●iPadインターフェースの魅力 | カワシマンのこころざし

●iPadインターフェースの魅力

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ツイッターでiPadの話題を辿ったところ古い記事(8/24)ですが、
タブレットにシフトする消費者の関心:調査結果を見つけました。

アメリカで「12ヵ月以内にタブレット購入予定者は iPad 以外に Dell, HP, Google, その他のメーカーのタブレット端末に興味がある」と記事は始まります。


iPad購入者・購入予定者のうちDELLの所有者が45%、HPの所有者が39%となっているデータなどを紹介し、いかに iPad が広く注目を浴びているのかを説いています。


日本ではたしか au が「今後発売する機種の半分はスマートフォン型にする」としてタブレット型のラインナップ強化を宣言しています。


では、何故世界的にタブレット型が注目されているのか?


それは、ダイレクトな操作による恩恵だと思います。

・アイコン
アイコンを見て何であるのかを認識させ、カーソルを移動させるのではなく、そのアイコンに触れるという直感的な操作性。

・細かな心遣い
Macから移殖されたアプリケーションでは Apple製品 に限らず、指で触るがための操作方法の変更により iPad 上での操作性が最適化されており、それを利用することでの心地良さ。
例えば、Macアプリでは一旦メニューを経由していた機能をオブジェクトや部品を触るだけで機能が稼動するタイプの修正が施されたのです。


このように操作を細やかに作り込みユーザのインスピレーションに訴えることで、操作することに頭を使うのではなく何をしたいのか、何が出来るのか、と次に視点を移しクリエイティブな活動に専念できる環境を提供していると言えます。

ここでいうクリエイティブとは、デザイナーさんのお仕事を言っているのではなく、例えば小さな子供がゲームをやってみたいとか動画を観たいといった「作業・欲求」も含みます。

それを大人に置き換えると家計簿を付けることかも知れないし、ネットでランチできる店舗を探したり、辞書を調べたり、amazon で本を探すことなど全ての活動に専念できる環境を iPad のユーザーインターフェースはもたらすのです。


ここで iPad に言及しているのは、直感的な操作環境をどれだけ他社が提供しているのかがわからないこともありますが、iOS の場合は Cocoa Touch に組み込まれた部品を繋ぎ合わせるだけでアプリケーションの操作を作り上げてしまうことができるアプリケーション構築環境に<直感的操作の思想>が組み込まれている点でリードしているのではないかと考えられるからです。

他社と違う点はたくさんあると考えられますが、例えばアプリが始まる時には最初の画面がフェードインして「あぁアプリが始まってるな」と思わせる工夫を iOS 側で用意し、それは全てのアプリで共通の仕様として自動でその動きが付くように組み込まれているのです。

そうすることで【操作性の統一感】が増して、どのアプリでも同じ使用感を提供することを前提としています。

これは MacOS の思想にある流れを汲んでいるだけに他ならず、すなわち Mac を使うことで提供される「なんだかわからない心地良さ。使い易さ。」と全く同質のものであり他のOSには簡単には真似のできない思想・技術ではないかと思います。

ぜひ iPad を操作してみて頂きたい。→セミナー企画中です!(11/23)


おまけ:
ToDo管理のMacアプリに「Omni Focus」というのがあります。
Mac版しか制作していない理由に、あの操作感を出すにはMacOSでしか出来ないと言わしめています。
最近「Omni Focus for iPad」がリリースされました。
Mac版の機能を変えずに、よりタブレットインターフェースらしい操作感に変更されています。
どちらも有料ですが、ぜひ試して欲しいものです。
そして、このToDoアプリのもたらす恩恵はとても大きいです。(過去記事) -> GTDへの入り口