自民・船田氏が造反 参院6増法「国民に理解されない」 

 

筋を通して党役職を辞任した船田元氏。

 

自民 船田氏を戒告処分 参院定数改正案の採決に「棄権」

 

これに対してたった一人、取るに足りない造反に浮足立つ自民執行部が滑稽だ。

 

それだけ地盤がなく浮足立つであろう当選3回以下のあへバブル議員たちの引き締めである。

 

もはや孤高の正論を貫いた船田氏、そこには17年前の加藤の乱の状況をほうふつとさせるものがある。

 

ただしあのときとは国民の関心や世論の支持なども月とすっぽん、その有利だった状況の中で当時、加藤紘一氏は状況判断の甘さ(自民党がまさか自分を干すとは思いもしなかった)と持ち前の優柔不断さから離党に踏み切れず、盟友だった小泉にはしごを外されてその後晩年まで死に体に追いやられた。

 

離党していればすかさず”政局の小沢w”がすり寄ってきて自民内部の切り崩しと、小泉首相阻止(当時、小沢氏は好敵手でありまた同士でもあった橋本元総理を蹴落としわけのわからんパフォーマンスで国民だましに精を出していた小泉を警戒・憎悪していた)に全力を尽くしたはず。

 

まだ打つてなしに苦しんでいた菅・鳩山の民主党執行部は喜んで加藤を党首として迎える準備万端で、あとは加藤らの腹一つという状況だったが、加藤氏は小泉ら敵ではなく、自分の弱さ・愚かさに負けて8年早く始まり日本に二大政党制を根付かせるはずだった民主党政権を幻にしてしまった。

 

消費増税は身を亡ぼすことをライバル橋本の没落で思い知った小沢はかつて当時の大蔵省主税局消費税課長(のち財務次官)の勝栄次郎と共謀して細川首相に持ち出させ「腰だめの数字」と言われた国民福祉税8%の頃とは打って変わって増税反対に転じていたから、のちの加藤党首を説得していちはやく消費税率凍結を明言させて小泉(増税とも凍結とも何も言わなかったが結局増税しなかった)に先んじて国民支持を獲得して加藤総理誕生という既定路線を実現させたはずだ。

 

現在その小沢氏は、今なお何を考えているか不明(反原発もウソか真か不明w)な小泉と共謀(その真意に国民目線皆無は倅の動向でばれている)という支離滅裂な認知症状が出て使いものにならない。

 

その中でニュー加藤のポジションにいる船田氏は今後の行動が注目されるのだがそのキーとなるのが次の選挙、今のままでは有権者の離反によって落選が濃厚な当選3回までのアヘチルドレンの動向だ。

 

これを支持者に組み込めるかどうかが船田氏の今後に関わってくる。

 

今のところ、有権者の一部の支持が頼みの綱だが、憲法認識も正確で学者の知り合いも多い彼のこと、政策の実際とあるべき姿について有権者にネット等で発信して理解を深め、あとは小沢氏に代わるフィクサー・業師を自民の切り崩しに活用することで、加藤の乱の成就を果たすことが求められている。

 

山本太郎ら野党の仕事人らとの連携は今からでも始めておいて損はない、ただししばらくは水面下で。