半そでなので冬は寒い!ライターをしまうところがない!
通気性が悪く汗でじっとりべっとり気持ち悪い!
見た目が艶やかなだけにお客様のなかにはチャイナ好きも多い。
だが、女の子の評判は悪い。(と思う)

ちなみにワタシは自前チャイナを2枚持っている。
赤と黄緑。値段は約¥12,000。
痛かったけど、もとはとっている。

④は上品なスーツなので、公務員さんとか社長さんとか比較的静かであろうお座敷で着ることが多い。
3着しかなく、7・9・11号と着れる人が限定される。
ワタシはかろうじて着れる。だがスカートがものすごくキツイ短い。
くやしいから話のネタにする。自虐行為。

そしてそして⑤おまちかね白衣の天使。
小道具にお注射と聴診器も持ちたいとママに交渉中。
色はピンクとしろ。ちゃんとナースキャップもかぶります。
たいていのお店でびっくりされる。

店主「なんだ!どごのデリヘルきたんだっ?!」
コンパ「選び放題でーす!」

このナースの格好、パンツが見えそうなくらいの超ミニスカートナースと
本物のナースの制服(ひざ下)が混同している。
もちろん若い子はミニ、30歳以上はひざ下ナースとママの優しい気遣いがある。
ワタシは20代、やっぱり超ミニ。
桜島大根のようなこの足をさらさなければならない。
宴会中は「恥ずかしい~恥ずかしい~」と連発する。
やさしいお客様は「そんなに太くない」と言ってはくれるが、
そのコトバが欲しくて「恥ずかしい」を連発しているワタシはなんだか惨めだ‥。
ほんっとにぶっといのワタシの足!

最後は⑥お着物です。
はい。コンパニオンは昔は着物が主流でした。
“コンパニオン”ではなく“酌婦”さん。
お酌さん とか、芸コさん とも呼ばれていました。
なんだか艶っぽくさえ聞こえませんか?
むかしの古き良き時代の風流さを感じさせます。
だってコトバだけでなんとなく想像できますよね~
現在ももちろん使われますが、とんと少なくなっているようです。

うちでは着物で上がることがめったにありません。
ただ、ママが着物大好きな人なので(もちろん素晴しく似合う!)
ママの気分とお客様と座敷次第で着れることがあります。
ちなみにワタシは今までに1回だけ着ました。
気分がシャンとして、日本人に生まれたことを誇りに思うひとときです。

というわけでとてもとても長くなってしまいました。
ここまで読んでくださった読者さまに感謝です。

次回は女の子・ママ・気になる給料を書きたいと思います。

小さな体に大きな貫禄

2年も前のことになるので一語一句覚えてはいませんが、
面接の内容はこんな感じ。

緊張でドギマギしているワタシを尻目に家に案内するママ。
(この時点ではこの美人がママだとはわからなかった)
これが事務所なのか??
ぜんっぜんフツーの生活感あふれる住宅。
そして対面したその美人は年齢不詳の顔をしている。
(若くない、でも若い?)

早速、履歴書を提出すると
「別によかったのに‥」
(だって求人誌では履歴書持参って書いてあったよ?)
「お店には入ったことある?」
(お店?あ・呑み屋のことか)
「はい。○○町のスナックAというところで週2回入っています」
「あ、そう‥じゃ基本的なことはわかるわよね」
「はぁ‥」

そしてママはお座敷とお店の違いを説明。
仕事としてはなんら変わりはない。
お客様にお酌をして、楽しく会話、その場を盛り上げる。
ただ座敷となるといろいろな所へ派遣という形になる。
遠かろうが近かろうが移動時間は給料に入らない。
仕事の依頼は携帯メールでとのこと。

「呑んで酔ったお客さんから触られたりすることもあると思うけど、その辺は大丈夫?」
「はい大丈夫です」
なんせ元ヘルス嬢。
なんてこたぁない。
「うちのお客さんは半分はワタシのお客さん。あとの半分は女の子が営業してとってきてくれているの」
(え~!すごいっ!やっぱりこの人ママなんだ~)ここでやっとこの美人がママだと気づく。

ん?営業?女の子自ら営業する?
スナック勤めはしているが営業なんてしたことがなかった。
“営業”というコトバすら知らなかった。
スナックAでワタシは単なる「忙しいときだけの存在」でしかない。
暇な日は2、3時間で帰されることがよくあった。
もともと小遣い稼ぎで始めた仕事だったし、「呑み屋の女なんて‥」と偏見の目をもっていたワタシだった。
携帯電話番号を聞かれても出し惜しみしていた。
なんでこんなオヤジと店以外でも話しなきゃなんね~の?
そんな感じで仕事をなめていた。

そうか‥

営業する→自分をアピールする→次のお座敷にも呼んでもらう→自分を気に入ってもらっていればご指名が入る→仕事が自分のもとに入る→稼げる

ナルホド~
営業代・指名代も入るとのこと。
ガゼンやる気がでてきた。
ワタシは本当に無知だ。
水商売の常識というものが今までまるっきり分からなかったのだ。

仕事=お金=生活
当たり前のことだが、それだけではない何かが自分の中に芽生えたような気がした。


そしてママが言った。
「やってみる?」
(え?やってみるって‥?合否はあとから連絡とかじゃないの?)
ここで辞めるわけがない。
二つ返事で了解し、ママの自宅をあとにした。

