呉のグルメと言うと、昔からコシが無くて細い呉の細うどん、福住の餡ドーナッツが有名ですが、最近呉冷麺の人気が出てきています。私は、高校卒業するまで呉にいましたが、呉冷麺は、あまり知られた食べ物ではなかったと思います。
呉冷麺の発症のお店は呉本通りの珍来軒。呉に墓参りに帰ったときに何回か寄ってみましたが、いつ行っても行列ができているので入ったことがありません。
呉の冷麺は、韓国風のピリ辛のものや、広島から全国展開しているばくだん屋のピリ辛のつけ麺とも違いますし、一般的な冷麺(冷やし中華)ともちょっと違います。

麺は平打麺、具は、キュウリやチャーシュー、ゆで卵、エビが基本形のようです。ゴマのうま味がたっぷりと効いた鶏ガラスープは、ラーメンともタンメンとも、もちろん冷やし中華とも全く違う味わいです。

冷やし中華のように辛子は入りませんが、鷹の爪の入った酢を掛けて食べると、すっぱ辛い味になってまた美味しいです。
セブンイレブンに季節限定で売っていたので買って食べてみました。酢唐辛子は、今は無き呉の中華の名店、四ツ道路の珋珍(りゅうちん)。
中国人の方が経営していたと思いますが、透き通った薄味のスープでサナダムシみたいな手打ち麺。味わい深いスープで、亡き父がこの店が好きでよく連れて行ってもらいましたが、この店に酢唐辛子が置いてあったのを覚えています。
珋珍も今はありませんが、呉冷麺に、酢唐辛子を掛けて食べながら、珋珍のラーメンを思い出していました。