今から20年前、

雑草をどうやって表現するか、

その手段を探しながら頑張っている頃、

手作りの冊子を作りました。
 

貯金を切り崩しながら暮らしていた私は、

日本で1番安い印刷会社を探し、
それでもさらにコストを抑えるために、

両面印刷された紙を切って、

ホチキスでとめて仕上げました。
ミミの部分はガタガタで、手作り感満載です(笑)
 

安っぽさは隠せないので、

手作業にしかできないことをしようと思い、

アルミの小さなスプーンをつけて、

「はなのほん」を販売。
 

当時、雑草はハードルが高くて表に出すことが難しく、

まずは、お部屋の中で鉢植えを育てる方法を書いた冊子を作ったのです。
 

すると、すぐに、松浦弥太郎さんから電話をいただきました。
 

お金をかけてない状況を察してくださったんでしょう。
掛け率はいくらでもいいので、

松浦さんのお店に置きたいと言ってくださいました。
その声の真摯な優しさは、今でも、忘れられません。
 

それとほぼ同時に、

雑誌「装苑」から電話をいただき、

それとほぼ同時に、

アノニマ・スタジオを立ち上げてまもない

編集者の丹治さんから電話をいただき…
 

いろんな方から連絡をいただいたことは、

いまのわたしの励みになっていて、

その中に、恵文社さんもいました。
 

手作りの冊子のほとんど(おそらく6000冊以上でカッターボードぼろぼろ)は、

恵文社さんで販売していただいたと思います。
 

今も引き続きとり扱いいただいていて、

書いていただく商品のコメントを読むたびに、

「作ってよかった!」と思います。
作り手と読み手を繋ぐ、嬉しい内容なのです。
 

恵文社さんには、昨年末、

月桃実茶も、納品させていただきました。
 

寒い日々が続いていますが、お近くの方は、覗いてみてくださいね。
 

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↓恵文社さんサイト