車の中。冷静になった私。
それにしても体は華奢だったのに、大きく感じだ人だったなぁ。
貫禄つーんだな。あいな感じは‥

社長と呼ばれる人、ママと呼ばれる人、人の上に立つ人には、ある種独特のオーラが漂う。
魅力的なんですよね。
そんな人からはいろいろなことを学びとりたいものです。
良いものはどんどん自分に取り込む。
自分のものにする。
マネをするのではなく、自分の個性に一味加えるというか。


奈菜の宴会コンパニオンとしての人生の通過駅はここから始まりました。

宴会コンパニオンまでの道のり Part2

根性なしであぎやす(あきっぽい)で中途半端なこのワタシ。
だいたい 昼間の仕事・ヘルス嬢・呑み屋のねーちゃんと掛持ち3つの仕事なんて続くわけがない。ちょっと考えればわかることだよねぇ‥バカな女。

というわけで彼とのまた元の平穏無事な安定した生活が始まりました。

んなわけがない‥

彼は安月給の小売サービス業。ワタシはヘルスを辞めて収入がガタ落ち。ワタシの借金のせいで二人で生活するにはどござもたんねぇ~
もう頭の中、金・金・金‥
んじゃぁ、ヘルス再開すれば?
いゃいゃ‥さすがに本命の彼がいたら、いくら仕事とはいえ好きでもねぇ男の前で恥ずかしい裸体を披露し、くっさいチンはしゃぶれません‥
彼にヘルスでバイトしたなんて口が裂けても言えないワン。

でもスナックAのバイトは公認。呑み屋の女を偏見の目で見ない彼は心が広い。
んだげっともスナックAは時給が安い。もっと高い呑み屋さんのバイトを探すためコンビニで求人誌を手にとったらば、宴会コンパニオンという職業があることを知る。時給はスナックAのなんと2.5倍。数ある求人のなかで近場の置屋(コンパニオンの事務所)を見つけ早速次の日電話をかけることにしよう。

その日のうちに面接が出来るというので約束の時間までに指定されたパチ屋の駐車場まで車で行き、そしてまた電話をする。

すると目の前にある白の外装でこじんまりとした2階建て一般住宅から淡いピンクのセーターにウォッシャブル加工がされた(ような)お洒落なジーパンをはき、茶髪だけどロングで気品さを漂わせるような髪結いをしている小柄な女性が出てきました。


それがママとの出会いでした。


(わぁお‥‥びっじ~ん!!)


田舎には美人と呼ばれる人が少ないのか、それともワタシのまわりに美人がいないだけなのか、とにかく本物の美人を目の前にドキドキ‥

そして面接が始まったのです。

続きはまたこの次‥

宴会コンパニオンまでの道のり

「ご挨拶させていただきます!コンパニオン奈菜です!本日より1名でお世話させていただきますのでよろしくお願いします!」

お座敷に入るなりまずお客様へのご挨拶はこんな感じ。
事務所によって多少挨拶の仕方は違います。
挨拶は最初が肝心。声のトーンは高く・明るく・元気良く。

私がコンパニオンを始めたキッカケ
ちょ~っと長いけど聞いてください

それは2年前の夏

4年間同棲していた彼に突然別れを切りだされました。
理由は「他に好きな人ができた」
なーんてありがちなパターンなんでしょ。
ショックだったけどまず先に頭に浮かんだのはお金のこと。
彼との思い出がつまったこのアパートには一人で暮らせない!
でも実家には帰りたくない!
というわけで初めてカードでキャッシング。
新しくアパートを借り一人暮らしを始めたんですが、昼間の仕事だけでは実は一人で生活できるほどの収入がなかったのです。
そこで始めたバイトがなんと風俗。ファッションヘルスで体を女に飢えた男どもにいたぶらせていたのです。
ずいぶん思い切ったことをしたんだな~あの頃私。
車で1時間かけて週2回。その上どうせ一人だからと半年休んでいたホステスのバイトも週2でいれて、なんとか生活できるくらいの収入が望めました。
でも仕事すればするほどやっぱり溜まるストレス。そのストレスを癒すかのようにカードで買い物する日々。下手なネットワークビジネスにも手をだしてその権利にウン十万をつぎ込み、もっと綺麗になっていい男つかまえるんだと脱毛はじめてローンを組み‥
気づくとそこは借金の山々山々‥
昼・ヘルス・スナックと3足のわらじを履いて精神的にも体力的にも限界に近づいてきた。ヤバイぞこれは‥とちょっとウツっぽくなってきた季節は冬。
そのころ一緒には住んでませんでしたが、私を捨てた彼は新しい女に捨てられ私の元に戻っていました。一緒に住まなかったのは、ヘルスを辞めるのがおしかったから。客の入りによっては一日で高収入が望める上、指名もついて波にのっていたのです。
だけど‥
新年を迎え新しい気持ちで今年もガンバローと意気込んではみたものの‥根性なしの私、急にふと「なんかもういいや~」とヘルスを辞め、彼とまた住むことを決意したのです。

勘のいい方はおわかりでしょうね。
私が宴会コンパニオンを始めたキッカケ‥  続きはまた明日!