バースハラスメント、これは日本政府が戦時中実際に出産可能年齢の女性全員に強要した「産めよ増やせよ」という兵員増強のための国家的ハラスメント(私の師匠であるミックじゃがいもさん(1960年生)のお母さま(昭和一桁生)やそのご友人の方々からの証言に基づく)から筆者が命名した造語である。

 

ミックさんとお母さまの間の世代である上川外相についてもその戦前戦中の支配層からの押し付け思想がまったく消えていないというところに、自民党や高級官僚世襲の因循姑息、つまり使い物にならないような時代遅れぶりがうかがえる。

 

上川陽子外務大臣が選挙の応援演説で、「女性が生まずして何が女性でしょうか」と発言しました。新たな知事の誕生を訴えたものとみられますが、自民党内からも「不適切だ」と批判の声が上がっています。 

上川陽子外務大臣
「私たち女性が生まずして、何が女性でしょうか。生みの苦しみは、きょう男性もいらっしゃいますが本当にすごい」

静岡県知事選の応援演説で静岡市を訪れた上川外務大臣はこのように話し、自民党の推薦候補の当選に向け協力を呼びかけました。

「女性が生まずして何が女性か」との発言は、会場にいる女性達に新たな知事の誕生に向けた支援を訴えたものとみられますが、子どもを生みたくても生めない人への配慮に欠けるとして、自民党内からも「不適切な発言だ」と批判の声が上がるなど、波紋を広げています。

上川外務大臣「女性が生まずして何が女性」 静岡県知事選での発言が物議 | TBS NEWS DIG (1ページ)

 

かつて「女性は産む機械」発言でひんしゅくを買った厚労相(自民党男性)がいたが、それと同じ趣旨の発言が女性の口から、しかも件の厚労相の「申し訳ないが・・・」という抑制的なたとえ話ではなく、「出産対象年齢とされる50歳以下の全女性への攻撃・批判」として行われるのには、やはり戦前戦中回帰の好戦性という恐るべき時代背景が色濃く反映されている。

 

つまり「いつでも戦争する国にするために、子供という弾丸の数は大量に作り出さねばならぬ」という軍国思想そのものである。

 

子供を産めない女性あるいは世帯には大きく分けて2つの要因がある。

 

ひとつは男女いずれかもしくは両方の体質面と健康面の問題。

 

もうひとつは経済的に見て(多くは円安誘導や大企業献金政策歪曲による富の偏在と分配の欠如という失政に基づくもの)本人たちが食っていくだけで精一杯というものだが、上川氏の失言はそのいずれの人々をもないがしろにしたものだ。

 

最後に付け加えると、上川氏は2018年の西日本豪雨の最中、「オウム教祖ら一斉死刑執行前夜祭」として催された「赤坂自民亭」の女将を務めて、先ごろ裏金問題で処分された西村元経産相のX(当時のツイッター)の集合写真におさまっていた。

 

自民党にはやはり「こんな人たち」しかいないのだ。

 

PS 「切り取りだ」と騒ぐ向き(自民党ら系)もあるが、そもそも知事選でなぜ誤解を「産む」という表現が必要なのか、応援するのは男性候補だが、彼にとって別の意味で騒がれることによって政策が理解されず「また自民党かww」で落選対象にされて不利になることすらわからない時点で上川氏は政治家失格である。

 

候補にとっては応援演説によって落選した、またひとつの自民党実例の繰り返しだ。