「スタバ神話に陰り、既存店売り上げマイナス続き」って記事が載っていた。理由は世界経済の不況や、他店に比べ高いということらしい。
ていうか、数字はどうだったか知らないけど、スタバが陰るのはもう5年以上前からわかったていたことだ。店が増えすぎたのは、確かに大きな要因だろう。でも本当の原因はそこではないと思う。
日本でスタバが一番輝いていたのは2000年くらい。その頃は、ひとつひとつの店の内装にも特徴があって、ゆったりとしたソファが必ずあった。面積当たりの座席数がゆったりしていたのだ。それがいつの間にか、金太郎飴みたいな店ばっかりになって、座席数を増やすために、多くの店でソファやゆったりした椅子が取り払われ、椅子は固く座りにくいものばかりなって。ああ、これはもうダメになるな、って思った。
つまり、売り上げや利益率を上げるために、効率を求めようとした訳だ。それもお客さんにわかる形で。いや、店側は一番わかりにくい部分だと思ったのかもしれない。それでもお客さんが離れないから大丈夫だと思っていたんだろうけど、どっこいお客さんは馬鹿じゃない。
スタバは空間を売っていたのに、狭苦しく固い椅子だったら、マックでもドトールでも同じことだ。だから高いと感じてしまう。でも本当は高いわけじゃない。だってコーヒー300円くらいなわけでしょ。最初の頃はむしろ安いくらいだと思ってた筈。いくら店が増えたって、当初のような店しか出してなかったら、もっとバリューは保てていたと思う。決して値段が高いからって理由じゃない。
ということに近いようなことを、6月にクロスメディアパブリッシッグから出る新作、
「“価格”“品質”“広告”で勝負していたら、お金がいくらあっても足りませんよ」
(タイトル長っ)には書いとります。