番外編 大野山 野生種 サンショウバラ | 驚きの日々!祖師谷公園をめぐる四季

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森林インストラクター。ラジオ体操と太極拳で毎朝訪れる祖師谷公園には樹木や花、昆虫や鳥たちもたくさん。そんな公園の四季の変化をお届けしています。祖師谷公園散歩のお役に立てばうれしいです。なお写真のご利用はお控えください。

数年前、たまたま登った丹沢の大野山で
見たことないバラに出会いました。
 
日本原産の原種のバラ、サンショウバラです。
富士山周辺にしか自生しない美しいバラで
毎年この時期になると思い出し
5年ぶりに行ってみました。
 
御殿場線山北駅からタクシーで
大野山登山口まで。
登山道はあちこちでウツギが花盛りです。
 
30分ほど歩くと目印の小学校が現れ、
車道沿いに突然、
サンショウバラの群生が目に飛び込んできました。
 
直径6〜7㎝ほどの可憐なバラ。
今年はどこもバラの開花が早いので
間に合ってよかった!
 
見上げればそこにはくっきりと富士山!
文句なしの絶景です。
 
看板は立っているものの
地元のタクシーの運転手さんも
ご存知ありませんでした。
もったいない!
もちろん周囲にはだ〜れもいません。
 
バラは一日で散ってしまうとか。
名前の通り
葉は山椒によく似ています。
 
もう半分くらいは散ったあとでした。
これから真っ赤なローズヒップができるのでしょうが
まだ見たことはありません。
 
「富士山がセットになると途端に風景の格が上がるね」
とは友人の言葉。


バラは5mくらいの立派な木になっていて
それが車道沿いに10m以上続くんです。


園芸種のバラにはない
素朴で純粋な気品を感じます。
 
周囲には
ミズキが真っ白なテーブルクロスを広げ、

 

頂上付近には深紅のウツギ。

 

谷蛾駅への下りは

駿河湾や富士山を臨みながら。

 

筑波山も特徴的な姿を現しました。

 

最後は小猿も登場。

器用に竹に登り

筍の皮をむきながらかじっていました。

 

久しぶりの山で

少しおっかなびっくりでしたが、

なんとか無事に降りてこられました。

やっぱり山はいいな〜