こんにちは。川内歯科医院です。
みなさん、黒毛舌(こくもうぜつ)って聞いたことはありますか?
字のままなのですが、舌に黒い毛が生えたようになっている状態のことです。
通常、舌の表面は薄いピンク色をしているのが正常ですが、これが何らかの原因で黒い毛が生えた状態になってしまうことがあります。
この黒い毛の正体は、舌の表面に存在する糸状乳頭とよばれる細かい突起が過剰に形成され、毛のようになったものを毛舌といい、白や黄色になることもありますが、黒くなったものを黒毛舌といいます。
黒色になる原因は、カンジダが増殖した結果として、硫黄化合物が生じ、これと血液中のヘモグロビンが結びついて黒色にると考えられています。
また、たばこや飲食物などによって着色をみることもありますが、この原因の多くは、抗菌剤やステロイドの長期服用により、口腔内細菌に変化が起こるためで、
抗菌剤の使用をやめれば自然と消失することが多いです。
治療としては、原因となるものを除去すること、口の中を清潔に保つこと、口腔カンジダが原因の場合には、抗真菌薬の軟膏を処方します。
舌の状態は健康状態を表します。ときどき舌の状態もチェックしてください。
また、心配なことがあれば、ご相談くださいね。
川内歯科医院