祖師谷公園のチョウは「30種」、都内で一番チョウがいる場所は「自然教育園」 | 驚きの日々!祖師谷公園をめぐる四季

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森林インストラクター。ラジオ体操と太極拳で毎朝訪れる祖師谷公園には樹木や花、昆虫や鳥たちもたくさん。そんな公園の四季の変化をお届けしています。祖師谷公園散歩のお役に立てばうれしいです。なお写真のご利用はお控えください。

先日「せたがや野川の会」主催の

「野川のてふてふは元気です」〜5年間の調査から〜

と題した講演会を聞きにいってきました。

場所は野川のビジターセンター。

 

講師は元東京農業大学農学博士の立川周二先生。

学生のときから昆虫一筋の研究者です。

 

先生の調査法は「トランセクト法」というもので、

きちんとしたデータをとるためには

これらの決まりごとが欠かせないのです。

 

「半径5m以内のチョウを目で見て記録する」

のがこの方法で、

チョウに関する相当な知識と、よい目が必要です。

動体視力はもちろんでしょう。

 

こうして場所、種類、数を記録していくのですが、

先生は余裕で、「犬」なども記録しているのでした。

 

さて、その前に

都内で一番チョウがいる場所はどこだと思いますか?

「皇居」(56種)ではなくて、

目黒の「自然教育園」(57種)でした。

やはり!

 

世田谷区には1930年には74種いたチョウが

2009年には40種に激減、

その理由は1960年代からの高度経済成長期、

とくに東京オリンピックによる開発や

埋め立て等の整備事業によるもの。

 

我らが祖師谷公園のチョウはどうでしょうか。

砧公園、次大夫掘公園が40種に対して

祖師谷公園では35種確認できたそうです。

 

2013〜2017年の5年をかけて、計172回調査した結果、

野川周辺のチョウは40種。

数が多い順に

モンシロチョウ(5867)、ヤマトシジミ(4422)、ヒメウラナミシジミ(1727)、ベニシジミ(1259)、

キタキチョウ(994)と続きます。

この上位5で全体の75%を締める結果に。

 

逆に少ない順ですと40位から36位は

ミドリヒョウモン、アカシジミ、ミズイロオナガシジミ、

ミヤマチャバネセセリ、ウラナミアカシジミと続きます。

 

この40種に追加予想される種としては

ジャコウアゲハ、カラスアゲハ、オオミドリシジミ、

トラフシジミ、アカタテハ、ゴマダラチョウ、

ギンイチモンジセセリ、コチャバネセセリの8種。

 

ジャコウアゲハカラスアゲハは祖師谷公園で見ました!