昨日12/18は江戸時代の鬼才
平賀源内が亡くなった「源内忌」でした。
源内は毀誉褒貶のある人物ですが、
マーケティングの才能が
あったことは確かでしょう。
ここでは、
源内が日本で初めて実施したであろう
マーケティング手法をいくつか紹介します。
①イベントマーケティング
源内は、全国の薬品や薬草の交換会
「東都薬品会」というイベントを企画しました。
特に脱藩したのちに江戸で開催された
第5回「東都薬品会」は、
当時としては画期的な規模の物産展で、
日本初の博覧会と呼んでいいものでした。
②記念日マーケティイング
夏バテ予防のために
「土用の丑の日」にうなぎを食べる風習は、
源内が考案したアイデアだと言われています。
「記念日マーケティング」のさきがけと言えるでしょう。
③インフルエンサー・マーケティング
源内は、菅原櫛をヒット
させたことでも知られています。
ヒットした秘密は源内が仕掛けた
宣伝キャンペーンにありました。
まず当時の吉原で超売れっ子だった遊女に
櫛を贈りました。
彼女が使っているという噂が
世間に広まるように仕掛けたのです。
今でいうと、インフルエンサーに送って使ってもらう
ようなものでしょう。
④正直マーケティング
平賀源内は元祖コピーライターと言われています。
引札(チラシ)の宣伝文をいくつも書いたからです。
中でも、1769(明和6)年、
恵比寿屋兵助の依頼によって書いた
箱入り歯磨き粉「嗽石香」の宣伝文は秀逸です。
「歯磨き粉なんてぶっちゃけどれでも同じ」
「お金欲しさに売る」
「効能のことはよくわからない」
とあけすけに語りながら
「歯は白くなり、口中さわやかになり、
悪しき臭いをとり、熱をさます」
「二十袋分を一箱に入れて安く売る」
というセールスポイントはきちんと述べています。
「この偽悪的な口上が、洒落だとわかる
江戸っ子は買ってよね」と言ったところでしょうか。
歯磨き粉という平凡な商品を
見事に立たせている宣伝文です。
今でいう「正直マーケティング」と
言えるかもしれません。
平賀源内のマーケティング戦略
詳しくは‥
平賀源内の生まれ変わりと称する
天才コピーライターが平賀源一が
活躍するマンガ本