いなかっぺコンパニオンのご紹介 | 宴会コンパニオン in いなかっぺ

いなかっぺコンパニオンのご紹介

ワタシが所属したコンパニオン事務所をご紹介します。

まずうちはちゃんとした会社組織としては設立していない。
確定申告は白だろう。

田舎町ではコンパニオンを派遣しているママの大部分がお店をもっている。
もちろん呑み屋さん。
お座敷がハネたあともお店に来てもらって呑んでもらう。
このご時世、田舎の呑み屋街は本当に閑散としているから、これはおいしい。
ま・それは女の子の努力次第にもよるが‥

だがうちのママはお店をもっていない。
コンパニオンだけで勝負(?)しているのだ。
のちのちはお店をもつつもりでいるらしいから、
今のうちにがっちりお客さんつかんで、しこたまお金をためているんだと思う。


仕事の7割はお客様から直接いただく事が多く、あとの3割は民宿さん・料亭さん等から頼まれます。
観光地や温泉街とはちがってホテルにはあまり入ることがありません。
予算があるお客様からたま~に隣町のちょっと名のしれた観光地のホテルにお呼ばれすることがありますが、そうそうありません。
ホテルにはちゃんと契約しているコンパニオン会社があり、お客様の持込のコンパニオンとなると入館料がかかる。
しかもものすごく高い!
ホテルによって違いはあるが、女の子1人あたり¥4,000とか‥
お客様もちのこともあるが、たいていはこっちがもつ。
どこに入るにしても入館料はかかるが(かからない所もある)
だいたいが、1人あたり¥1,000。
それに比べたら高すぎる!

その上ホテルだとコンパニオンに対しての決まりごとや教育がたまにあったりして、民宿さんでのびのびと宴会を楽しむ私たちにとっては苦痛が伴ったりもする。
(ワタシだけかもしれないけど‥)

お客様にいくらススメられても食べ物に手をつけちゃだめ!
ルームさんがする配膳は絶対手伝っちゃだめ!
とかなんとか‥

宴会場にカメラがあったりするホテルもあって、がっちり監視されている。

お~怖っ!


さて、次は制服

① 襟だけヒョウガラの上下黒スーツ(ベルトつき)
② ヒョウガラのストラップワンピースに黒の上着
③ チャイナドレス
④ 白の上着に黒のスカート・花のブローチとベルトつき
⑤ 看護婦さん
⑥ ごくたま~に着物

ワタシのお気に入りは①。
冬は暖かいし、ポケットつきで便利。
7号でも大きめに作られているのでスカートが丁度いい丈。
スリットが前中央から少し左側にずれたところにあり、話のネタになる。
(左ふとももがあらわになり、パンツが見えそうで見えない)

②はスリットが後中央に入っているのだが、立ったり座ったりする動作の激しいコンパニオンなので、どんどん裂けていく。
裂けて、裂けて、しまいにはパンツが見える仕組み(?)
(今日○○ちゃんは赤だな)
と、ワタシはそのつどチェックしている。フッフッフ‥

だけど決してわざと見せているわけではないので気づいたら、「見えるよ」と一声かける。立つたんびに隠して歩く女の子は滑稽だ。ワタシもその一員。
そして裂けて帰ってくるたんびにママはもくもくと縫っている。
この制服はママの努力と愛情がたんと込められている。

③は煌びやかなロングの通称:チャイナ。
色は赤・青・黒・緑・紫などなど‥
なんともまぁ目にまぶしい。
しかもスリットがいやらしくも左右にぎっちり太ももの上まで入っている。

しっかしこれがまた動きにくい!注意して動かないと裾を踏んで転んでしまう。
下手すりゃ、お客さんのお膳に頭からつっこむで。
半そでなので冬は寒い!ライターをしまうところがない!
通気性が悪く汗でじっとりべっとり気持ち悪い!
見た目が艶やかなだけにお客様のなかにはチャイナ好きも多い。
だが、女の子の評判は悪い。(と思う)

ちなみにワタシは自前チャイナを2枚持っている。
赤と黄緑。値段は約¥12,000。
痛かったけど、もとはとっている。

④は上品なスーツなので、公務員さんとか社長さんとか比較的静かであろうお座敷で着ることが多い。
3着しかなく、7・9・11号と着れる人が限定される。
ワタシはかろうじて着れる。だがスカートがものすごくキツイ短い。
くやしいから話のネタにする。自虐行為。

そしてそして⑤おまちかね白衣の天使。
小道具にお注射と聴診器も持ちたいとママに交渉中。
色はピンクとしろ。ちゃんとナースキャップもかぶります。
たいていのお店でびっくりされる。

店主「なんだ!どごのデリヘルきたんだっ?!」
コンパ「選び放題でーす!」

このナースの格好、パンツが見えそうなくらいの超ミニスカートナースと
本物のナースの制服(ひざ下)が混同している。
もちろん若い子はミニ、30歳以上はひざ下ナースとママの優しい気遣いがある。
ワタシは20代、やっぱり超ミニ。
桜島大根のようなこの足をさらさなければならない。
宴会中は「恥ずかしい~恥ずかしい~」と連発する。
やさしいお客様は「そんなに太くない」と言ってはくれるが、
そのコトバが欲しくて「恥ずかしい」を連発しているワタシはなんだか惨めだ‥。
ほんっとにぶっといのワタシの足!

最後は⑥お着物です。
はい。コンパニオンは昔は着物が主流でした。
“コンパニオン”ではなく“酌婦”さん。
お酌さん とか、芸コさん とも呼ばれていました。
なんだか艶っぽくさえ聞こえませんか?
むかしの古き良き時代の風流さを感じさせます。
だってコトバだけでなんとなく想像できますよね~
現在ももちろん使われますが、とんと少なくなっているようです。

うちでは着物で上がることがめったにありません。
ただ、ママが着物大好きな人なので(もちろん素晴しく似合う!)
ママの気分とお客様と座敷次第で着れることがあります。
ちなみにワタシは今までに1回だけ着ました。
気分がシャンとして、日本人に生まれたことを誇りに思うひとときです。

というわけでとてもとても長くなってしまいました。
ここまで読んでくださった読者さまに感謝です。

次回は女の子・ママ・気になる給料を書きたいと思います。