「イグアナの娘」という
ドラマをご存知でしょうか?
萩尾望都さんのマンガが原作で、
1996年にテレビ朝日系「月曜ドラマイン枠」
(月20時~)で放映されたものです。
主演は、菅野美穂さん。
この枠は、アイドルドラマ枠という
位置づけでチープなものも多かった。
当時、シナリオライターを
目指していた私は、
一応、見ておこうかなというくらいで
観はじめました。
しかし回をおうごとに
あまりの傑作ぶりに腰をぬかします。
これは私だけではなかった。
その証拠に、このドラマ、
初回視聴率が7.9%だったのに、
最終回は19.4% まで跳ね上がりました。
インターネット黎明期。
もちろんSNSとかまだない時代。
ほぼリアルな口コミだけですよね。
脚本の 岡田惠和さんのお名前も
きっちり記憶に残る傑作でした。
なぜこんな話をするかというと、
先週の夜、ふとテレビをザッピングしていると、
この「イグアナの娘」が映ったからです。
なんとテレビ神奈川で再放送されている。
途中からですがついつい見入ってしまいました。
25年ぶりに観ましたが、
今でも傑作と言えるクオリティ。
リカ役の菅野美穂さんは
この時、まだ十代だと思いますが
もう完成された顔というか、
大人になってからと
ほとんど印象が変わらない。
改めて観て、リカは
いつも暗い訳ではなく
結構、明るい部分もある
キャラでもあったことが発見でした。
明るくなろうとすると
「イグアナ」が足を引っ張るのです。
ヒール役といえる
小峯麗奈さんや榎本加奈子さんも
それぞれ憎たらしくてうまい。
リカの唯一の味方である親友役の
佐藤仁美さんは、こドラマではさわやかで
かなり印象が高く記憶に残ってました。
数年前、再びブレイクされた時は、
あまりの変化に最初気づきませんでした。
(でも今回観ると、それほど変わってない気も。
本人ですから当たり前ですが)
母親役の川島なお美さんは、
たぶん一番の当たり役じゃないかな。
パパ役の草刈正雄さんは、
今は重厚な役が多いですが、
このドラマではひたすら軽いのが、
観る側をイライラさせていいですね(笑)。
そして極めつけは、
絶妙のタイミングで流れる
エルトン・ジョンの超名曲「YOUR SONG」。
今、リメイクしても、
十分に見応えのあるドラマに
なるのではないでしょうか?